EVの需要が伸び続ける理由
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】ルーシッド・エア、リビアンR1T、テスラ・サイバートラック【今後注目の次世代EV】 全54枚
パンデミックの影響で自動車市場が減速しても、排出ガスの削減やパワートレインの電動化を推進する動きが妨げられることはないだろう。
そして、その変化は機動力の高いスタートアップ企業にとって有益となる可能性がある。
アメリカのEV新興企業ルーシッド・モータースのCEO兼CTOであるピーター・ローリンソンは、そう考えている。
以前にテスラ・モデルSの技術開発を率いた英国人エンジニアであるローリンソンは、フィナンシャル・タイムズ紙「Future of the Car」のバーチャル会議で、世界的に実施されているロックダウンの結果として環境にメリットがあることは「心強い」と述べている。
「青空が広がり、水が澄み渡り、騒音公害が大幅に減少しました」
「しかし、多くの人が環境への配慮を理由にEVを購入しているわけではありません。電気自動車が本質的に優れているという認識があり、より良い体験ができるという理由で購入しているのです」
イギリスのEVスタートアップ企業、アライバル社のアビナッシュ・ルグーブル社長もこの意見に同意している。
彼はパンデミックの間に「一般的には多くの資本支出がシフトされている」ものの、商業および公共交通機関の車両を電動化する需要はまだあると述べた。
「新型コロナウイルスにより、迅速に(そしてクリーンに)輸送する必要性が高まっています」
「特にバンは顕著です。例えば、米カリフォルニア州では、新しい商用車はすべてEVにすることを義務付けています」
「これに先んじて、商用車を保有する法人・個人がこぞって電動化を進めているのを目の当たりにしています。感染拡大の第2波が来ると、配送は私たちの経営にとって重要な部分になるでしょう」
アライバルは今年初め、物流会社UPSからEV配送バンを1万台受注した。UPSがさらに1万台のバンを注文する可能性もある。
一方、ブリティッシュ・ガス社は最近、ヴォグゾール社とEVバン1000台の契約を結んだ。社用車としての契約は英国最大規模だ。
ブリティッシュ・ガスの親会社であるセントリカのモビリティ・ホーム・エネルギー部門の責任者であるカール・ベイリス(元日産のEV製品責任者)は、バーチャル会議で次のように述べた。
「気候委員会に対し、当社の既存車両のうち約1万2000台をEVに転換することを推進すると約束しました」
ベイリスは、今回のパンデミックにより、エネルギーシステムがEV販売の急増に対応できる能力を持っていることを証明したと考えている。
「私たちは、こうした状況下(自宅にいる人が増加)でもグリッドのバランスをとる能力を持っていることを証明してきました」
大手メーカーからノウハウが流出
会議では、パンデミックに関連した操業停止に対処するにあたり、大手自動車メーカーよりも新興企業の方がはるかに優れているという議論も展開された。
ルグーブルは、伝統的な自動車メーカーは「何十億ドルものコストをかけて償却しなければならない工場に苦労している」と述べた。
「利益率が非常に低い業界で生産が停止したり、減速したりすると、すぐに困難な状況に陥る可能性があります」
アライバルのローリンソンも同意見だが、内燃機関を提供してきた実績を持つメーカーにとっては、より広範な問題が発生すると予測している。
彼は次のように述べている。
「自動車業界の多くが直面している最大の課題は、バッテリー・エレクトリックを急速に採用する意思がないことです」
「世の中がどれだけ大きく揺れ動いているかを日々実感している大手メーカーの中には、数年後に大きな困難に陥るところも出てくるでしょう」
ローリンソンは、今では世界で最も価値のある自動車会社となったテスラは、その「技術力」で評価されていると語った。
「テスラは技術面では業界をリードしており、そのギャップは拡大しています」
彼によると、伝統的な自動車メーカーが将来的に損をするかもしれない原因はもう1つあるという。
それは、ヨーロッパの有名な幹部の多くが大規模な会社からより小さく、より機敏な新興企業に移っていくという「頭脳流出」である。
ローリンソンは言う。
「こうした大企業は100年前から存在しているため、ノウハウを蓄積していると言われています。しかし、新しい会社でも古い会社でも、ノウハウは雇用している従業員の能力に依存します」
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