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DSのフラッグシップSUVに初のPHEV「DS7クロスバックE-TENSE 4×4」登場

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DSのフラッグシップSUVに初のPHEV「DS7クロスバックE-TENSE 4×4」登場

■システム総合出力は300馬力! 1充電で56kmEV走行が可能

 グループPSAは2021年3月10日、DSオートモビルのフラッグシップSUV、DS7 CROSSBACK(DS7クロスバック)にプラグインハイブリッド4WDを搭載した電動化モデル「DS7クロスバックE-TENSE 4×4」を追加、発売した。

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 DSブランドとして初のプラグインハイブリッド(PHEV)であるDS7クロスバックE-TENSEは、フロントに200ps・300Nmを発生する1.6リッター直列4気筒「ピュアテック」ターボエンジンを搭載。さらに110psのフロントアクスル用モーター、112psのリアアクスル用モーターを装備した電動4WDモデルで、システム総合では最高出力300ps・最大トルク520Nmを誇る。組み合わされるトランスミッションはPHEV専用のe-EAT(8速AT)だ。

 ガソリンエンジンの低速トルクを前後モーターが補うことで、0-100km/h加速は5.9秒(純内燃機関モデルは8.2秒)。さらに前後モーターは緻密な協調制御をおこなうことで、路面情報に応じたアクティブな駆動制御をおこなう。

 容量12.3kWhのリチウムイオンバッテリーをリアシート下に搭載。3kWの200Vコンセント型普通充電で約5時間、6kWの200Vウオールボックス型普通充電で約2.5時間で満充電になり、EVモードではWLTCモードで56kmの走行が可能。ハイブリッド燃費は14.0km/Lとなる。

 グレードはGrand Chicのモノグレード展開で、車両価格は732万円(消費税込)。CEV(クリーンエネルギー自動車)の補助金支給対象だが、その金額は4月に確定する。

* * *

 DS7クロスバックE-TENSE 4×4は、全長4590mm×全幅1895mm×全高1635mm、ホイールベース2730mmと、ICE(純内燃機関)モデルと同等のサイズ。車両重量は1940kgと、ICEモデルにプラス370kgになる。

 C/D/Eセグメント用プラットフォームとして、すでに評価を得ている「EMP2」をベースにプラグインハイブリッド化。フロントの電動モーターはトランスミッションに内蔵されている。また電動化にともないトルクコンバーターを廃し、湿式多板クラッチを装着している。

 リアモーターはマルチリンクサスペンションのサブフレームに内蔵化され、スペース効率を最大化。通常の4WDシステムと異なり、プロペラシャフトでの機械的な結合がないため、前後の駆動力を独立してコントロールが可能。そのため、あらゆる路面状況やトラクション、ドライバーの意図や操作に対してリアルタイムな駆動力の最適化をおこなう。

 燃費向上のため、ガソリンタンクはICEモデルの63リッターから43リッターに減らされている。充電ソケットは車体左後輪上、ガソリン給油口の反対側に備わる。

 エクステリアは、新設定のクリスタルパールがイメージカラーで、ボディ色はほかに。ただし、E-TENSEのエンブレムのほかにはICEモデルと大きく変更されていない。これは、電動化が当たり前の存在であるというDSオートモビルのメッセージで、これ見よがしな差別化はあえておこなっていないという。

 インテリアはオフホワイトのレザーをあしらったRIVOLIインスピレーションで、ひし形モチーフのダイヤモンドステッチが入り、それがドアトリムまで続くもの。1920年代にフランスで生まれたデザイン様式、アール・デコを連想させるものだ。

 またDSオートモビルのフラッグシップらしく、多くの先進装備と先進安全運転支援システム(ADAS)を装備。任意のレーンポジションをキープしアクティブクルーズコントロールと統合制御する「DSドライブアシスト」、アクティブセーフティブレーキ、アクティブブラインドスポットモニターなど、SUVをリードする先進機能を備えている。

 DSアクティブスキャンサスペンションは、フロントに装着されたマルチファンクションカメラが、車両前方5mから25mの範囲の路面状況を高速スキャンし路面の凹凸を検知、路面の先と車両の挙動を予測し、四輪のダンパーそれぞれを独立して減衰力の最適化をおこなうもの。これにより独自の浮遊感をともなった、滑るようなラグジュアリーなライドフィールを実現している。システムは約13km/hから130km/hで作動する。

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