この1月にセブリングで実施されたインディカー・ルーキーテストの成功を受け、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー連覇を達成しているスコット・マクローリンが北米シングルシーター・デビューを果たすことが決まった。チーム・ペンスキーの2号車をドライブし、5月9日開催のインディアナポリスでのロードコース戦に参戦する。
2020年もオーストラリアでDJRチーム・ペンスキーと3度目のドライバーズタイトル防衛を狙うマクローリンは、シーズン中の5月に北米へと渡り、インディアナポリス・モータースピードウェイ・ロードコースで開催される『GMRグランプリ』で、名門チーム・ペンスキーが仕上げたダラーラ・シボレーのステアリングを握ることとなった。
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それに先立ち、26歳のマクローリンはこの週末にCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催されるプレシーズンテストにも参加。インディカー初体験でいきなり141周を走破したフロリダ州セブリングでの体験に続き、2013年のVASCシリーズ戦で経験したトラックで、北米最高峰シングルシーターの習熟を狙う。
「本当に信じられないほど素晴らしい機会だ。モータースポーツでもっとも歴史あるトラックのひとつで、世界最高のオープンホイールドライバーたちと競うことができるんだからね」と念願だった北米デビューが決まった喜びを表現するマクローリン。
「もちろん、2020年もVASCシリーズでフォード・マスタング・スーパーカーをドライブし、シェルVパワー・レーシング・チームが勝利を挙げるのに貢献しつつ、3年連続のスーパーカー・チャンピオンになれるよう頑張りたい。その立場に居られることや、その挑戦にワクワクしていると同時に、この新しいチャンスに心から興奮しているんだ」
「チーム・ペンスキーのためにインディカーでドライブする機会を得ることは、全レーシングドライバーの夢だと思う。セブリングのテストで得た経験により、COTAでコクピットに戻った時に何から始めるべきか、その知識も手にしている」
「あのインディアナポリスのトラックで、チームとレースを戦う機会を最大限活かせるよう、マシンに乗るたびにできる限り多くのことを学びたいと思っている」
そのマクローリンを北米へと誘った伝説のチーム代表ロジャー・ペンスキーは、マクローリンがインディアナポリスでドライブすれば、シリーズの常連たちに「強烈な印象を与えることができると感じた」と、その起用を決意した真意を明かした。
「スコットは、DJRチーム・ペンスキーで過去3シーズンにわたってスーパーカーの歴史を覆し、シリーズを席巻する大成功を収めた。彼の才能とドライビングスタイルは、インディカーのコクピットでも変わらず輝くと確信している」と続けたロジャー・ペンスキー代表。
「5月のインディアナポリスに向け、最初のデビュー戦に対しどんなアプローチを見せ、どのように成長していくのか。それを見届けるのが本当に楽しみだ。スコットはラップごとに自身を改善しようと懸命に働き、持てるパフォーマンスを発揮するに違いない。このインディカー・シリーズに順応するにつれ、彼はチーム・ペンスキーを代表するドライバーになっていくだろう」
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