MotoGP第18戦マレーシアGPのMoto2決勝が行なわれた。優勝はフェルミン・アルデゲル(Beta Tools SpeedUp)で、タイGPから2連勝となった。
Moto2クラスはペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)がタイトルに王手をかけており、今回4位以上になれば自力でタイトル獲得を決めることができる。そのアコスタは予選6番手からのスタートだった。
■ペドロ・アコスタのMotoGP昇格が決定。代わってポル・エスパルガロがシート喪失の憂き目に……
17周で争われる決勝レースは、スタート直後のターン1でポールシッターのアルデゲルとマニュエル・ゴンザレス(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)が接触。ゴンザレスが転倒してしまう結果となったが、アルデゲルが先頭を奪った。
さらに好スタートを切ったアコスタが一気に2番手に浮上。3番手はマルコス・ラミレス(OnlyFans American Racing)だ。
先頭を走るアルデゲルは1周目からとにかくプッシュしてライバルを引き離していこうという走りで、アコスタら2番手以下は早々に1秒以上の差を付けられてしまった。
2周目、ランキング2番手でアコスタの戴冠阻止のためには上位フィニッシュが必須のトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)が、他ライダーとの接触であわや転倒というシーンがあった。なんとかクラッシュは免れたが、彼は一気に21番手まで後退してしまい、アコスタのタイトル阻止は厳しい状況となった。
トップを1人で快走するアルデゲルは、その後もどんどんとギャップを拡大し続けた。2番手のアコスタも無理に追うこと無く、レース残り7周で5秒のリードと完全にアルデゲルの独走状態だった。
アルデゲルはラストラップまで独走で差を広げ続け、最終的に8秒差でトップチェッカー。前戦タイGPから2戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。
2位はアコスタ。20ポイントを加算したことで、2023年シーズンのMoto2タイトル獲得が決まった。なお19歳171日でアコスタがチャンピオンとなったことで、マルク・マルケスの持っていたMoto2クラスの史上最年少チャンピオン記録(19歳254日/2012年)を更新した。世界選手権の中量級という点では、ダニ・ペドロサ(19歳18日/2004年)に次ぐ2番目の若さだ。
3位はラミレス。終盤は13番グリッドから驚異的な追い上げを見せた日本人ライダーの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)からプレッシャーをかけられたが、最後まで耐えきって表彰台を獲得した。
小椋は9つポジションを上げ、4位フィニッシュ。羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)が16位、野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 Team)は転倒リタイアに終わった。
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