ホンダの北米高級ブランドであるアキュラは1月26日に以下のようなプレスリリースを出し、2023年までIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への参戦を継続すると発表した。
「アキュラモータースポーツは本日、新たにル・マン・デイトナハイブリッド(LMDh)フォーマットが導入される、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーに2023年も引き続き参戦することを確認した」
■アキュラ、LMDh規定のIMSA参戦に前向き。ホンダとしてル・マンを戦う可能性も?
LMDh規定は、プロトタイプカーの新規格として世界耐久選手権(WEC)とIMSAで導入が予定されている。当初は2022年シーズンからIMSAで運用される予定だったが、コロナ禍の影響もあり導入が2023年に延期された。
過去2シーズン、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスの3タイトル(ドライバー、チーム、マニュファクチャラー)を獲得してきたアキュラは、LMDh規定でのマシン開発を認めた3つ目のブランドとなった。
LMDh規定のマシンならば、WECやル・マン24時間レースにも参戦が可能となる。そのため、すでにLMDh規定でのマシン開発を発表しているポルシェとアウディは、IMSAだけでなくWECやル・マン24時間レースへの参戦に言及しているが、アキュラの短いリリースではIMSA以外への言及はなかった。
IMSAのプレジデントであるジョン・ドゥーナンは、次のようにコメントした。
「IMSAのスタッフ全員が、LMDhのコンセプトが世界中から注目を集めていることに非常に興奮している」
「すでに発表されている取り組みや、マーケティングやテクノロジーのプラットフォームとしてLMDhの研究を続けている自動車メーカーの数を考えると、我々のスポーツの今後に向けては、とてつもない勢いがある。世界中にいるIMSAのファンが本当に楽しみにしているんだ」
「アキュラはプロトタイプカーのレースで抜群の成績を残している。IMSAを代表して、アキュラと共に仕事を続けられることを誇りに思う」
アキュラは、3年間に渡ってチーム・ペンスキーとパートナーシップを組み、アキュラARX-05の2台体制でIMSAのDPiクラスを戦ってきた。2年連続のチャンピオン獲得の後、パートナーシップは解消されたものの、今季はメイヤー・シャンク・レーシングとウェイン・テイラー・レーシングがARX-05を走らせる。
LMDh時代に、アキュラがどのチームと提携するかは発表されていないが、メイヤー・シャンク・レーシングの共同オーナーであるマイケル・シャンクは、アキュラのIMSA参戦継続を歓迎している。
「チームとしては非常にエキサイティングなニュースだ。それが非常に高いレベルのモノになることは分かっている。彼らの献身ぶりは他のどこにも負けない。彼らのパッケージがどのようなものになるのか楽しみにしている」
LMDh規定のマシンは、次世代LMP2マシンをベースに、各メーカーが独自のエンジンやボディワークを開発。ボッシュ、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング、エクストラックの3社が共同開発した標準ハイブリッドシステムを搭載する予定となっている。
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