8月28日から30日にかけて、岡山国際サーキットでGTワールドチャレンジ・アジア2026(GTWCアジア)の第4大会が開催され、この週末に行われた第7戦と第8戦の両レースを、チーム・ファントムが走らせる2台のアウディR8 LMS GT3エボIIが制した。
アウディ勢が週末を完全支配する一方、チャンピオンシップではポルシェを駆るルー・ウェイ(オリジン・モータースポーツ/11号車ポルシェ911 GT3 Rエボ)がランキング首位に浮上し、タイトル争いでリードを大きく広げる結果となった。
SROジャパンカップ第3ラウンド岡山のレース2は緊迫のバトルを制しK-tunes Racingの96号車が嬉しい地元優勝を飾る
29日(土)に実施されたレース1(第7戦)は、天候急変にともなうタイヤ選択の判断が勝敗を分けた。レースの4分の1が経過した時点で雨が降り始めると、ポールポジションから首位を独走していた29号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アブソリュート・レーシング)はウエットタイヤにスイッチした。しかし無情にも雨はすぐにあがり路面はスリックタイヤに適した状態へと回復していく。
結果的に戦略ミスとなった判断でランボルギーニが後退する一方、スリックタイヤのまま走り抜いたFAWアウディスポーツ・アジア・チーム・ファントムの16号車アウディ(チェン・コンフー/ユー・クアイ組)が、今シーズン2度目となる総合優勝を果たした。
レース終盤、このアウディの背後に同じくシルバークラス・エントリーの青木孝行/三宅淳詞組500号車ニッサンGT-RニスモGT3(チーム5ジゲン)が迫ったが、最後は1.983秒及ばず2位となった。総合3位はプロ・アマクラスを制したチームKRCの89号車BMW M4 GT3エボだ。
ラウリン・ハインリッヒとのペアで4位フィニッシュを果たしたルーは、それまで選手権をリードしていたルオハン・ホアン/アレッサンドロ・ギレッティ組(アブソリュート・レーシング/911号車ポルシェ)が8位に沈んだため、4ポイントのリードを築いてランキング首位に浮上している。
■多重クラッシュが発生した第8戦
30日(日)のレース2は、スタート直後にマルチクラッシュが発生した。ターン3で起きたこの事故は、ラインがワイドになったあとコースに復帰しようとしたニール・バーヘイゲンの89号車BMWとアヤハンカン・ギュベン駆る37号車ポルシェ(ファントム・グローバル・レーシング)、その間に挟まれるかたちとなった三宅の500号車GT-Rの接触が発端となった。
この後方で各車が混乱を回避しようとした動きをとるなか、さらなる接触があったと見られ911号車ポルシェ、29号車ランボルギーニ、77号車メルセデスAMG GT3エボ(クラフトバンブー・レーシング)などがダメージを受け、さらに918号車ポルシェ(アブソリュート・レーシング)はコントロールを失いリヤからバリアにヒットしてしまう。
バーヘイゲンには衝突を引き起こした原因があるとして10秒のペナルティが科されたが、この多重衝突により首位奪還を狙っていたホアン/ギレッティ組、そしてサンディ・ストゥヴィク/ナンディ組のアブソリュート勢2台がオープニングラップでリタイアを余儀なくされることに。また、5ジゲンのGT-Rもダメージによる予定外のピットインを強いられ、1周遅れの20番手まで順位を落とすこととなった。
短いフルコースイエロー(FCY)からの再開後、レースはポールポジションからスタートしたアンドレス・パト/ジャクソン・エバンス組の15号車アウディ(アウディスポーツ・アジア・チーム・ファントム)が牽引していく。
レース後半、2.6秒のリードを持って交代したパトに対し、ハインリッヒから11号車ポルシェのステアリング引き継いだルーがトップ猛追。残り5分で雨が降り始める緊迫した状況下、ファイナルラップの最終コーナーで11号車が15号車に並びかけたが、パトが僅差で逃げ切りアウディに週末2連勝をもたらした。2位となったポルシェとの差は、わずか0.089秒だった。総合3位にはシルバー・アマクラスのウイナーとなったブライアン・リー/マキシム・オーステン(GTO・ウィズ・KRC/10号車BMW M4 GT3エボ)が入っている。
この岡山ラウンドを4位と2位で終え、手堅くポイントを積み重ねたルーは、レース2で無得点に終わったホアン/ギレッティ組に対するリードを22ポイントに拡大。タイトル獲得に向け、大きく前進したと言えるだろう。
GTワールドチャレンジ・アジアの次戦となる第5大会北京は、10月2~4日に北京市街地サーキットで開催される予定だ。
[オートスポーツweb 2026年08月31日]
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
観客の少なさなどを考えると各チームの負荷だけが高いというSROの主張も理解できる。
JAPANCUPもスーパーGTに出ているようなプロドライバーが出てきているのに、めっちゃ安いチケットやパドックフリーでも観客が来ない。まだまだ日本のモータースポーツは文化になってないんだな。