アドレナリンドバドバ、“ひりつく予選アタック”がモナコGPの存在意義？ アロンソ＆フェルスタッペンが他とは違うと力説

　アストンマーチンF1のフェルナンド・アロンソは、F1モナコGPにおける“ひりつく”予選アタックの存在が、このグランプリをカレンダーに必須なものとしていると自論を語っている。

　世界3大レースのひとつに数えられるモナコGPは、F1の中でも特に伝統を誇る一戦であり、これまで特別な地位を持つものとして扱われてきた。ただF1開催に興味を持つ国・地域から増えている中で、昨年のモナコGP契約延長交渉は難航。一時は継続が危ぶまれる事態にまでなっていた。

　最終的には契約延長がなされ、2023年も無事グランプリが執り行なわれた。ただ追い抜きが極めて難しいコースレイアウトであることや設備に関してなど、今でもチーム側から批判の声が上がっていることも事実だ。

　しかし、ドライバー側からするとモナコGPはカレンダーに乗っているべきだと思わせるコースだという意見もある。アロンソはモナコGPについて、次のように語った。

「ここでの予選ラップはアドレナリンがドバドバ出るんだ。シートに座っていても、今日のように晴れたモナコ全体を見ることができる。唯一無二の場所なんだ」

「昨年はもしかするとモナコが将来のカレンダーにないかもしれないと言われていたけど、それは正しくないよ。常に開催されるべきだ」

　また予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、モナコの曲がりくねったコースを攻めるドライバーに厳しい予選は、他のサーキットにはないドキドキがあると語った。

「マシンに乗り込むたびに、心拍数が他のサーキットで予選に出るときよりもちょっと早い気がするんだ」と、フェルスタッペンは語る。

「なぜなら、僅かな判断ミスや何かしでかすと、ウォールが待っていると分かっているからだ」

「僕らの走っているストリートサーキットの中でも、ここでの予選ラップは間違いなく最も厳しいものだし、マシンを降りたときにそれを感じられる。アドレナリンは全開で、心拍数も他の予選より高いんだ」

　フェルスタッペンやアロンソの意見は、”史上最高”のアタック合戦だったのではないかと評される今回のモナコGP予選を見たなら、素直に頷けるモノだと言えるのではないだろうか。