ボンネットにGT-R用ダクト、リアの9.5Jは10.5Jへ組み替えた紫のC-HR
全身をムラサキに染めたトヨタ「C-HR」は、好きな色がムラサキという実に単純明快な理由から生まれている。ラッピングで色を変えたボディに黒を残して引き締め、ゴールドを差し色として散らす。ボンネットには日産「GT-R」用のダクトを移植し、リアのホイールは9.5Jから10.5Jへ組み替えた。セカンドシートを取り払った室内には、外向きのオーディオが構築されている。
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(初出:『C-HR スタイルアップ&チューニング完全ガイド(vol.2)』/2019年発刊)
パープル×ゴールドのラッピングで仕上げたトヨタ「C-HR」の外装
この1台の起点は、色に対するオーナーのこだわりにある。取材したオーナーの“F”さんが、C-HRを手に入れてから最初に決めたのがボディカラーの方向性だった。理由はシンプルである。
「ムラサキが好きだから」
ボディカラーはラッピングによるもので、全身を単色で覆い尽くす手法は取っていない。バンパーの下側やグリルまわりなど要所に黒を残して全体を引き締め、そこへゴールドをポイントで注いでいく。ムラサキとゴールドという強い組み合わせでも、黒が間に入ることで派手さが暴走せずにまとまる。
フロントバンパーはビヨンド製で、デイライトも同じくビヨンド製。フロントグリルはノブレッセ製を組み合わせている。ヘッドライトはS.F.Tによる加工で、レッドアイ化したうえにイカリングを追加。さらにアクリルを用いて、純正には存在しないパーツをデイライト仕様として仕込んでいる。サイドステップはノブレッセ製、リフレクターランプはLANBO製、サイドパネルはシックスセンス製、カーフィルムはウルトラヴィジョンという構成になる。
ビヨンド製ボンネットに日産GT-R用ダクトを移植した狙い
外装でとくに手が込んでいるのがボンネットまわりだ。ベースはビヨンド製のボンネットで、そこへ日産 GT-R用のダクトを移植している。
この組み合わせは思いつきではない。GT-Rのダクトを違和感なく受け入れられる形状であることを前提に、数ある製品のなかからビヨンド製を選んでいる。ダクトありきでボンネットを選ぶという逆算の考え方が、フロントまわりの押し出しをさらに強めている。
カボワン製GTウイングとブラックパールのリアエアロ、21インチのシュヴァート クヴェル
リアビューの主役はGTウイングになる。カボワン製でゲート部に到達する土台パネルまでが一体という構造が特徴だ。取材時点(2019年)ではまだ装着例が少なく、ゲートの一部に黒の差し色を加えたような独特の見え方になる。リアバンパーはブラックパール製で、ここでもゴールドを積極的に投入している。
「このウイングにはブラックパールが一番似合う」
足まわりはシュヴァート・クヴェルの21インチ。フロントは21×9.5Jのまま使い、リア用はいったんバラして9.5Jから10.5Jへと組み替えている。タイヤはナンカンで、サイズはフロント235/30、リア245/30。キャンバー角はフロントがボルトで3度、リアはシルクロード製ブロックを用いて7度まで寝かせている。車高調にはRS-Rを選択し、21インチの外径と深リムを収める姿勢を作り込んだ。
セカンドシートをレス化した外向きオーディオとLANBO製の非売品インテリア
室内も外装と同じテーマで統一されている。セカンドシートは取り払い、そこをオーディオスペースとして活用。グランドゼロとロックフォードによる本格的な外向きオーディオを組み込み、音の鳴りと迫力の両方を狙った仕様になっている。
内装パーツはLANBO製が中心だ。レザーパネルは非売品で、ゴールドのステッチが外装のテーマとつながる。シートカバーはLANBO製のプロトモデルという非売品で、センター部にゴールドを配置。シフトブーツもゴールドで揃えている。ドアパネルはLANBO製をベースに、“F”さん自身の手でラップ塗装を施した。ステアリングはレアル製に交換している。
好きな色から始まった1台は、エアロもホイールも内装もオーディオも、すべてが同じ方向を向いている。派手な色を選びながら黒とゴールドで輪郭を整え、ダクトの移植やリムの組み替えといった細部で説得力を積み上げてきた。“F”さんの手がけたC-HRは、好みを貫くことと作り込むことが両立できると教えてくれる存在である。
■トヨタ「C-HR」 カスタムメニュー
エアロ:フロント/ビヨンド、サイド/ノブレッセ、リア/ブラックパール、ウイング/カボワン ホイール:シュヴァート・クヴェル(F21×9.5J/R21×10.5J) タイヤ:ナンカン(F235/30/R245/30) 車高調:RS-R エクステリア:フロントグリル/ノブレッセ、ヘッドライト/イカリング+アクリル+レッドアイ(S.F.T)、デイライト/ビヨンド、ボンネット/ビヨンド+GT-R用ダクト、ラッピング、リフレクターランプ/LANBO、サイドパネル/シックスセンス、カーフィルム/ウルトラヴィジョン インテリア:シートカバー・レザーパネル・シフトブーツ/LANBO(非売品)、インテリアパネル/LANBO+ラップ塗装、ステアリング/レアル チューニング:フロントキャンバーボルト、リアブロック/シルクロード オーディオ:グランドゼロ+ロックフォード
※本記事は2019年に発刊された『C-HR スタイルアップ&チューニング完全ガイド(vol.2)』をもとに再構成したものです。記載の仕様やパーツ情報は取材当時のものです。
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