富士スピードウェイで行われている2025スーパーGT第2戦。GT500クラスの公式予選では、公式練習から速さをみせていたWedsSport ADVAN GR Supraを抑え、Q2では大湯都史樹が駆るKeePer CERUMO GR Supraが0.083秒差上回り、ポールポジションを獲得した。
歓喜にあふれる38号車KeePer CERUMOのピットに対し、僅差で敗れたライバルたちはそれぞれの悔しさと事情、予選で掴んだと手応えを感じていた。
セルモ5年ぶりのポールポジションを大湯都史樹がもたらす。優勝候補が相次いでQ1敗退の波乱【GT500予選レポート】
⚫︎「クルマとタイヤへの不満は一切なかった」WedsSport ADVAN GR Supra阪口晴南
今回の予選で一番と言っても過言ではないほど悔しい思いをしたのは19号車Wedsだろう。Q2担当だった阪口晴南は「みんな期待してくれていたと思いますし、その可能性は高いと思っていたし、(ポールポジションを)獲るなら、このラウンドかなと思っていたので、すごく悔しいです」と語る。
19号車Wedsは、午前の公式練習でトップタイムをマークすると、予選Q1でも国本雄資がライバルに0.3秒以上の差をつけてトップ通過を果たした。阪口によると、この時に国本が履いていたタイヤはQ2とは異なっていたという。
「Q2では(Q1とは)違うタイヤを履きました。でも、僕の方が(コンディションなど)条件に合うはずのタイヤを履かせてもらっているので、逆に国本さんのあのパフォーマンスは驚きだったし、本当に素晴らしいアタックを決めてくれたんだなというふうに思っています」とQ1トップタイムを振り返った阪口。
Q2に向けては「すごく調子が良かったので、ほとんど変更は加えずに、ウォームアップを上手にすることを意識しました。すごく良いところでピットから出してくれたので、ウォームアップも快適にできてアタックに入れました。タイヤやクルマへの不満は一切なかったです」とのこと。
アタックに関しても目立ったミスはなかったようで「少しはありましたけど『この程度ならポールは獲れるだろう』という範囲内だったので、正直ライバルの上がり代の方が……手強かったですね」
「僕たちとしては出来る最大限のことはできたはずなのですけど、フリー走行とQ1で(国本選手が)トップを獲ってくれたし、Q2で(トップに)届かないのは、自分としても反省しています。それくらいクルマとタイヤが良かったです」と、いつになく悔しい表情をみせていた。
決勝に向けては「ノーウエイトの岡山であれだけのパフォーマンスを出せたのは、チームとタイヤメーカーさんにとっては本当にプラスのことでした。今回も非常に自信を持ってきていますが、フリー走行での感じを見ると、まだやるべきことはありますが、全然戦えない感じではないので、チャンスはあると思います」と阪口。
⚫︎「チームも自分も慌ててしまいました」ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 佐藤蓮
トップから0.274秒差の3位となったARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16の佐藤蓮。しかしセッション終了後、コカ・コーラコーナー出口でコースからはみ出すシーンがリプレイ映像で映し出された。
一瞬、ベストラップだった周でトラックリミットがあったように感じた人もいたようだが、実際には「(ベストタイムを出した)次の周でした」と佐藤。
「アタック1周目をターゲットにしていましたが『もし2周目も上がるのであれば』と思って走っていって、そこで行きすぎてしまいました。僕としては『1周目でちゃんと決めたから』と思って減速したら、『(チームが)トラックリミットだ!』と大騒ぎになって、アディショナルアタックにいって、タイムもあまり出ず……」と苦笑いしながら、当時の状況を振り返った。
実際に16号車ARTAのQ2ラップタイムを振り返ると、計測3周目に1分26秒367を記録し、結果的にこれが佐藤のベストタイムとなった。その後、計測4周目はセクター2で減速したこともあって1分30秒283。そこから計測5周目に再びプッシュするも1分27秒021に終わった。
そのほかにも細かな部分で不具合があったようで、「そういったところを詰めていければポールが獲れたかもしれません」と、悔しさを感じている様子だったが、「もともと16号車は調子が良くて、(岡山でのクラッシュ以降)メカさんたちが、その時の状態に戻してくれたので感謝しています。ライバルも多いですが『負けられない戦い』ということで、明日は勝ちたいですね」と意気込んでいた。
⚫︎「良いリカバリーができました」ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8野尻智紀
そして、予選4番手につけたのはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8だ。Q2を担当した野尻智紀に予選の状況について聞くと「だいぶ、良かったですし、アタック自体はけっこうまとめられたと思います」と開口一番に語った。
もちろん、トップとの差は少なくないが、それ以上に公式練習から大きな進歩を遂げられたことが大きかったようだ。
「フリープラクティスでの状況は、あまり芳しくありませんでした。結果以上にクルマのパフォーマンスやフィーリングが良くなったというところから今日が始まっていたので、4番手という結果は望んだ以上のものかなという印象です。朝のまま行っていたら、ここまで(の順位)にはならなかったと思うので、満足してはいけないですけど良いリカバリーができたのかなと思います」と野尻。
決勝に向けては「走り出してみないと分からないですが、少なくとも今日はロングのセットアップを試しても良くなかったところがありました。ただ、予選がこれだけ良くなったので、ロングも改善するのではないかなという気がしています。表彰台付近でレースができることは間違いないので、しっかりと着実に順位を上げていきたいなと思います」と、手応えを感じている様子だった。
[オートスポーツweb 2025年05月03日]
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