リグニンのない木質を形成するのに成功したことを10月2日に発表した産業技術総合研究所(産総研。中鉢良治理事長)が今度は、スギに含まれるリグニンをポリエチレングリコール(PEG)で分解しPEGと結合させた「PEG改質リグニン」(改質リグニン)を含有する、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製の自動車用ボンネットとドアトリムを試作。ミツオカ・ビュートに装着し、森林研究・整備機構 森林総合研究所(森林総研。沢田治雄理事長)および宮城化成(小山昭彦社長)、光岡自動車(光岡章夫社長)と共同で、屋外評価試験を10月23日より開始したことを発表し、その実物と実車などを公開した。PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
木材には細胞壁を強固にし、木材を木材たらしめる「リグニン」という成分が20~35%含まれているが、樹木の種類や生育環境、部位によって性質が異なるため、工業用材料に求められる安定した品質を得るのは困難とされている。
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なお、紙の原材料となるパルプは木材からリグニンを取り除くことで製造されているが、この際に強いアルカリを用いて処理するため、取り除かれたリグニンは燃やして熱利用する以外には活用されていないのが現状だ。
そこで森林総研は、日本固有の針葉樹で一種一族のためリグニンの均一性が高く、また国内の樹木の21%を占めており林業の主要樹木でもあるスギに着目。140 ℃に保ったPEGにスギを加え、少量の酸と共に攪拌して、木材中のリグニンを分解すると同時に分解したリグニンがPEGと結合して、物理特性を改質した形で分離する技術を開発した。
この技術を用いて製造した改質リグニンを含浸樹脂に17%添加してGFRPを製造したところ、エポキシ樹脂を用いたGFRPよりも常に高い引張弾性率と低い吸水率を示したことが、加速劣化評価の結果として明らかになっている。
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