F1を運営するFOM(フォーミュラワン・マネジメント)は、先日のモナコGPで複数のマシンが不当にピットレーン速度違反のペナルティを受けた件について、再発防止のために「あらゆる改善や調整」を実施する方針を示した。
モナコGPでは、アルピーヌのピエール・ガスリーが2回のピットレーン速度違反による10秒のタイムペナルティによって3位から7位に転落した。しかしアルピーヌはこれを不服として再審を要求。その結果彼らの主張が認められ、ガスリーは見事3位表彰台を取り戻した。
■メルセデス、ラッセルのペナルティ撤回に向け動く? ウルフ代表「法務部と話し合っている」
判定が覆ったのは、ピットレーンの速度計測に問題があったことが理由となっている。タイム計測を担当するFOMから提出された証拠によると、その計測方法とモナコ特有のピットレーン形状によって、ガスリーを含む5人のドライバーが実際には制限速度60km/hを超えていないにもかかわらず、速度超過していると誤って判定されて不当なペナルティを受けていた。
ピットレーンの通過速度に関しては、特定箇所の瞬間速度を計測する方式ではなく、各所に設置されたセンサーを使い、センサー間の通過時間から平均速度を割り出す方式を採用している。FOMによると、これらの計測器は昨年と全く同じ位置に配置されていたという。
しかしスチュワードの裁定でも言及されたように、今年は入口のバリアの位置が変わっており、ドライバーはピットレーンの白線をややインカットする形で進入することができた。その結果、想定よりも77cm短い距離で走行できた(つまりチェックポイント間を短い時間で通過できた)ことによって、最初の計測区間での平均速度が実際よりも高い数値で出てしまったというわけだ。
FOMはmotorsport.comに向けて次のような声明を出した。
「我々はモナコでの再審査プロセスの一環として、FIAがスチュワードの判断を行なうための関連情報を収集することに積極的に協力した」
「我々は2025年大会と同様にピットレーンの該当エリアを測定し、通常通りの手順に従った。しかし今回のプロセスで測定上の不一致が明らかになった。F1に関わるすべての者と同様、我々も最善の結果を目指しており、今回の件を踏まえて必要と判断された改善や調整は今後実施していく」
なお、この騒動は今後も波紋を呼ぶことになるだろう。
メルセデスのジョージ・ラッセルはガスリー同様にタイムペナルティを受けただけでなく、それをピットストップ中に正しく消化できなかったことでドライブスルーペナルティを受けるなど、散々なレース展開となりポイント圏外に落ちた。まさに今回の一件の最大の被害者と言える。ただ、チームは現在法務部門とコミュニケーションをとっているとはいえ、彼らが今後何かの救済を受けるのは難しいと言わざるを得ない。
一方で一部のチームは、フリー走行で得たデータに基づきピットレーン通過時に十分なマージンを取るべきだったとして、責任は各チーム側にもあると考えている。ハースの小松礼雄代表も、22台中ほとんどのマシンが速度違反を取られることなくレースを終えられていた点を指摘している。
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みんなのコメント
一方は良くて
一方はダメって事は道理が通らない。
他のタイムペナルティを受けた
ドライバーやチームが
声をあげるのは容易に想像出来る。
むしろ声をあげない方が ちょっと変。
距離の計測方法の認識違いで距離が変わるって色々おかしいわけで
基準が基準じゃないことしてるんだよね
本当属人的な仕事しかしてないんだなと感じる