現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 初代 ポルシェ・ケイマン UK版中古車ガイド(2) 弱点解消の987.2型 出色の価格価値

ここから本文です

初代 ポルシェ・ケイマン UK版中古車ガイド(2) 弱点解消の987.2型 出色の価格価値

掲載
初代 ポルシェ・ケイマン UK版中古車ガイド(2) 弱点解消の987.2型 出色の価格価値

弱点が解消した後期の987.2型

秀抜な操縦性を実現した、987型の初代ポルシェ・ケイマン。磨き込みの低いミドシップ・スポーツカーとは異なり、限界領域でのピーキーな挙動は皆無といえる。

【画像】911を超えたMRの操縦性 ポルシェ・ケイマン 987に981、718 往年の718 W-RSも 全122枚

2009年に水平対向6気筒エンジンは改良を受け、耐久性は大幅に上昇した。他方、それ以前の987.1型では、インターミディエイト・シャフト(IMS)・ベアリングの不具合が珍しくない。回転時の振動やノイズが大きい場合は、警戒したい。

メインシールからオイル漏れする場合があり、クラッチへのオイル侵入にも要注意。後期の987.2型では、それも改善されている。前期型でも技術自体は優れ、整備が適正なら長い距離を耐えられる。指定のエンジンオイルは、全合成の5W40だ。

ベースの2.7Lエンジンは245psを発揮したが、パワー不足だと感じる人もいるだろう。後期型では、265psへ強化されている。性能を磨いたケイマン Sは、前期が295psで後期が320ps。より優れたポルシェへ、昇華している。

シリンダー内が傷付くと高額な修理に

試乗時は、テールパイプが過度に黒く汚れていないか、排気ガスが曇っていないか観察したい。怪しい場合は、点火プラグを外して汚れ具合を確かめる。すべての気筒でススが酷いなら、エア/オイル・セパレーター系統の不調が疑われるが、安価に治る。

一部のシリンダーの汚れが目立つ場合は、内部の傷が原因の可能性がある。冷間時にエンジンを積極的に回すと、内部コーティングを損傷させてしまう。修理は高額になる。

ケイマン Sでは、バリオカム・ソレノイドの汚れが原因で、回転不良やパワー低下を招く。警告灯が灯る場合もある。ウォーターポンプには樹脂製インペラーが用いられ、定期的な交換は必須。冷却系は、経年劣化でクーラント漏れが起きがち。

後期から載ったデュアルクラッチATの7速PDKは、それ以前の5速ATへ寄せられた不満を解決した。だが、シフトパドルはオプションだった。

購入時に気をつけたいポイント

ボディとシャシー

擦り傷の有無や、ボディパネルの隙間が均一か確かめたい。事故後の修理が不適切だと、そこから腐食しやすくなる。ヘッドライトカバーのひび割れにも要注意。フロントに露出したラジエターとエアコンコンデンサーは、社外品のグリルで効果的に守れる。

エンジン

エンジンは複数のカバーやホースで覆われ、経年劣化へ気付きにくい。整備履歴を良く確かめたい。ウォーターポンプと補機ベルトは、4年毎の交換が指定されている。排気マニフォールドのフランジは、腐食しがち。

前期型では、IMSベアリングが弱点。シリンダー内の傷、リアのメインシールからのオイル漏れも、しばしば報告されている。後期型では、それらが対策されている。

ステアリングとブレーキ

パワーステアリングは油圧式。サーキットを積極的に走ると、ポンプがオーバーヒートする可能性あり。トラックロッドエンドは、前期と後期で互換性がある。

ブレーキは3万kmほどもつ。走行距離が短い場合は、固着や経年劣化に注意したい。

インテリアと電気系統

すべての電装品が正常に動くか確かめたい。システムはかなり複雑。週末しか乗らない場合は、バッテリーの状態を維持する、トリクル充電をオススメしたい。リアハッチのリリースボタンは故障しやすい。シートのサイドボルスターは破れがち。

初代 ポルシェ・ケイマンのまとめ

滑らかなパワーを生む自然吸気の水平対向エンジンと、完璧にバランスしたシャシー、類まれな製造品質で仕上げられた987型ケイマン。スポーツカーとして、実用性も素晴らしい。出色の魅力を放つ、モダンクラシックだと思う。

良好な個体を選べば、素晴らしい運転体験でドライバーを長く満たしてくれるはず。多様な仕様が存在するため、自分の好みに合致する1台を選びたい。走行距離で価格は上下するが、それ以上に整備履歴を重視したい。

良いトコロ

今も昔も、価格価値に優れるスポーツカー。得意とするガレージは少なくなく、英国ではオーナーズクラブも心強い。ポルシェ自体のサポート体制も充実している。良好な例を選りすぐれば、少ないストレスで楽しめる。

良くないトコロ

基本的に耐久性は高いが、高額な修理へ至る場合も。充分ではない整備や、過度に攻めた走りの積み重ねが、状態へ反映する。

ポルシェ・ケイマン(987型/2005~2012年/英国仕様)のスペック

英国価格:3万9162~5万1728ポンド(新車時)
生産数:5万9413台
全長:4340-4347mm
全幅:1801mm
全高:1286-1305mm
最高速度:260-281km/h
0-97km/h加速:17.5~31.1秒
燃費:5.7-12.4km/L
CO2排出量:−
車両重量:1295-1455kg
パワートレイン:水平対向6気筒2687・2893・3387・3436cc 自然吸気 DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:245ps/6500rpm-330ps/7400rpm
最大トルク:27.7kg-m/4600rpm-37.6kg-m/4750rpm
ギアボックス:5速・6速マニュアル/5速オートマティック/7速デュアルクラッチ・オートマティック/後輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は5円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

