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トヨタでもダメだった? 大ゴケした不人気車5選

■あのトヨタでも大ゴケしたモデルとは?

 トヨタは、世界最大級の自動車メーカーです。さまざまな国や地域に合わせて、専用車や仕様車を設定して販売し、各国で販売台数の上位にランクインしています。
 
 そんな売れているトヨタでも、過去には販売面が振るわずに短命で終わったモデルが存在しました。今回は、大ゴケしたトヨタ車を5台紹介します。

不人気にもほどがある!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選

●全長3m以下の4人乗り「iQ」

 トヨタ「iQ」は、2008年に発売されました。小さなボディに大きな2ドアが特徴的ですが、乗車人数は4人でした。

 ボディサイズは、全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mmと軽自動車よりも40cm以上短く、このなかに4つのシートを収めるために非常に高度なパッケージング技術が注ぎ込まれました。

 具体的な事例として、専用設計されたトランスミッションでエンジンよりも前輪を前に出し、エアコンのユニットも専用に小型化して助手席足元の空間を確保。

 また、燃料タンクを床下に格納し、運転席・助手席シートバックの薄型化などで、4シーターを実現しました。ただし、快適に乗れる限界は大人3人と子ども1人の3+1のようです。また、小さい車体の安全面での不安を払拭するため、9つのエアバックを採用しました。

 これほど小さいと安全性の確保も難しいですが、後席の乗員を追突事故時に保護する世界初の「リヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」を全車に標準装備するなど、iQの開発には技術の粋が集められました。

 トヨタの苦労の甲斐もあって、iQは2008-2009の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、高い評価を受けます。

 1リッター直列3気筒エンジンに加え、1.3リッター直列4気筒エンジンの追加や、GAZOOレーシングによるチューニングモデルの登場など、走行面でも不満を感じられないモデルでしたが、メルセデス・ベンツの「スマート」ほどの人気もでず不発に終わってしまった理由として「軽自動車よりも高価なのに荷物が積めない」という声があったといいます。

 元々、欧州市場向けに開発されたこともあり、荷物も積めて安い軽自動車がある日本では売れ行きが芳しくなかったようです。

●未来的なデザイン「Willサイファ」

 トヨタが異業種合同プロジェクトのWillブランドとして発売した「Willサイファ」は、「Will Vi」、「Will VS」に続いて第3弾のプロジェクトでした。

「ディスプレイ一体型ヘルメット」をデザインコンセプトとし、縦長の4連に分かれたヘッドライトと大きく張り出したリアバンパーが特徴です。

 プラットフォームやエンジンは「ヴィッツ」と共有していますが、当時としては斬新なカラーバリエーションが話題となりました。

 また、トヨタ初の車載情報通信サービス「G-BOOK」に対応したナビが標準装備となり注目を浴びたほか、携帯電話のプランにあるような、基本料金+走行距離従量制料金が月額リース料金として請求されるプランが用意されます。

 プランの利用者は予想より多かったものの、走行距離が伸びず採算割れとなり、取り扱いが終了してしまいます。

 不人気となった大きな理由は、個性的すぎるデザインが挙げられます。未来的ではあるものの万人受けすることがなく、デザイン重視で犠牲にしたラゲッジルームや後部座席の狭さが、どのターゲット層にも当てはまりにくかったようです。

●走りが定評の「アレックス」

 2001年、「カローラランクス」の姉妹車として発売されたのが「アレックス」です。ハッチバックが主流であった欧州市場を視野に入れて開発され、最高出力110馬力の1.5リッターエンジンや、最高出力190馬力の1.8リッターエンジンは力強く安定した走りで高評価を得ます。

 また、ラゲッジルームも広く荷物をたくさん積める工夫が施され、幅広いターゲット層を視野に入れていました。

 しかし、そのシンプルすぎるデザインのアレックスは、「オーリス」の登場で販売終了となります。性能や装備が優れていても、デザインが不評であれば、不人気につながるのかもしれません。

 なお、アレックスは、2001年から2004年までの販売期間のうち4回のマイナーチェンジを施していますが、シンプルなヨーロピアンスタイルは当時の流行には乗れなかったようです。

■トヨタのガルウィング車もダメだった?

●これが日本車?ガルウィング採用の「セラ」

 1990年に発売されたトヨタ「セラ」は、東京モーターショーに出展されたコンセプトカーを、ほぼそのまま市販化したコンパクトな4シーター3ドアハッチバックです。

 いわゆる「ファンカー(FUN CAR)」として企画・開発されたモデルで、最大の特徴はガルウイングドア(バタフライドアとも呼ばれる)を採用していることです。

 シャシは当時販売していたコンパクトカーの「スターレット」をベースとして、ボディをすべて専用にデザインしています。

 ボディ上部のほぼすべてにガラスを使用したデザインは「グラッシーキャビン」と呼ばれ、車内から全ての風景を見渡しながらドライブできる夢のようなモデルでした。

 しかし、このグラッシーキャビンによって太陽光が直接車内に差し込むことで室内温度が高くなり、さらにガラスの重さが燃費を悪化させ、そして常に周りからの視線にさらされることになるなどの理由から、注目を浴びたものの不人気に終わってしまったようです。

 搭載されたエンジンは、「スターレット」よりもひとつ上のクラス1.5リッター直列4気筒エンジンで、最高出力は110馬力を発揮。これはスポーティさだけではなく、ベースよりも約100kgの重量増に対応した結果です。

 ガルウイングドアに実用性や必然性はほとんど無いにも関わらず、セラの企画が通ったというのが、いまでは考えられないことです。おそらくバブル景気の真っ最中という背景も関係しているでしょう。

 価格は160万円(消費税含まず、5速MT)からとかなり安価で販売され、1994年に販売終了するまで生産台数は約1万5800台とかなり希少なモデルとなっています。

●トヨタ初のCVT搭載「オーパ」

 ミニバンでも乗用車でもない、新ジャンルの次世代ミディアム車として2000年に登場したのが「オーパ」です。

 当時の日本では、どのカテゴリーにも当てはまらないといわれていましたが、厳密には5ドアハッチバックのジャンルに当てはまるようです。

 滑らかな変速ができるCVTと1.8リッターガソリンエンジン搭載の走行性能はセダン感覚であり、広い室内空間はミニバンにも当てはまるため、広いユーザー層に受け入れられると予想されました。

 しかし、明確なターゲットを絞らなかったのが仇となり、中途半端な立ち位置のオーパはわずか5年で生産終了となります。

※ ※ ※

 今回、紹介した以外にも販売不振だったモデルは存在します。モデルによっては、「登場する時代が早すぎた」との声もあり、発売するタイミングの重要性も伺えます。

 昨今の国産自動車メーカーは、販売する車種を絞り始めてきているため、今後は確実に売れる画一的なモデルしか発売されない可能性もあり、奇抜なクルマはいま以上に少なくなっていくのかもしれません。

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