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初乗りフェラーリ499Pでいきなり最速、シュワルツマンの“隠せない自信”と野望「充分な準備ができている」

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初乗りフェラーリ499Pでいきなり最速、シュワルツマンの“隠せない自信”と野望「充分な準備ができている」

 11月5日にバーレーンで行われたWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』でフェラーリ499Pをドライブ、全体の最速ラップを記録したロバート・シュワルツマンは、499PでWECを戦う「充分な準備ができている」と語った。

■3時間睡眠で挑んだルーキーテスト

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 フェラーリF1のリザーブドライバーであるシュワルツマンは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで5時間にわたって行われたテストで1分48秒559というタイムを記録した自身のパフォーマンスについて、満足している。

 シュワルツマンは2023年、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップにAFコルセからエントリーしてスポーツカーレースへのデビューを果たした。最終戦では優勝を果たしたが、スポーツカーレースの基礎をGTWCで学んだ後、来季もそこへ戻る必要は感じていないという。

 現段階では来季のプログラムは確定していないものの、WECのフルタイムシートに昇格することが自分の野望のひとつであることを彼は認めている。

「(来年の)僕の目標は、何か(今年とは)違うことをすることだ」とシュワルツマンはバーレーンでのグループインタビューで語った。

「テスト中の今でも、そのクルマに向けて充分な準備ができていることを存分に示したと思う。 それについては何の疑いもない」

「僕は基本的に何事にもすぐに適応するタイプで、インディカーのテストのときも、一瞬で最短距離を歩むことができた。フォーミュラEでベルリンテストを行ったときも、とても良い結果だった。だから僕の場合、それほど時間は必要ないんだ。素早く自分のものにする力を誇りに思っている」

「僕はGT3レースでシーズンを過ごし、耐久レースの感覚をつかみ、物事がどのように機能するかを多かれ少なかれ理解した」

「さらなる1年は必要ない。今以上に学ぶことは、何もないと思う。僕の野心と目標は、来年さらにステップアップすることだ」

 彼がフェラーリのF1テストドライバー兼リザーブドライバーを続けることを考慮すると、シュワルツマンのWECにおけるデビューシーズンは、スケジュールの空き状況次第となるだろう。

 フェラーリは最近、WECで3台目のハイパーカーをサポートする用意があると表明したが、これはチャンピオンシップのルールに従ってカスタマーによる運営が必要であると理解されている。

「3台目についてやるかやらないか? 僕には分からないけど、もしそうなったら、彼らは僕のことを考慮してくれることを本当に願っている」とシュワルツマン。

「だけど一般的には、特にこのテストの後、僕は自分の実力を示し、準備ができていて、何でもすぐに学べると願っている。そして、彼らが興味を持つだろう、とね」

「GT3レースから離れると言っているわけではない。 もっと(キャリアのステップアップが)欲しいと言っているだけだよ。僕は立ち止まりたくないんだ。僕らはまだ議論する必要があるけど、どれだけ時間があるだろうね」

「僕はF1のリザーブドライバーでもあるが、それにはかなりの時間を割く必要がある。したがって、カレンダーを見て、何かを詰め込むことができるかどうかを確認する必要がある」

 シュワルツマンはバーレーンテストに備え、フェラーリ499Pのシミュレーターで半日を過ごした。彼はF1の待機任務に就いていたブラジル・サンパウロから飛行機でバーレーンに到着後、3時間の睡眠を取っただけでルーキーテストに臨んだ。

 24歳の彼にとっては多忙な時期となっており、前週にはメキシコシティGPにも出席し、その直前にはバレンシアでフォーミュラE世界選手権のプレシーズンテストもこなしている。

「パフォーマンス的にも、感覚的にも、非常に良かった」と彼はフェラーリ499Pでのセッションについて語った。

「30周だったけど、短い時間ですぐにクルマに慣れることができた。今ではとても良い友達になっていると思うよ」

 わずかな乗車時間しかなかったにもかかわらず、フェラーリはシュワルツマンに異なるタイヤ・シナリオにトライするよう、メニューを準備した。

「僕にとっての目標は、クルマとうまく付き合って、どれだけ早く適応できるかを確認することだった」と彼は語った。

「スピードが非常に速かったので、チームはこのクルマが与えるグリップのさまざまな段階を僕に体験させたかったのだ」

「つまり、タイヤが完全に消耗してしまったレース後半やスティント中盤、レースの始まり、そして予選で新しいミディアムを履いたとき、などだ」

「僕らが行った4回の走行すべてで、それぞれの走りを味わった。それらはすべて非常に良く、僕から見て非常に扱いやすいと感じたよ」

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