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FIA F2サクヒール:角田裕毅、レース1は逆境跳ね返し最後尾から16台抜きの6位! 優勝ドルゴビッチ

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FIA F2サクヒール:角田裕毅、レース1は逆境跳ね返し最後尾から16台抜きの6位! 優勝ドルゴビッチ

 FIA F2選手権第11戦のレース1がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれた。32周のフィーチャーレースを制したのはフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)で、角田裕毅(カーリン)は最後尾スタートから追い上げ6位を獲得した。

 今季のF2も残すところ2ラウンド4レースとなった。F1昇格に必要なスーパーライセンスを手に入れるため、何としてもランキング5位以内でシーズンを終えたい角田は現在ランキング3番手。ランキング6番手まで7点しか差がなく気が抜けない状態の中で迎えた予選で、角田は計測1周目にスピンを喫してしまった。マシンが止まってしまったことで角田は1度もアタックできないまま予選を終えることとなり、レース1を最後尾22番グリッドから迎えることとなった。

■F2サクヒール予選:角田裕毅、まさかのスピンで最後尾スタートに。アイロットPP

 ポールポジションは、今季予選で際立つ速さを見せているランキング2番手のカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)。10番グリッドに沈んだポイントリーダーのミック・シューマッハー(プレマ)との点差を縮めるチャンスでもある。2番グリッドにつけたのはMPモータースポーツのドルゴビッチだ。

 レースがスタートすると、ポールのアイロットがトップでターン1に進入したが、すぐさまドルゴビッチが先頭に立った。シューマッハーはスタートで一気に順位を上げ、2周目のターン1でマーカス・アームストロング(ARTグランプリ)をオーバーテイクして3番手に上がったが、アームストロングも負けじと抜き返し、3番手のポジションを守った。

 角田は混乱などに巻き込まれることもなく、オープニングラップを19番手で終えた。その後徐々に順位を上げ、5周目には16番手となった。

 先頭集団はドルゴビッチ、アイロット、アームストロング、シューマッハーの4台が形成。少し遅れてジュリアーノ・アレジ(MPモータースポーツ)らの集団が続いた。そんな中、シューマッハーはペースが落ち始めたアイロット、ミスを犯したアームストロングを立て続けにオーバーテイクし2番手で10周目に突入した。

 9周目終了時には、ペースの落ちていたロバート・シュバルツマン(プレマ)が他車に先駆けてピットイン。ハードタイヤに交換してファステストラップを記録しながら追い上げていった。12周目終了時にはアイロット、ダニエル・ティクトゥム(DAMS)らがピットイン。角田はこれで11番手だ。

 レース中盤、角田はペドロ・ピケ(チャロウズ)を先頭とする集団の最後尾につけた。ハードタイヤスタートのため終盤までタイヤを保たせる必要のある角田だが、ここは確実に1台1台攻略。ハードタイヤスタートのシューマッハーを除く上位陣がピットインしたこともあり、18周目には2番手となった。

 先頭のシューマッハー、そして2番手の角田は共に19周目にピットイン。シューマッハーは6番手、角田は16番手でコースに復帰し、残り13周を戦うこととなった。

 これで全車が1回以上のピットストップを終えた。先頭のドルゴビッチをアイロットが1秒差で追うという展開になり、10秒後方に3番手以下のユアン・ダルバラ(カーリン)、アームストロング、シューマッハーが続いた。

 フレッシュなミディアムタイヤを履く角田は怒涛の追い上げを再開。激しい争いを繰り広げるライバルを冷静に交わしていき、24周目には11番手までポジションを上げた。

 角田は残り7周のメインストレートでショーン・ゲラエルを交わしてポイント圏内の10番手に。残り6周にはルカ・ギオット(ハイテック)、残り5周にはティクトゥム、残り4周ではシュバルツマン……とあれよあれよという間にオーバーテイクしていき、7番手となった。

 ドルゴビッチは2番手以下に大きな差をつけてトップチェッカー。今季3勝目、レース1では初勝利となった。2位にはアイロット、3位にはシューマッハーからの追撃を交わしたダルバラが入り、初表彰台を手にした。

 角田は最終ラップでアームストロングを交わし、チェッカー寸前までマゼピンを追いかけたがわずかに届かず6位。しかし最後尾スタートから16ポジションアップという驚異の追い上げを見せ、ランキング3番手の座を守りきった。なお、角田は21周目にファステストラップも記録しており、ボーナスの2ポイントを獲得している。

 明日のレース2はレース1の上位8台によるリバースグリッドとなり、角田とランキングを争うシュバルツマンがポールポジション。2番グリッドにアームストロング、3番グリッドに角田となる。

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