7月6日、2024年FIA F2第8戦シルバーストンのスプリントレース(決勝レース1)が行われ、荒天により赤旗中断を挟むなか、アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)がFIA F2初優勝を飾った。
宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は10位となった。
レッドブル育成ハジャルが最速。宮田莉朋は0.007秒差でリバースポール逃す/FIA F2第8戦シルバーストン予選
スプリントレースの上位10グリッドはリバースグリッドにより決定され、10番手タイムを記録したアントネッリがポールシッターとなった。
フロントロウ2番グリッドにゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)、2列目3番グリッドにクッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)、4番グリッドにジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)が続いた。
雨脚はスタート時点では小雨となるも、路面は完全なウエットコンディションに。気温12.6度、路面温度17.1度とともにかなり低めとなるなか、全車がウエットタイヤを装着。
タイヤ交換義務のない21周、もしくはもしくは45分+1周のスプリントレースは、レース中に強めの降雨が予報されたこともあり、セーフティカー(SC)先導のフォーメーションラップを経てローリングスタートとなった。
ローリングスタートとなったことで、スタートでは大きな混乱なく。そんななか、6番手のオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が果敢に前方を狙い、先行するガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)に仕掛けるがわずかに接触。ベアマンはフロントウイングの左翼端版を失うことに。
また、オープニングラップでは5番手スタートのボルトレートがクロフォードをパスし4番手に浮上。11番手スタートの宮田はランキングトップにつけるポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)にかわされ12番手でオープニングラップを終えた。
3周目にベアマンが落としたフロントウイングの翼端版を回収するべくバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となる。そのVSC解除直後、宮田はターン13~14でザク・オサリバン(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)にかわされ13番手に後退する。
さらに宮田はジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)にもかわされるが、10番手走行中だったランキング2位のアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がコースオフを喫した影響もあり、宮田は13番手変わらず。そのころには雨脚がかなり強まりを見せ、4周目にSCが導入されると直後には荒天を理由に赤旗に切り替えられた。
約18分間の中断を経て、雨脚が収まったスプリントレースは2周のSCランを経て、7周目よりローリングスタートで再開を迎えた。リスタート直後からマイニ、ボルトレート、クロフォードによる4番手争いが白熱する。一方、宮田はハジャルにかわされ14番手にポジションを下げる。
しかし、8周目に波乱が起きた。オサリバンとの攻防の最中に突如スローダウンしたアーロンにマルティが追突。また宮田をかわしたハジャルが単独スピンからグラベルにスタック。わずかな期間に3台がレースを終え、レースは再びSCランとなる。なお、3台のリタイアにより、宮田はスタートポジションの11番手に返り咲くことに。
レースは13周目にリスタートを迎えた。トップのアントネッリは抜群の蹴り出しで2番手マローニを寄せ付けない。
一方、1ポイントを争う8番手争いも白熱。赤旗中にフロントウイングを交換できたベアマンがデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)をかわし8番手に浮上する。しかし、そんなベアマンはターン9でバランスを崩しコースオフ。コース復帰は叶ったが18番手まで後退することに。これで宮田は10番手となる。
15周目、宮田はジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)、ロマン・スタネ(トライデント)と激しいサイド・バイ・サイドの戦いを繰り広げた。
そんななか16周目に5番手を争っていたマルタンスとオサリバンというARTグランプリの2台が接触し、マルタンスがマシンを止めてしまう。
さらにベアマンがコースサイドにマシンを止めVSCに。その間にオサリバンもピットに戻ることになり、宮田が入賞圏内の8番手に浮上する。
17周目にVSC解除となるとその直後、ターン9で宮田の背後に張り付いたデュルクセンが単独スピンを喫してしまう。これで宮田の背後はスタネに変わった。
スタネは宮田の背中にぴたりと張り付き、オーバーテイクのチャンスを伺うと、19周目のターン3で宮田のインに飛び込み、スタネが8番手に浮上する。
9番手に後退した宮田はスタネを追いたいところだったが、スタネは自己ベストを更新して逃げる。逆に、宮田はテイラー・バーナード(AIXレーシング)の猛追を受ける展開となり、20周目に10番手に後退する。
赤旗中断、SC、VSCと大いに荒れた21周を終えて、メルセデスの秘蔵っ子アントネッリがFIA F2初優勝を飾った。なお、アントネッリにとってはこれがFIA F2初表彰台となった。
2位にマローニ、暫定3位にファイナルラップでマイニをコース外からかわしたボルトレートが続いたが、ボルトレートのオーバーテイクについてはレース後に5秒のタイムペナルティとなり、マイニが3位に繰り上がった。
4位に5秒加算で降格となったボルトレート。5位フランコ・コラピント(MPモータースポーツ/ウイリアムズ育成)、6位クロフォード、7位ハウガー、8位スタネまでがポイント獲得。なお、ファステストラップはアントネッリが記録している。
宮田は10位でチェッカー。スタートからひとつポジションを上げたが、ポイント獲得には届かなかった。
続く、フィーチャーレースは7月7日の日本時間17時55分(現地時間9時55分)から、タイヤ交換義務を有する周回数29周、もしくは60分+1周で争われる。
■2024年FIA F2第8戦シルバーストン
スプリントレース正式結果(現地時間17時45分発行/修正版)
Pos.No.DriverTeamTime/Gap14A.アントネッリプレマ・レーシング1h02:34.85625Z.マローニロダン・モータースポーツ8.68839K.マイニインビクタ・レーシング11.257410G.ボルトレートインビクタ・レーシング15.895512F.コラピントMPモータースポーツ18.06467J.クロフォードダムス・ルーカスオイル18.791711D.ハウガーMPモータースポーツ20.191823R.スタネトライデント20.932925T.バーナードAIXレーシング21.367106宮田莉朋ロダン・モータースポーツ24.2321122R.フェルシュフォートライデント25.773128J.コレアダムス・ルーカスオイル28.0711314E.フィッティパルディファン・アメルスフォールト・レーシング29.7491415R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング32.5211516A.コルデールハイテック・パルスエイト33.1041624J.デュルクセンAIXレーシング33.960-2Z.オサリバンARTグランプリDNF-1V.マルタンスARTグランプリDNF-3O.ベアマンプレマ・レーシングDNF-17P.アーロンハイテック・パルスエイトDNF-21J.マルティカンポス・レーシングDNF-20I.ハジャルカンポス・レーシングDNF
・ファステストラップ:
#4 アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング):2分01秒267(18/21)174.883km/h
・ペナルティ:
#10 ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング):5秒タイムペナルティ/コースアウトによるアドバンテージ獲得
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