2025年の全日本スーパーフォーミュラ第8戦が行われるスポーツランドSUGOだが、今年はサーキット設備にいくつか変更があり、コース路面が全面的に新しくなったほか、1コーナーのランオフエリアにはテックプロバリアが導入されている。
SUGOでは、昨年のスーパーフォーミュラ開催時に必要な『グレード2』のFIAサーキットライセンス更新条件を満たすために、急きょスポンジバリアを撤去して、タイヤバリヤを導入するなどバタバタした動きが見られた。
昨年6月のSFでは時間が迫っていたこともあり、他のサーキットからタイヤバリアをレンタルして対応。9月のスーパーGTまでに必要な数を購入し、各コーナーに設置していた。今回サーキットに来てみると昨年同様にタイヤバリアの対応になっているのに加えて、1コーナー外側の一部にテックプロバリアが新導入されていた。
テックプロバリアとは、耐久性のある弾性プラスチックを強度の高いナイロンストラップで繋いだ連結式バリアシステム。数年前からF1で導入が進められており、特にランオフエリアがないストリートコースで積極的に導入されているほか、ヨーロッパや中東のサーキットでも設置が進んでいる。
日本ではタイヤバリアに加えてスポンジバリアを使うサーキットがほとんどだったが、昨年からFIA国際モータースポーツ競技規則 付則O項の12条に安全ロードマップという項目が追加され、サーキットの安全バリアについての規則が厳格化されていっている。今回、SUGOがテックプロバリアを導入したのも、ここにつながるようだ。
これについてサーキットに問い合わせてみると、シーズンオフの間にグレード2規格の開催要件を満たすために再度指摘が入ったとのことで、それに準拠した結果とのこと。他のコーナーは昨年同様にタイヤバリアが設置されているが、「今回、FIAから言われたのは1コーナーだけでした」という。
今回のテックプロバリア導入にかかったコストなどは非公開となっているが、スポンジバリア・タイヤバリアと比べても高価であることは想像に難くない。「これを入れないと、ライセンスが取得できないので」と、SUGO側はテックプロバリアの購入に至った。
設置に関しては、今年7月のスーパー耐久が終わった後とのことで、今後は完全に常設になるそうだ。
なお、昨年と変わらずスーパーフォーミュラ開催前にはスポンジバリアを撤去し、保管場所に移動してあるという。
年に何度もタイヤバリアとスポンジバリアを入れ替える作業工程と労力など、サーキット側の苦労も絶えないが、年々厳しくなっていくサーキットの安全設備に関する規定に対して迅速に対応し、今回のスーパーフォーミュラ開催を迎えている。
[オートスポーツweb 2025年08月09日]
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