21インチ×車高調で限界の低さを狙う! トヨタ「ハリアー」をあえて生足で仕上げた理由
「最初はここまでカスタムする気はなかった」と語るのは、23歳(取材当時)の“Kosuke”さん。初めてのオフ会で受けた刺激から、愛車の80型トヨタ「ハリアー」を一気にカスタムした。複数のメーカーを組み合わせたエアロや、エアサス全盛のなかあえて車高調で21インチを履くなど、独自のスタイルを突き詰めた1台を紹介する。
あえて20インチへ下げた極低80ハリアーを普段使いする女性オーナーに視線が集まる
あえてバラバラのメーカーを組み合わせる
フロントはアドミレイション、サイドはモデリスタ、リアはエスプリ。一見すると自然にまとまっているため気づきにくいが、じつはメーカーの異なるエアロを組み合わせている。
「最初はモデリスタで揃えていたんですが、皆さん同じメーカーで固めると思うんです。逆に自分は、好みのフロントとリアのパーツを選んで、バランスが合うように塗り分けなどもして合わせました」
単純に好きなパーツを寄せ集めたわけではない。横から見たときのエアロのラインや全体のバランスまで考えながら組み合わせている。そのために“Kosuke”さんがおこなったのが、画像編集を使ったシミュレーションだ。気になるフロントグリルやエアロを自分のハリアーの写真に合成し、リアまわりも同様にイメージ。そこから実車とのバランスを確認し、ショップと相談しながら現在のスタイルへと仕上げていった。
「言われないとあまり気づかれないんですけど、そこをあえてミックスにしてこだわろうかなと」
目立つためだけではなく、気づかれにくい部分まで自分の感性で作り込む。それこそが“Kosuke”さん流である。
黒だけではなく、ブロンズとゴールドを差す
カラーコーディネイトにも明確なテーマがある。以前はホイールまでブラックにして、全体を真っ黒に仕上げていた。しかし足まわりを煮詰めていくなかで、あえてカラーを取り入れたいと考えるようになった。
そこで選んだのが、茶色系のブロンズカラーとゴールド。そしてベースとなるブラック。この3色を軸に全体をまとめている。エアロにはトヨタ純正色の「グラファイトメタリック」を取り入れた。アルファードなどにも採用されているカラーで、ブラック一色とは異なる陰影をボディに与えている。さらにホイールのブロンズ感、ピアスボルトのゴールド、そしてブラックを組み合わせることで、足元まで統一感を演出。リアのエンブレムもエアロと同色に変更するなど、細部まで3色のテーマを崩さない。ヘッドライトにはスモークフィルムを施工し、こちらもこだわりの「ブラックアウト」の一環としている。
エアサスではなく「生足」で21インチ
そして、このハリアー最大のポイントともいえるのが足まわりだ。車高調はイデアルをベースに326POWERを組み合わせ、さらにアッパーアーム、トーコンアーム、前後ロールセンターアダプターなどを投入。
ホイールにはSSRプロフェッサーメッシュアンダーの21インチを選択した。フロントは21×9.5J、リアは21×10J。245/35R21のニットー「NT555 G2」を組み合わせている。なぜ、あえて21インチなのか。
「ドレスアップコンテストやイベントに行くと、皆さんはエアサスで着地させて仕上げてくると思うんです。生足(エアサスを使わず、車高調などで車高を落とした仕様)でエアサスに対抗できるわけではないですけど、それぐらい低くして、自分のこだわりも持ちながらどこまで仕上げられるかなと」
エアサスで車高を自由に変えられるスタイルが多いなか、車高調、いわゆる「生足」でどこまで低くできるかに挑戦している。しかも、低さを追求するなら20インチ等にインチダウンするという選択肢もあるなかで、あえて21インチを選んだ。
「逆に21インチで、リムも前後100ミリぐらいある太いホイールを履いて、どこまで低さを突き詰められるかと思って生足にこだわりました。生足で一番を取りたいなと思っています」
大径ホイールの存在感を残しながら、車高調で限界まで低くする。これが“Kosuke”さんの目指しているスタイルだ。
まだ完成ではない。次なる課題はフロントのツラ
もちろん、現時点ですべてが完成しているわけではない。
「まだフロントは未完成でツラが少し甘いんですけど。後ろは綺麗に出ているんですけどね」 フロントをさらに外へ出すためには、単純にスペーサーを入れればいいというわけではない。現在は全切りができる状態を確保しているため、スペーサーでホイールを外へ出せばタイヤがフェンダーに干渉する可能性がある。また、ハブボルトの長さも課題となる。 ハブボルトを打ち換えて延長し、スペーサーを使ってさらに外へ出す方法も考えているが、こちらもタイヤとフェンダーの干渉をクリアしなければならない。低さだけを求めるのではなく、「しっかり走れる状態」と「理想のツラ」をどう両立させるか。そこが次の課題である。
次はキャリパーにも“こっそり”紫を
さらにカスタムは、まだ先がある。次に予定しているのがキャリパーの塗装だ。 エスプリのマフラーにはヒートグラデーションカラーを採用しており、これに合わせてキャリパーにも同じようなマジョーラカラーを取り入れる予定だという。ただし、派手に紫を主張させるわけではない。 「光があまり当たらないところに使って、光が当たった時にこっそり紫がキラッと映えるように塗り替えたいです」 さらに、将来的には内装にも紫を取り入れる構想がある。現在のブラックを基調としたスタイルに、光の当たり方によって表情を変える紫をアクセントとして加える。外装だけでなく、室内まで含めて世界観を完成させようとしているのだ。
オフ会で受けた刺激から始まったカスタムは、メーカーをあえてミックスし、ブラック一色から3色構成へ変更するなど独自の進化を遂げてきた。エアサスではなく生足で21インチを履き、低さの限界へ挑戦するこのハリアーは、今後キャリパーの塗装や足まわりの再セッティングなど、さらなるアップデートが予定されている。
■ トヨタ「ハリアー」スペック一覧 ・オーナー:“Kosuke”さん(23歳) ・エクステリア:エアロ=(フロント)アドミレイション、(サイド)モデリスタ、(リア)エスプリ/Fアンダーグリル=PHEV用純正/テールランプ=シェアスタイル/ドアミラーカバー=ワンオフ/トップモール=クール ・足まわり:車高調=イデアル+326POWER/アッパーアーム ・トーコンアーム・F・Rロールセンターアダプター=Tディメンド ・ホイール:SSRプロフェッサーメッシュアンダー(F21×9.5J・インセット18/R21×10J・インセット24) ・タイヤ:ニットーNT555 G2(F/R245/35R21) ・エンジン・吸排気:マフラー=エスプリ
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最初から低いスポーツカーかワゴンを買えば済むと思うけど…