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ホイールから見えるキャリパーがダサかった!?  曙ブレーキがガチで取り組んだ新作ブレーキ「NR22」が芸術的すぎる

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ホイールから見えるキャリパーがダサかった!?  曙ブレーキがガチで取り組んだ新作ブレーキ「NR22」が芸術的すぎる

 ジャパンモビリティショーにはクルマ関連だけでなく、いろいろな出展物があり、来場者を楽しませてくれる。

 東京モーターショーの流れを汲むため、主役は近未来を示唆するコンセプトカーであったり、現実的な市販前提車ということになるが、クルマ関連のパーツメーカーも元気なところを大々的にアピール。

ホイールから見えるキャリパーがダサかった!?  曙ブレーキがガチで取り組んだ新作ブレーキ「NR22」が芸術的すぎる

 ここでは、ジャパンモビリティショーで異彩を放っていたあるクルマパーツにフィーチャーしてみたい。

文/ベストカー編集部
写真/TOYOTA GAZOO Racing、NISSAN、ベストカー編集部

高性能とデザインを両立

これがブレーキキャリパー? と言う斬新なデザインを採用したNR22

 ジャパンモビリティショーには数多くのパーツメーカーも出展。そのなかのひとつ、日本の大手ブレーキメーカーの曙ブレーキも新技術をアピールすると同時に、既存の商品も多数展示。

 そんななか、一風変わったブレーキキャリパーがアクリルケースに入れられて鎮座。これはNR22と呼ばれる耐久レース用のブレーキキャリパーで、ブレーキキャリパーと言われなければ、自転車用ヘルメットの新型モデルかと思うようなスタイリッシュなデザインが特徴となっている。

これは市販モデルに装着される曙ブレーキ製のブレーキキャリパー

 このNR22は、2022年にトヨタGAZOO Racingチームがニュルブルクリンク24時間レースに参戦したレクサスLC500用に専用開発されたもので、軽量化と高剛性を両立している。2023年はGAZOO Racingがニュル24時間に参戦していたいため、2023年は使用されていないという。

 市販のブレーキキャリパーは一般的に鋳造品となるが、NR22はワンオフのため切削加工で製造されているため、鋳造品よりもより凝ったデザインが可能になったという。

 ブレーキキャリパーは高性能をアピールするアイテムで、これまで大きさやカラーでノーマルと差別化が図られてきた。その一方で、ドレスアップアイテムとしてデザインをアピールする商品も出てきている。

 しかしNR22は、耐久レースという超絶過酷な環境に耐える性能を持ちながら、アッと驚くデザインを採用しているのが凄い。

NR22は2022年にニュル24時間レースに参戦したLC500用のブレーキキャリパー

世界の3大デザイン賞を受賞!!

 NR22のデザイン、カラーにも性能と直結する理由、意味があるのだ。

 まず、ピカピカと光る鏡面化メッキ処理されたボディ。これは副放熱による温度上昇からキャリパーボディを保護し、高温下での使用を可能にするという。滑らかな曲線とボディの抑揚が際立つのは副産物としてのものだが、改めて見てもカッコいい!!

 ブレーキキャリパーながら自転車のヘルメットのように見える画期的なクロス形状のリブ構造は、軽量化と高剛性を両立するためには必須のものだという。ボディ単体で7%の軽量化を実現している。

 で、このNR22は『2022年グッドデザイン賞』を受賞。ブレーキキャリパーとしてグッドデザインを受賞するのは史上初という(曙ブレーキ調べ)。ブレーキキャリパーがデザイン賞を受賞するとは、凄い時代になったと痛感!!

自転車のヘルメットのような形状にビックリ。でもそのデザイン、カラーリングには性能向上という理由、意味がある

 そのほか、世界で最も権威のあるデザイン賞と言われている『International Design Exellence Awards 2022』(アメリカ)のファイナリストに選出され、『Reddot Design Awards 2023』(ドイツ)も受賞。日・米・独の世界3大デザイン賞を受賞するという栄誉に輝いている。これは画期的だし、世界的に見ても凄いことで、日本人として誇らしい。

 曙ブレーキはNR22を通して高性能と同等にデザイン性にこだわる、というトライをしたわけだが、ホイールの大径化が進んでいる現在、ブレーキキャリパーの露出が増えるため、ブレーキャリパーのスタイリッシュ化は今後のトレンドになりそう。

 この曙ブレーキの新たなチャレンジが市販用のブレーキキャリパーにも伝播することに期待したい!!

ホイールが大径化されるとブレーキキャリパーの露出が増えるため、キャリパーのデザイン追求は今後のトレンドになりそう

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みんなのコメント

11件
  • qci********
    写真ではよく分からないが、これが機能を追及した結果=機能美であることを祈ります。まあこれは競技用なんだから間違いなかろうとは思うが。
  • しん
    キャリパーにブレンボカバー付けてるアホには理解出来ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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