4月26日、ドイツのニュルブルクリンクを舞台に、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第2戦『ADACルールポット・トロフィー』が行われた。6月19~22日に予定されるADACニュルブルクリンク24時間レースに向け、TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TG-RR)は2台のトヨタGRヤリス、1台のトヨタGRスープラGT4エボ2で臨んだが、まずはきっちりと完走を果たした。
『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』をテーマに、世界中でさまざまな挑戦を続けるTOYOTA GAZOO Racing、そしてROOKIE Racing。その活動の原点とも呼べるのが、ニュルブルクリンクへの挑戦だ。
スーパーフォーミュラに参戦するTRD01Fエンジン車の車体ロゴに変化。TRDはTGR-Dに。2チームにはTG-RRが
コロナ禍まで毎年続けられていた挑戦は、今季6年ぶりにTOYOTA GAZOO RacingとROOKIE Racingが一体となったTOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TG-RR)としてふたたび動き出すことになったが、6月のニュルブルクリンク24時間挑戦を前に、4月26日に行われたNLS第2戦に3台がエントリーすることになった。
SP2Tクラスにエントリーしたのは、109号車、382号車という2台の進化型GRヤリス。スーパー耐久でも開発が続けられてきた新開発の8速AT『GR-DAT』を搭載した車両で、ドライバーはどちらもモリゾウ/豊田大輔/石浦宏明/大嶋和也というメンバーだ。この2台については、予選では109号車が9分29秒265を記録し総合78番手に。382号車が9分33秒488を記録し総合80番手につけた。
この2台については「週末だけでなく、その前のテストから確認を行ってきましたが、違うアイテムなども入れいろいろな開発評価もやってきたクルマです。同じクルマで違うパーツを入れるとクルマの評価がしやすいですし、データもとりつつ、何かあったときにはもう1台でレースができるように準備してきました(石浦)」という役割をもっていた。
4時間の決勝レースでは、石浦と大嶋がそれぞれステアリングを握り、2台がともにスタートしつつも382号車は4周でレースを止め、109号車に集中。4人が交代しながら23周を走り切り、まずはSP2Tクラス優勝という結果を残してみせた。DAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)で変速操作をすることなくニュルブルクリンクを4時間走り切ったことは、大きな結果と言えるだろう。
「国内テストで原因が分かったトラブルはニュルでも出なかったので、そのあたりはひと安心です。まだ4時間レースではありますが、かなり安心して走れるクルマになっています」というのは大嶋だ。
また石浦も「国内でのテストではトラブルを出し尽くしていったのですが、今までにないくらい対策をして、トラブルを潰してくれたので、準備して下さった皆さんが本当にすごいと思いました。これがやはりニュルブルクリンクで鍛える『もっといいクルマづくり』だと思います」と振り返り、「スーパー耐久では起きないことが起きますね。24時間の本番前に、良い機会になったと思います」とまずは完走、クラス優勝に大きな手ごたえを得た様子だった。
一方、もうひと組は蒲生尚弥/片岡龍也/松井孝允/佐々木雅弘という4人がドライブしたGRスープラGT4エボ2。いまや世界中で戦うGRスープラGT4エボ2だが、今回はSP8Tクラスから参戦。“クルマづくりの仲間”としてKCMGのヨーロッパのチームがオペレーションを担当した。
予選では8分37秒551を記録し総合22番手/クラス2番手につけると、決勝でもノートラブルで走破。25周を走り、ニュルブルクリンクを知り尽くす強豪たちを前にクラス4位でフィニッシュした。
「特にクラッシュやトラブルもなく、24時間レースに出場する前のチームのオペレーション、準備が大きな目的で、ドライバーチェンジの練習やピットの出方、無線などひたすら練習していきました」とドライブした片岡は振り返った。
過酷なニュルブルクリンク24時間に向け、まずは前哨戦を終えたTG-RR。6年ぶりの挑戦はどんな結果をもたらすだろうか。
[オートスポーツweb 2025年05月03日]
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