レッドブルのホーナー代表、苦戦続く角田裕毅に信頼「彼が速いのは分かっている。それだけの能力があるのは分かっているよ」

　レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、苦戦が続く角田裕毅について、素晴らしいパフォーマンスを発揮する能力があると、改めて主張した。

　今季途中、日本GPからレッドブルに昇格した角田裕毅。しかしそこから6戦、獲得ポイントはわずか7に留まっており、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスは発揮できていない。

　そのため、レッドブルは次のカードを切り、角田の後任として現レーシングブルズのアイザック・ハジャーを起用するのではないかという噂もある。

　スペインGPの際にはホーナー代表に、当然のようにこの件に関する質問が飛んだ。しかしホーナー代表は、角田を信頼していると語った。

「ユウキはまだチームに加わったばかりだ。まだチームに馴染もうとしているところだよ。でもQ3にも進出しているし、ポイントも獲得している。ピットレーンからスタートして、ポイントを獲得したこともあった」

「いくつかのインシデントも経験しているから、まだ道のりは長いと思う」

　記者団からは「ハジャーを今季後半、あるいは来季から起用する可能性があるのか？」との質問も飛んだ。これについてホーナー代表は「いずれ決断するよ。我々にはまだ、時間はたっぷりとあるんだ」と語った。

　ホーナー代表は角田を見捨てるわけではなく、自信をつけさせるべくサポートしていくと語った。そして角田の速さは十分に認識しているとも主張した。

「我々にできることは、彼に時間とサポートを与えること、そして自信を持って走ることができるセットアップを与えることだと思う」

　そうホーナー代表は語った。

「このマシンをうまくドライブするには、自信が全てだ。彼はそれを見つける必要がある。彼はきっと、そこに辿り着けるだろう。彼は速い。あとはそれを全てまとめあげるだけなんだ」

「我々は彼のパフォーマンスの片鱗を何度も見てきた。だから我々は、彼がそれを全てまとめ上げるとを目にすればいいだけなんだ。それができる能力があると思っているよ」

　そしてホーナー代表は、今季のタイトル争いを諦めたわけではないとも語った。

「マクラーレンに勝つためには、彼らからポイントを奪えるようになり始める必要がある。イモラは我々にとって良いレースだったが、モナコは我々にとって良いレースではなかった」

「彼らは、我々が挑むべき存在だ。彼らにはふたりの強力なドライバーがいて、マシンのパフォーマンスも高い。我々は夏のこの期間にマシンを改良してパフォーマンスを上げ、夏休み前には彼らと同じ勢いに乗れるようにしていかなければいけない。そのための勢いをつけていくつもりだ」

　ただ角田はスペインGPでさらに苦戦。予選では屈辱的な最下位に終わってしまった。ホーナー代表は「ユウキは週末を通じて苦戦していた。彼を助けるために、ダウンフォースを少し多めにしたが、苦戦の原因を理解するのは難しい。もう少し詳しく調べる必要がある」とコメントしたが、解決策は見つかるだろうか？

Comments

[よしまこ]

社交辞令であってもこのようなコメントは有り難いですよね。ハジャーも角田がP20なんてありえないと言ってくれてますし、少しでも励みになれば良いですね。

[ene********]

自分も信じている。彼は必ずやる。