大絶賛されたサルーンがお買い得 ジャガーXF(2代目) 8000ポンド用意すれば乗れる! 【UK中古車ガイド】
大絶賛されたサルーンがお買い得 ジャガーXF(2代目) 8000ポンド用意すれば乗れる! 【UK中古車ガイド】
AUTOCAR JAPAN
マセラティMCエクストレーマ(2) 猛禽類のように突くエイペックス GT3の世界を五感で体験 お値段は約2億円
マセラティMCエクストレーマ(2) 猛禽類のように突くエイペックス GT3の世界を五感で体験 お値段は約2億円
AUTOCAR JAPAN
約11万円で購入した『アウディA2』 20世紀の未来的アルミボディ車が今も愛される理由
約11万円で購入した『アウディA2』 20世紀の未来的アルミボディ車が今も愛される理由
AUTOCAR JAPAN
ボルボ、ステーションワゴン復活の可能性? 新開発EV専用プラットフォーム『SPA3』で低い車高実現
ボルボ、ステーションワゴン復活の可能性? 新開発EV専用プラットフォーム『SPA3』で低い車高実現
AUTOCAR JAPAN
ダットサン『Z』も発掘 1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選(中編) ジャンクヤード探訪記
ダットサン『Z』も発掘 1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選(中編) ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
「ベーシック」でも驚くほど速い ロールス級の高速巡航を覆す身のこなし 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT(2)
「ベーシック」でも驚くほど速い ロールス級の高速巡航を覆す身のこなし 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT(2)
AUTOCAR JAPAN
ポルシェ911GT3RSを軽く凌駕する俊足 マセラティGT2ストラダーレ 飛び切りレーシーなモデルを求める硬派ドライバーへ!
ポルシェ911GT3RSを軽く凌駕する俊足 マセラティGT2ストラダーレ 飛び切りレーシーなモデルを求める硬派ドライバーへ!
AUTOCAR JAPAN
680psの「エントリー仕様」 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT(1) ライバルたちに対抗意識は燃やさない
680psの「エントリー仕様」 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT(1) ライバルたちに対抗意識は燃やさない
AUTOCAR JAPAN
2列ティグアンと3列トゥアレグの間にある空白を埋める! フォルクスワーゲン・タイロン(1)
2列ティグアンと3列トゥアレグの間にある空白を埋める! フォルクスワーゲン・タイロン(1)
AUTOCAR JAPAN
3代目日産リーフは驚異的進化!(後編) イメージを超える静粛性に自然な加速フィーリング 追い風は吹くか?
3代目日産リーフは驚異的進化!(後編) イメージを超える静粛性に自然な加速フィーリング 追い風は吹くか?
AUTOCAR JAPAN
お買い得ハイパーカー「ドンカーブート(Donkervoort)P24 RS」フェラーリの多くよりも希少で、ポルシェの大半よりも速く、ケーニグセグの数分一の価格で手に入る
お買い得ハイパーカー「ドンカーブート(Donkervoort)P24 RS」フェラーリの多くよりも希少で、ポルシェの大半よりも速く、ケーニグセグの数分一の価格で手に入る
AutoBild Japan
【航続距離604km】プジョー3008に初のBEVモデル『E-3008』760万円で登場 最大134万円の補助金も
【航続距離604km】プジョー3008に初のBEVモデル『E-3008』760万円で登場 最大134万円の補助金も
AUTOCAR JAPAN
3代目日産リーフは驚異的進化!(前編) ボディスタイル激変 これまでとはコンセプトが異なるEV
3代目日産リーフは驚異的進化!(前編) ボディスタイル激変 これまでとはコンセプトが異なるEV
AUTOCAR JAPAN
まるで北欧の高級ホテルな車内 ボルボEX90 ツインモーター(1) 従来の流れ汲む端正ボディ ブランドのフラッグシップ
まるで北欧の高級ホテルな車内 ボルボEX90 ツインモーター(1) 従来の流れ汲む端正ボディ ブランドのフラッグシップ
AUTOCAR JAPAN
パワーユニットは名機の予感!プジョー3008GTハイブリッド【日本版編集長コラム#69】
パワーユニットは名機の予感!プジョー3008GTハイブリッド【日本版編集長コラム#69】
AUTOCAR JAPAN
27年前なのに走行3.4万キロ! ビッカビカの「Vスペ」を米国で発見 1999年式の日産「R34GT-R」の気になる落札価格とは
27年前なのに走行3.4万キロ! ビッカビカの「Vスペ」を米国で発見 1999年式の日産「R34GT-R」の気になる落札価格とは
VAGUE
メルセデスAMG新型『GLC 53』発表 4気筒廃止し3.0L直6ハイブリッドで449ps 「ドリフト」モード用意
メルセデスAMG新型『GLC 53』発表 4気筒廃止し3.0L直6ハイブリッドで449ps 「ドリフト」モード用意
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「カローラ」より安い!? 300万円以下の高級外車「アルファロメオ」どんなモデル? 全長4.6mボディにパワフルな2リッター「ターボ」エンジン搭載! オシャレで走りもイイ“格安”ジュリアとは
トヨタ「カローラ」より安い!? 300万円以下の高級外車「アルファロメオ」どんなモデル? 全長4.6mボディにパワフルな2リッター「ターボ」エンジン搭載! オシャレで走りもイイ“格安”ジュリアとは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629 . 0万円 1064 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199 . 8万円 1298 . 0万円

中古車を検索
ポルシェ ケイマンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629 . 0万円 1064 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

199 . 8万円 1298 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村