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29歳、フェラーリを買う──Vol.74 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その4

掲載 更新 12
29歳、フェラーリを買う──Vol.74 フェラーリ・クラシケを取得するぞ! その4

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、サスペンションの換装について。

換装自体は簡単

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フェラーリ・クラシケ取得のため、“オリジナル状態”に戻すべく社外品パーツを純正品に戻している。

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フロントバンパーに装着されたリップスポイラーについては無事取り外しが完了。次は、サスペンションの換装だ。

Hiromitsu Yasuiボクの360モデナには、社外品のサスペンションが取り付けられているものの、前オウナーが純正品を取り置いてくれていたので、それに取り替えるのみだ。ちなみに、もし、純正品を新しく購入すると、4セットで100万円オーバーというから恐ろしい。前オウナーに感謝である。

サスペンションの交換自体は、それほど難しくないという。1セットあたり大体10~20分程度で済むという。「フェラーリだからといって複雑な作業ではありませんよ。取り外して、装着するだけです」とは、フェラーリ横浜サービス・センターの高橋忠久工場長の弁だ。
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Hiromitsu Yasuiとはいえ、これはあくまでトラブルがなかった場合の話である。車両側のボールジョイントにガタがあったりすると交換する必要があるそうで、その価格は1本7万円ほど! もっとも、ガタがあるケースはそれほどないという。ボクの360モデナは問題なかった。

交換作業を横で見ていたが、なにごともなくスムーズに進んでいく。ちなみに、フェラーリ横浜サービス・センターでは、社外品のサスペンションから純正品に戻す作業は時折あるという。逆の、純正品から社外品への換装は受け付けていないそうだ。

Hiromitsu Yasuiそもそも現行フェラーリは、高度な電子制御式サスペンションを搭載しているゆえ、換装する必要などないだろう。と、思ったが、そうでもないらしい。なぜなら、換装を希望する人の多くは“シャコタン”(車高を落とす改造)にしたいのだそうだ。
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ただ、“シャコタン”にした改造車両の多くは車検に通らないらしい。違法改造といえば、派手な電飾も多くは違法改造とのこと。それゆえ、ディーラーではそういった類のカスタマイズは受け付けていない。

ド派手な電飾だらけのスーパーカーを見かけたとき「わぁ、すごい!」と、思ったことがあるが、電飾フェラーリはだ“シャコタン”と違って、パッと見はわかりにくく、車検をパスするという話である。

Hiromitsu Yasui機能するかどうかは交換しないとわかりません

わが360モデナのサスペンションは社外品だったものの、車検の審査基準に適合するものだった。保管されていた純正品も規定の状態とほぼ変わらなかった。

が、はたして使い物になるかどうかはわからないという。ショックアブソーバー内部のオイルがどういう状態であるかはわからないからだ。
Vol.55 いざ、新車フェラーリの商談へ!

Hiromitsu Yasui360モデナのショックアブソーバーは電子制御式で、減衰力を2段階に調整出来る(ノーマルおよび硬めのスポーツ)。が、もし1本でも異常があると電子制御は効かなくなるという。たとえば、内部のオイルが固着している場合だ。

ショックアブソーバーの状態は、換装後、テスターでチェック出来るそうだ。公道テストもおこなうという。はたして、機能は問題ないだろうか……。ちなみに、もしショックアブソーバーが正常に機能しなかったとしてもクルマは走るそうだ。が、本来の乗り心地は望めないという。

かつて360モデナが新車で販売されていた当時、試乗したスズキ編集長は「(360モデナの)乗り心地は、相当いいよ」と、述べていたが、はたして、その乗り心地の良さを味わえるのか、ちょっと不安ではある。

Hiromitsu Yasuiそれに正常に機能しなかった場合、はたしてフェラーリ・クラシケを取得出来るのだろうか? いくら、360モデナが比較的新しいモデルとはいえ、製造から20年を過ぎた個体だけに、取得はやっぱり一筋縄ではいかないという説もある。もしかすると、一部のショックアブソーバーは新品に交換する必要があるのかも……。

10年以上放置されてきた純正サスペンションは問題なく機能するのか? 次週、リポートする。

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文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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みんなのコメント

12件
  • 本文中に「ヒロミツ•ヤスイ」と六回も出てきますが、どなたでしょうか?
  • 20年間放置してたサス戻しで取得可能なら••
    走るのが目的じゃ無く
    お飾り
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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