キャデラックF1チームは、彼らにとっての最初のF1シーズンを混乱させてきたブレーキトラブルの原因をついに特定。同チームに所属するバルテリ・ボッタスは、オーバーヒートが引き金となりマシン全体に連鎖的な不具合が生じた経緯について説明した。
キャデラックは厳しいデビューシーズンを過ごしており、純粋なパフォーマンスよりも、信頼性の問題が大きな壁となっている。繰り返し発生するブレーキのトラブルは見慣れたものとなり、ボッタスとチームメイトのセルジオ・ペレスは何度もその影響を受けてきた。第11戦ハンガリーGPではこの問題が再び深刻化し、ボッタスは左のフロントブレーキから出火したことでリタイアを強いられ、マシンを停止させて自ら炎を消し止める前に、減速のためにピットウォールを利用しなければならなかった。
キャデラックはトラブルにより2台リタイアで前半戦終了「困難は予想していたが、立て続けに問題が起きて悔しい」とペレス
■今季中の解決は時間の問題か
キャデラックは、気流を改善しオーバーヒートを防ぐために、ハンガリーGPで新しいブレーキダクトを導入したが、その対策が不十分だった。ボッタスは、ハンガロリンクの過酷な特性と極端な気温が、依然として残っていた弱点を露呈させたと認めた。
「この新しいフロントのダクトは、問題に対処し、発生を防ぐためのものだったが、明らかにブレーキへの気流がまだ不足している」とボッタスは語った。
「今日の状況からそれは明確だ。しかし(ハンガリーGPは)極めて過酷なコンディションであり、サーキット自体も非常に厳しいものだった」
ボッタスはまた、この問題が単にブレーキのパフォーマンスに影響を及ぼすだけでなく、温度が制御不能なレベルまで上昇すると、最終的には重要な構成部品を破壊してしまう可能性があると説明した。
「ブレーキが熱くなりすぎて、内部のあらゆるものが燃え始めるような状態になってしまう」
「そうなると、当然すべてが壊れる。実際にインラップでは、ブレーキが完全に効かなくなった。というのも、ブレーキラインが燃えてしまったのだと思う。そういうわけで、マシンを壁に当てて止めるしかなかった」
第8戦オーストリアGPでは、ボッタスもペレスもブレーキ関連のトラブルによってリタイアを喫しており、ボッタスは第6戦モナコGPや第7戦バルセロナ・カタルーニャGPでも同様のトラブルに見舞われた。キャデラックは、ハンガリーGPに持ち込んだ改良版のブレーキパッケージが転機となることを期待していたが、根本的な解決策がただちに導入される可能性は低いとボッタスは考えている。
F1は現在、第12戦オランダGPでのシーズン再開を前にサマーブレイク期間に入っており、チームがマシンにさらなる変更を加えるための時間は限られている。
「ザントフォールトに向けて何かを用意できるとは思っていない」とボッタスは述べた。
「ブレーキに関しては何かできることを願っているが、パフォーマンスに関わるものはない。でもいずれは、来シーズンに向けて100%集中する段階がやってくるだろう」
キャデラックの参戦初年度は、F1に新しく参入するチームが直面する課題を浮き彫りにした。チームは将来性を感じさせるパフォーマンスを見せているが、パフォーマンスの差を埋めることに本格的に取り組む前に、まずは繰り返し発生している信頼性の問題を解決することが最優先事項となっている。
[オートスポーツweb 2026年08月05日]
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