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ルノー・カジャー:ルノーらしい「極上の丁度良さ」が魅力

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ルノー・カジャー:ルノーらしい「極上の丁度良さ」が魅力

旬なクルマの情報を網羅した「モーターファン別冊 統括シリーズ」。今回は「Vol.106 2018-2019年国産&輸入SUVのすべて」から「ルノー・カジャー」を抜粋してご紹介。レポート=佐野弘宗[本文]/塚田勝弘[写真解説] フォト=神村 聖

キャシュカイ譲りの実用性に 正確で丁度良い乗り味も美点

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 日本では2017年9月の先行限定販売を経て、18年4月に晴れてカタログモデルに昇格したカジャーは、地元欧州で15年夏にデビューしたSUV……というか、本格SUVより少しカジュアルなクロスオーバーワゴン的なクルマである。

 カジャーもまたルノー日産の最新C/Dセグメント骨格モジュール(CMF C/D)を土台に構築されている一台である。同モジュールを使うルノー車にはメガーヌ、タリスマン、エスパス、セニック、コレオス(メガーヌ以外はすべて日本未導入)などがあり、同様の日産車で日本人に馴染み深いCMF C/D車は現行エクストレイルだろう。

 ただ、日産のCMF C/D車で、今の欧州で最も有名なのはキャシュカイ(現行は二代目)だ。キャシュカイといえば初代モデルが日本でも「デュアリス」として売られたことをご記憶の向きも多いはず。つまりキャシュカイとは、骨格を本格SUVのエクストレイルと共用しつつも、よりコンパクトでカジュアルな存在感のクロスオーバーである。

 日本では初代限りで姿を消したキャシュカイ( ≒デュアリス)だが、欧州では大ヒット作で、現行型になってからさらに人気がアップ。キャシュカイは今や欧州全域で販売トップ10の常連となっている数少ない日本ブランド車の一台なのである。

 カジャーとキャシュカイは骨格モジュールを共用するだけでなく、ホイールベースも同寸でボディサイズも酷似しており、いわば「ルノー版キャシュカイ」である。同様の意味で「ルノー版エクストレイル」といえるのはコレオスである。

 日本で販売されるカジャーは1種類でハードウェアは昨年の先行限定車と同様。パワートレーンは1.2ℓ直4ターボ+湿式7速DCTで、駆動方式はFFのみ。ルノーの1.2ℓターボは日本でもすっかりお馴染みだが、そこに7速DCTを組み合わせるのは日本ではメガーヌ「GTライン」に次ぐ2例目。従来の6速と比較して、よりキメ細かく変速してくれるのは当然だが、同時に変速ショックも明確に低減している。

 カジャーのSUVとしては低いワゴン的なプロポーションに、ルーテシアゆずりの流麗なスポーツカールックは素直に新鮮。内装に奇をてらったところはないが、前後とも大柄な男性にも十分な広さと健康的な着座姿勢が心地良い。荷室は前後2分割のフロアボードをそれぞれ立てたり、落とし込んだり……が可能で、シンプルな見た目よりはるかに多機能で感心する……と思ったら、この荷室は日産キャシュカイからほぼそのまま受け継いだものである。

 本体価格347万円はこのクラスの輸入車としては高くなく、先進安全装備にも踏み込んでいるが、クルーズコントロールに追従機能がなく、自動ブレーキも完全停止まではサポートせず歩行者も検知もしないのは物足りない。ただ、新鮮な外観デザインに加えて、走りもさすがのルノー。特別にスポーツカー的でも高級サルーン的でもないが、正確で引き締まっていながら無粋な上下動もなく、長く乗るほど身体にフィットしていく。その「極上の丁度良さ」としか表現しようがない味わいが、いかにもルノーらしいところだ。

INTENS
全長×全幅×全高(mm):4455×1835×1610
ホイールベース(mm):2645
トレッド(mm) 前/後 :560/1560
車両重量(kg):1410
エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ
総排気量(cc):1197
最高出力(kW[㎰]/rpm):96[131]/5500
最大トルク(Nm[kgm]/rpm):205[20.9]/2000
燃料タンク容量(ℓ):55(プレミアム)
トランスミッション形式:7速DCT
駆動方式:FF
タイヤ・サイズ:225/45R19
最小回転半径(m):―
JC08モード燃費(km/ℓ):―
車両本体価格:347万円

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