メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、直近のレースで高いパフォーマンスを示したマクラーレンについて、残るシーズン中は最前線の争いに加わってきてもおかしくないと語った。
マクラーレンはF1オーストリアGPから3段階に別けた大型アップデートの投入を開始し、マシンの空力を全面的に刷新し始めた。先日行なわれた第11戦イギリスGPではアップデート第2段が実装された。
■レッドブルF1、かつてのメルセデス1強体制再現はムリ? 「すでに接近してきている」とチーム代表
そのイギリスGPでマクラーレンは、非常に良好なパフォーマンスを発揮。これまでレッドブルに次ぐ2番手を争ってきたメルセデスやフェラーリ、そしてアストンマーチンらを抑えて、ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが4位を獲得する好結果を持ち帰った。
ラッセルはイギリスGPで5位と、マクラーレンの後方でのフィニッシュだった。そんな彼は、マクラーレンがすでにオーストリアGPでパフォーマンスを示しつつあったことを指摘し、今後はメルセデスとしてもパフォーマンスを上げる何かを見つけなくてはいけないと語った。
「彼らが、そこ(先頭集団争い)にいない理由はひとりも見当たらない。今回のシルバーストンは、前回のレッドブルリンクとはかなり異なるサーキットだったけど、彼らはそのどちらでも僕らの先を行っていたんだ」
ラッセルはそう語る。
「彼らがどうやってあれだけのパフォーマンスを見つけ出したのか、僕らには分からない。かなり驚きだったよ。僕らはあまりライバルに気を取られすぎないようにしていて、自分たちのことに集中する必要があるね」
「『やればできるんだ』というインスピレーションになってくれたよ。でも改善していくためには努力が必要だし、まだパフォーマンスと速さを探していく必要があるんだ」
またチームメイトのルイス・ハミルトンも、マクラーレンがオーストリアGPとイギリスGPの2戦でメルセデスよりも速いマシンを持っていたと語っている。
「ああ。100%そうだし、先週(オーストリアGP)もそうだった」
ハミルトンはそう語る。
「久しぶりのことだったけど、彼らはあのパフォーマンスを発揮するに値すると思う。今、彼らは僕たちよりも優れた仕事をしているんだ」
そしてハミルトンは、より多くのチームが上位で競い合うようになっていることを歓迎していると語った。
「僕としては、今はこのスポーツを過ごして来た中でも、最もエキサイティングな時期のひとつになっているということだ。僕らはレギュレーションによって皆が接近しだしているのを目の当たりにし始めている」
「(アレクサンダー)アルボンと共にウイリアムズが戦いに混ざってきていたのを見ただろう。そしてマクラーレン、アストンマーチン……とても多くのチームが接近している。予選での僅差な状況は、僕らがまさに必要としていたものだ。だから今シーズンの残りでの進化を楽しみにしている」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
【MotoGP】ホルヘ・ロレンソ、元僚友マルク・マルケスが「2024年にタイトル争いに加わってくる」と断言。ドゥカティへの超速適応には驚き
「びっくりというか感動した」モリゾウ氏の決断。トヨタとF1の関わり方と平川、宮田への期待【中嶋一貴インタビュー/後編】
スーパーフォーミュラ、2024年F1日本GPでのレース併催を検討・模索したと認める。一方で条件が合致せず、実施はされない方向へ
ドゥカティの2025年MotoGPラインアップ、マルク・マルケスのファクトリー入りも!? 「候補のひとり」とチーム上層部
ザウバーF1、2024年は周冠宇に安定したパフォーマンスの発揮を求める「少しの不振もミスも許されない」
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?