月によって100万台以上も違う車検台数
新年度が始まる4月は法改正や制度変更が行われるタイミングです。2025年も自動車関連の法改正が控えており、大きなところでは車検の受検期間が見直されます。
【画像】これが4月1日以降クルマに貼る“必要のない”ステッカーです
乗用車の場合、新車は3年、以降2年に1度、車検を受けなければなりません。ちなみに、商用車の場合は新車時2年、以降1年に1度です。
これまで車検の受検期間は「車検証の有効期限の1か月前から満了日まで」でしたが、2025年4月1日からは「車検証の有効期限の2か月前から満了日まで」に拡大されます。また、この改正に伴って自賠責保険の更新も2か月前からできるようになります。
じつは車検台数は時期ごとに大きな開きがあり、月別の平均受検台数が約281万台なのに対し、新車や中古車の購入が増える年度末の3月には約389万台へと1.4倍に増加。その一方で、閑散期の8月や12月には260万台以下へと減少します。
現在、自動車ディーラーや整備工場では、少子化による若年層の減少や若者のクルマ離れ、離職率の高さなどにより深刻な人手不足が問題となっています。また、場内で車検を受けることができる「指定工場」(民間車検場)とは異なり、「認証工場」の場合は点検整備後に各地の運輸支局(いわゆる陸運局)・自動車登録事務所(いわゆる陸運事務所)へ自動車を持ち込んで車検を受けなければなりません。
とうぜん運輸局・運輸支局の受け入れ台数にも限りがあるため、「予約がなかなか取れない」「車検場が混んでいて車検を受けるのに時間がかかる」など、車検場と整備工場スタッフの双方で大きな負担となっていました。
愛車の車検満了日、しっかり確認して
今回の改正は、いわゆる働き方改革の一環で、整備現場の負担軽減などを目的としています。一方、ユーザーにとっても自動車ディーラーや整備工場へ車検を依頼する際、これまで以上にスケジュールを柔軟に立てることができ、かつ混雑期を避けて予約を入れることが可能になるというメリットもあります。
それにより質の高い車検整備が期待できるだけでなく、現在一部の車検業社が実施している早期車検のインセンティブが拡大されることも考えられるでしょう。ユーザーにとっては、これまで以上に安心かつお得に、そしてスピーディーに車検を受けられる可能性が広がるのです。
自動車ディーラーや整備工場、車検場、現場で働く整備スタッフ、ユーザーの誰にとってもメリットの多い今回の改正ですが、今年(2025年)に限って注意すべき点がひとつだけあります。それは車検満了日によって新制度の適応にならないケースがあるということです。
具体的には、法改正・制度の変更は4月1日からなので、3月31日に車検満了となるクルマはどんなに急いでも2月28日にならないと車検を受けられません。また、4月1日に車検満了となるクルマは2月1日から車検を受けられますが、その場合は新制度が適用される前になるため、次の車検満了日が早くなってしまいます。
満了日が5月1日のクルマが3月1日に受けても同様です。4月1日に受ければこれまでどおり満了日は変わりません。すなわち、「2か月前に受験しても満了日が変わらなくなくなる」のは、6月1日満了日のクルマからです。
かなり注意が必要です。愛車の受検が近い人はまずは車検証の満了日を確認してから早めに自動車ディーラーや整備工場に予約を入れると良いでしょう。
なお、オーナー自らが車検場に予約を入れて車検を取得するユーザー車検の場合でも同じなので、こちらもチェックが必要です。
※一部修正しました(2月10日13時15分)。
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3/31期限の車両も旧制度の適用になりますが・・