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【米国】「6ドア・6人乗り」!? 日産の「“和風”高級SUV」がスゴすぎた! 斬新「“パカッ”とドア」もカッコいいコンセプト「インフィニティ クラーザ」とは

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【米国】「6ドア・6人乗り」!? 日産の「“和風”高級SUV」がスゴすぎた! 斬新「“パカッ”とドア」もカッコいいコンセプト「インフィニティ クラーザ」とは

■内装は日本らしい「和」の雰囲気!?

 日産はかつて、革新的な高級SUV「KURAZA(クラーザ)コンセプト」(以下、クラーザ)を発表して話題を呼びました。

【画像】超カッコいい! これが“スゴいドア”の日産「高級SUV」です! 画像で見る(30枚以上)

 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

 一時は大ヒット作となった「シーマ」が生産終了して以降、国内ではフラッグシップモデルが不在の日産。

 いっぽうで海外向けには高級車チャンネル“インフィニティ”を用意し、今も高級SUV「QX80」などをラインナップしています。

 クラーザは、そんなインフィニティが2005年の「デトロイトショー」(北米自動車ショー)で公開したコンセプトカーです。

 3列シート6人乗りのSUVタイプで、ミニバン&セダン&SUVをトリプルで融合させたような斬新なモデルでした。

 インフィニティは「将来の高級車では『すべての乗客は平等に扱われるべき』である」と考え、このクルマを誕生させたといいます。

 全席に上質なキャプテンシートを設置。どの席も同等の快適空間とするため、一般的なクルマよりも高い床面としてフラットなフロアを実現しました。

 さらにヘッドルーム、レッグルーム、ショルダールームの寸法は、1列目から3列目まで同等にするこだわりぶりです。

 インテリアは、ホワイトタンカラーの本革シートをベースとして、日本の伝統的な木材や天然素材を多用しています。

「十二単」をモチーフにしたシートバックデザインや、家紋が入る位置にインフィニティのロゴマークを差し込んだほか、「掛け軸」を模した16インチ×6インチサイズの縦長センターモニターを採用するなど、日本らしい「和」の雰囲気を表現。

 1列目から3列目まで続くなだらかなセンターコンソールも印象的です。

 まるで高級住宅のゲストルームのようなインテリアは、仲の良い大人6人が過ごす「社交の場」を想定したそうです。

 エクステリアデザインも特徴的でした。

 精悍なロングノーズは、インフィニティが当時フラッグシップSUVとして発売していた「FX」のよう。

 フロントグリルやヘッドライトの形状は、当時のスポーツセダン「G35」(V35型)や、フラッグシップセダン「M30/M45」(Y50)のデザインにも似ています。

 日本ではG35が日産「スカイライン」(V35型)、M30/M45が「フーガ」としてそれぞれ売られていたことから、日本人にも馴染みのあるスタイリングです。

 また、立ち上がったAピラーから続くルーフは、2列目後端で盛り上がる形状をもち、一般的なSUVではありえないいびつな形状ともいえますが、かえって斬新なデザインに映りました。

 さらに、3列目の乗員の乗り降りを考慮して観音開きドアを組み合わせた「6ドア」を採用していたところも面白いところです。

■SUVのショーファーカーが増えた今こそ「復活」の好機!

 そんなインパクト大なクラーザでしたが、あまりにも斬新すぎたデザインに対し、2005年当時はあまり高い評価を得ていなかったと筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は記憶しています。

 そのためか市販化にはつながらず、デザインコンセプトとして終えてしまいましたが、20年が経過した今も記憶に残るほど十分すぎるインパクトがありました。

※ ※ ※

 ショーファーカー(お抱え運転手が運転し、オーナーは主に後席に乗る高級車)として用いられるようなフラッグシップモデルといえば、かつては長大なボディをもつラージセダンが一般的でした。

 しかし近年は、ベントレー「ベンテイガ」やロールスロイス「カリナン」、トヨタ「センチュリー」などのSUVも当たり前の存在となりました。

 2005年当時では考えられなかったフラッグシップ像が通用することを考えると、いまならばクラーザのようなインパクトのあるモデルも十分にアリです。

 日産が苦戦する今こそ、この斬新なコンセプトをもとに新たなフラッグシップSUV“シーマ”として、日産復活を演出するシナリオなどいかがでしょう。

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みんなのコメント

8件
  • まさあき
    何度もしつこいようですが過去のコンセプトカーや国内販売していない日本車を記事にする意味がわかりません。
    そんなことよりもいかに日産が窮地に陥ったのか等の内容のある記事を載せてください。
  • Blue Moon
    虚しいからやめろ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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