サインツJr.、サウジ初日5番手に自信。ウイリアムズへの適応も順調か「正しい方向に一歩踏み出した」

　F1サウジアラビアGP初日のフリー走行で最大のサプライズを見せたのは、カルロス・サインツJr.（ウイリアムズ）だろう。マクラーレン勢やマックス・フェルスタッペン（レッドブル）、シャルル・ルクレール（フェラーリ）に次ぐ5番手タイムをマークしたのだ。

　バーレーンGP以降、サインツJr.はますますウイリアムズのマシンに適応しており、高速で暑いコンディションで知られるジェッダでのプラクティスを終えて非常にポジティブな表情を見せた。

　サインツJr.は、期待したほど前進できなかった部分もあると認めつつ、全体的にはチームとしてこれまでより競争力があると感じているという。

「マシンのセットアップと自分のドライビング・スタイルの面で、今年のマシンに適応するために多くの進歩を遂げようとしている」

　そうサインツJr.は説明。課題もあったものの、ポジティブな1日だったと考えていると話した。

「今日は正しい方向へ一歩を踏み出すことができたけど、そうでないものもあった。でも重要なのは、今日はより競争力があるように見えたということだ。それがアイデアなんだ。いろいろなことを試し続けて、少しずつ前進し続けられるようにするんだ」

　サインツJr.はこの進歩が続くことを願いつつ、目標はますます快適にステアリングを握れるようになることだと明言した。

「ここまでは順調だから、明日はすべてをまとめていい1日にできるかどうか見てみよう」

「バーレーン以来、マシンのフィーリングは良くなっているし、ここジェッダでは金曜日に良いスタートを切ることができた。自分のドライビングスタイルをクルマに合わせようとした小さなステップが功を奏したんだ」

　予選での目標についてサインツJr.は次のように語った。

「僕はいつもQ3進出とポイントを狙っているし、毎週末望んでいることなんだ。僕自身のためにもチームのためにもね」

　フェラーリから移籍し、今季からウイリアムズでの挑戦を始めているサインツJr.。チームへの適応という点については、こう付け加えた。

「ここまでは難しかったし、僕の順応プロセスがうまくいかなかったり、思ったようにいかないこともあった。でも、今週末がいいステップになることを願っている」

「セットアップやドライビングでかなりいろいろなことを試してきたので、もちろん進歩は感じている。前進することもあれば後退することもある。でもそれが進んではいけない方向性を理解するのに役立つんだ。僕のドライビングスタイルも同じで、細かいことを試してうまくいかないこともあるけれど、うまくいったときには前進することができるんだ」

「（適応に）時間がかかると警告されたことは知っているし、今も時間がかかっている。だからそれまでの間、1周ごとに仕事を続け学ぶんだ」