6代目の新型「プレリュード」は2025年中に発売予定
クラシックカーを中心とした自動車文化を愉しむイベント「オートモビルカウンシル2025」において、ホンダは歴代「プレリュード」にフォーカスを当てた展示をおこないました。
【画像】「えっ!…」いつの時代も最新の技術や装備を積極採用! これがホンダの歴代「プレリュード」です(30枚以上)
2025年中の発売が予定される6代目の新型「プレリュード」は、「ジャパンモビリティショー2023」において「プレリュード・コンセプト」として世界初公開。電動化時代でも操る喜びを継承するというホンダのスポーツマインドを体現したモデルで、歴代モデルと同様、軽快な走りが魅力的なスペシャルティクーペを目指しています。「オートモビルカウンシル2025」の直前には、量産車に近いプロトタイプを初公開。インテリアも初披露しています。
そんな新型「プレリュード」のパワートレインは、新技術“ホンダS+シフト(Honda S+Shift)”を搭載するe:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)。初代「インサイト」や「CR-Z」といったハイブリッドスポーツカーを世に送り出してきたホンダだけに、ドライバーとクルマとの一体感を際立たせる同機能を搭載した新型「プレリュード」に期待がふくらみます。
そんな新型「プレリュード」に通じる歴代モデルをチェックしていくと、各車ともその時代ごとの最新技術や最新装備が積極搭載されてきた事実に気づきます。
1978年11月に登場した初代は、スポーティなパーソナルカーとして誕生。ロングノーズ&ショートデッキ、ワイド&ローのスポーティなノッチバッククーペで、フロントシートを重視した4名乗りのキャビンを確保していました。
エンジンルームのサブフレームをモノコックボディと一体化することで軽量化と剛性を向上させるなど、走りにもこだわっていたことがうかがえます。
そんな初代「プレリュード」が日本車として初採用したのが電動サンルーフ。以降、この装備は「プレリュード」に欠かせないものとして各世代に受け継がれていきます。
ちなみに、登場時の電動サンルーフはボディ同色のスチール製で、1980年1月にガラスタイプをオプション設定。スモークドブラウンの合わせガラスとサンシェードを備えていました。
1982年11月に登場した2代目は、スポーティさと特別感を強めるべくリトラクタブルヘッドライトを採用。ノーズ高を抑えてワイド&ローのスタイルを強調したスタイリッシュさが人気を集め、“デートカー”として若者たちの心をわしづかみにしました。
さらに、国産車として初めて4輪アンチロックブレーキシステムを採用。また、フロントサスペンションをストラット式からダブルウイッシュボーン式に改めることで低いノーズ高を実現しただけでなく、俊敏な操縦性と優れた高速安定性も両立しました。
搭載される1.8リッターエンジンは、最高出力120ps以上を発生。後期型には、より高性能な2リッター直4DOHCエンジンを搭載するスポーティグレード「Si」も設定されました。
歴代「プレリュード」はホンダらしさにあふれた美クーペ
1987年4月に登場した3代目「プレリュード」は、歴代モデル最大のヒット作。従来モデルで好評を博したロー&ワイドフォルムを受け継ぎながら、全長と全幅をさらに拡大した超扁平エアロスタイルが印象的でした。
なかでも、リトラクタブルヘッドライトを備えた薄いフロントマスクと低いノーズ高を実現すべく、ボンネットフード下に収まるエンジンを徹底して小型化。さらに、エンジンを後倒して搭載することで、2代目よりもボンネット中央部の高さを30mm抑えることに成功しました。また、空力性能も追求され、ノッチバックスタイルとしては秀逸なCd値0.34を実現していました。
そんな3代目が搭載した世界初の機構は、量産車初となる4WS(4輪操舵システム)。ステアリングを切る量に応じて後輪を操舵させる機能で、前輪の切れ角が小さいときは後輪が同位相に、前輪の切れ角が一定以上となると後輪は逆位相となりました。
また当時のテレビCMでは、前後輪が同時に動く4WS機構がフォーカスされ、大きな話題となりました。
性能面では、全車2リッター化されたエンジンと、4輪ダブルウイッシュボーン式サスペンションがトピック。後に、固定ヘッドライトを備えたフロントマスクの異なる「プレリュード インクス」や、2.1リッターエンジンを搭載する3ナンバーサイズの特別仕様車「Siステイツ」といった変わり種も存在しました。
1991年9月に登場した4代目はバブル期の影響を受けたモデルで、シリーズで初めて全車3ナンバーボディに。「プレリュード」らしいワイド&ローのスタイルや低いノーズを受け継ぎながら、よりスポーティネスを意識したモデルとなりました。
スタイルは、リアガラスを大型化したファストバック風のノッチバッククーペへと変化。その分、ルーフがコンパクトとなり、伝統のサンルーフはアウタースライド式へと変化しました。
高性能化という観点では、全車2.2リッターエンジンを搭載していたことに注目。なかでもフラッグシップグレードの「Si VTEC」には、可変バルブタイミングリフト機構“VTEC”の採用で最高出力200psを実現した直列4気筒DOHCエンジンが搭載されました。
そうしたスポーツ性を強調すべく、テレビCMには“音速の貴公子”と呼ばれたF1ドライバー、アイルトン・セナを起用していました。
そして、1996年11月に登場した5代目モデルは、原点回帰したスタイリングがポイント。正当なノッチバッククーペのスタイルとなりました。
フロントマスクは固定式ヘッドライトを用いた薄型のものとなり、2代目や3代目でリトラクタブルヘッドライトを閉じた状態と通じるものに。そして、4代目でスチールタイプとなっていた伝統の電動サンルーフも、ガラスルーフへと改められました。
4代目モデルで強化されたスポーツ性能はさらにブラッシュアップ。その象徴といえるのが、フラッグシップグレードの「タイプS」です。
「SiR」グレード用の2.2リッター直4DOHC“VTEC”エンジンに専用チューニングを加えることで、最高出力はプラス20psの220psへと向上。さらに世界初の機構として“ATTS(アクティブトルクトランスファーシステム)”も搭載されました。
これは、左右輪への駆動力配分をおこなうトルクベクタリング機能により、優れた旋回性能を実現するもの。この技術は後に、ホンダ独自の4WDシステムである“SH-AWD”へと昇華しています。
* * *
バブル期には一世を風靡し、トレンディなクルマとして多くの人々から愛されたホンダ「プレリュード」。バブル崩壊などから4代目や5代目は低迷したものの、あらためてこの2台を見ると、ホンダらしい魅力にあふれた美クーペだったことに気づきます。
2025年に復活予定の新型「プレリュード」は人々からどんな評価を受けるのか? 往年のモデルのように光輝く存在になって欲しいと願うばかりです。
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