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BMW新型『i3』欧州発売開始 新世代ノイエ・クラッセ第2弾モデル メルセデス・ベンツCクラスよりも安価設定

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BMW新型『i3』欧州発売開始 新世代ノイエ・クラッセ第2弾モデル メルセデス・ベンツCクラスよりも安価設定

電動版3シリーズ、ついに発売

BMWは、新型EV『i3』の欧州での販売を開始した。英国価格は標準仕様が5万3005ポンド(約1130万円)からで、発売記念モデルのファースト・エディションが5万7905ポンド(約1230万円)からとなっている。

【画像】何もかもが刷新された新世代3シリーズ【BMW i3セダンを詳しく見る】 全42枚

現行『3シリーズ』のガソリン車(4万1945ポンド=約890万円)やプラグインハイブリッド車(4万7210ポンド=約1000万円)よりはかなり高価だが、5万7995ポンド(約1235万円)からとなるライバルのメルセデス・ベンツCクラス・エレクトリックよりは安価な設定だ。

新世代ファミリー「ノイエ・クラッセ」の2番目のモデルとなるi3は、SUVの『iX3』とEV専用設計の800V Gen6プラットフォームを含む技術仕様の大部分を共有している。i3という名称は、2022年に生産終了した先駆的な電動ハッチバックから受け継がれた。

BMWは2021年から『i4』を販売しているが、内燃機関モデルと同等の性能の実現を目指し、EV版3シリーズの導入には時間をかけていた。

i3と並行して、BMWは現行のCLARプラットフォームを採用した内燃機関搭載の3シリーズも販売を継続する。同車はまもなく大幅な改良が施され、デザインとテクノロジーの両面で8代目モデルに歩調を合わせる予定だ。BMWのエンジニアはAUTOCARに対し、「実質的には新型車」だと語った。

当初はセダンのみで販売されるが、ツーリング(ステーションワゴン)仕様も登場する予定だ。高性能のMモデルは2028年に登場予定であり、EVの走行性能において「新たな基準を打ち立てる」とされている。

大容量バッテリーで航続距離を確保

i3は発売当初、四輪駆動の『i3 50 xドライブ』仕様のみが販売されるが、他のバリエーションも追加予定だ。

108kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーを採用し、最大900kmの航続距離を実現。これは欧州で販売されるEVの中で最長であり、メルセデス・ベンツEQSをも凌駕する。

バッテリー自体はiX3と同じだが、空気抵抗の少ないセダンのボディ形状により、航続距離は95kmも長くなっている。アンダーボディを完全に密閉している点も大きい。また、Gen6(第6世代)と呼ばれるプラットフォームでは、前部座席をバッテリーパックに直接固定できるため、ルーフラインを可能な限り低く抑え、空力性能を向上させることができる。

バッテリー残量が減った場合、最大400kWのDC急速充電に対応し、わずか10分で400km分の充電が可能だ。AC充電の最大出力は22kW。

i3 50 xドライブでは、2基の電気モーターを使用する。リアに326psの同期モーター、フロントに168psの非同期モーターを搭載し、合計出力469psと最大トルク65.8kg-mを発揮する。

足回りはソフトなセッティング

i3とiX3はプラットフォームを共有しているが、足回りのセッティングには大きな違いがある。例えば、i3のスプリングは柔らかめで、トップマウントブッシュの剛性は低く設定され、異なるアンチロールバーが装着されている。その結果、ヨーやロールの慣性が小さくなっているという。

エンジニアはAUTOCARに対し、「iX3よりもi3の方が、良好なロール特性と快適性を得やすい」と語り、さらにクイックなステアリングレシオと高速域での空力性能向上により「新型3シリーズならではキャラクター」を生み出していると付け加えた。

i3のボディサイズは全長4760mm、全幅1865mm、全高1480mmと、現行3シリーズよりも全体的に大型化している。それでも「典型的なBMWセダンのプロポーション」、すなわちロングボディとショートオーバーハングを維持していると、BMWのコンパクトカーデザイン責任者であるオリバー・ハイルマー氏はAUTOCARに語った。

キドニーグリルの新解釈

ハイルマー氏によると、最大の特徴は新しいフロントデザインであり、これは「3シリーズの顔の新たな解釈」だという。iX3と同じノイエ・クラッセの理念を踏襲し、ヘッドライトとキドニーグリルを一体化したものだ。

しかし、iX3のグリルが車高を強調するために縦長で細いデザインであるのに対し、i3のグリルは車幅を強調するためにワイドに設定されている。

デザイナーのフェリックス・シュタウダッハー氏はAUTOCARの取材に対し、3シリーズに「まったく新しいデザイン言語」をもたらしたと語った。その理由は、「アイコンを自由に操ることが許された」からだと説明。大きく変化を遂げたものの、「一目で3シリーズとわかる」デザインだという。シュタウダッハー氏は、3シリーズこそが「BMWを定義する原点」であるため、i3が「新世代のBMWの基準」になると語った。

最新世代のインテリアレイアウト

インテリアも一新されている。中心となるのは、最新のiドライブを搭載し、車内のほとんどの機能を制御する、平行四辺形の17.9インチタッチスクリーンだ。

従来のインストゥルメントパネルはなく、その代わりに全長43.3インチの「パノラミックiドライブ」ディスプレイが搭載されている。フロントガラス底面、ドライバーの視線よりやや下に配置され、車速やバッテリー残量などの主要な情報を表示する。

インストゥルメントパネルの廃止により、ステアリング設計を見直すことが可能になった。シュタウダッハー氏によると、このステアリングホイールはBMW史上「最高のエルゴノミクス(人間工学)」を実現しているという。実際、従来より太く厚みが増し、初めてハプティック(触覚フィードバック付き)コントロールを採用している。

内燃機関搭載の改良型3シリーズも、こうした変更点を反映する予定だ。

i3はBMWのミュンヘン工場で生産される。日本への導入は2027年以降を予定している。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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