マツダの生産数の3割前後を占める主力車種
どのクラスにも、AUTOCARの典型的な読者へ響くような、魅力的なモデルが存在する。ファミリー・クロスオーバーの分野でそれに該当するのが、マツダCX-5だろう。まったく新しいプラットフォームを得て2012年に登場した初代から。
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カーブで楽しさを覚えるシャシーに、扱いやすいエンジンと、変速が心地良いMT。フォルクスワーゲン・ティグアンなどのライバルの方が売れていても、該当カテゴリーでは一線を画す存在になってきた。CX-5も、2世代で計500万台が売れているが。
そんなCX-5は、2026年に一層の上質さを求めた3代目へ交代。ひと回り大きく、熟成された印象を与えつつ、パワートレインの選択肢は絞られた。マツダにとって、生産数の3割前後を占める主力車種だけに、背負う使命は大きい。
2026年の新モデルとして触れずにいられない点は、バッテリーEVやプラグイン・ハイブリッドの設定がないこと。日産やシトロエン、ヒョンデなどとは対象的といえる。
2.5L 4気筒に6速ATの組み合わせのみ
先代と異なり、素晴らしい変速感だった6速MTは廃盤に。吹け上がりの良い自然吸気の2.0Lガソリンや、2.2Lディーゼルターボも設定にない。マツダ3にも載る、2.5L自然吸気4気筒の「e-スカイアクティブG」と、6速ATの組み合わせのみになる。
最高出力は、141psと控えめ。電圧48Vのスターター・ジェネレーターが付くマイルドハイブリッドで、最大トルクは24.2kg-mを得ている。車重は1664kgとのこと。
ボディは、先代より全長が115mm延長。全幅は15mm、全高は30mm拡大している。より広い空間を求めるであろう家族には、うれしい成長かもしれない。印象的なほど精悍なスタイリングは、先代のイメージを継承する。
フロントグリルと巧妙に繋がるヘッドライトは、LEDが標準で、英国ではホムラ・グレードでアダプティブになる。アルミホイールは、試乗車のように19インチが人気のチョイスながら、17インチの方が快適性では有利だろう。
2代目から明らかに拡大した上質な車内
ホイールベースが伸びたことで、車内は2代目から明らかに拡大した。前席側の前後空間は、太もも付近で1090mmあり、後席側は760mmで、20-30mm広がっている。これはティグアン以上の余裕といえ、実際に座ると数字以上に広く感じられる。
90度まで開くリアドアのおかげで、乗降性が良く、チャイルドシートも載せやすい。荷室容量は61L増しの583L。後席は40:20:40の分割で倒せ、最大で2019Lまで拡大できる。開口部は広く、敷居が低く、上位グレード以外は床下に収納も備わる。
内装は、価格を踏まえれば感心するほど上質。これは、先代から続くマツダの特長といえる。高級感のある素材が用いられ、仕上げは丁寧。造形的な特徴は薄いけれど。
グレードを問わず、ダッシュボードやシートを明るめの色でコーディネートできるのもうれしい。このクラスでは一般的な、全面グレーな空間を避けられる。
車載機能の殆どがタッチモニターへ集約
疑問な変化といえるのが、車載機能の殆どがタッチモニターへ集約されたこと。グレードによって、サイズは12.9インチか15.6インチで異なるが、インターフェイス自体は変わらない。エアコンの温度やラジオの音量も、タッチモニターへ触れることになる。
リアウインドウのデフロスターやハザードランプなどに物理スイッチは残るが、精巧なノブやボタンへ触れる特別感はなくなった。アメリカ市場の要望を受けたものらしい。
システムはグーグル・ベースで、動作は良好といえる。エアコン用メニューは、固定表示され操作しやすい。シフトレバーも残っている。それでも、ドライバー中心のデザインというアプローチから、距離が空いたことは否めない。
メーター用モニターのグラフィックは、アナログではなく、BMW風のデジタルなもの。ステアリングホイールには、タッチセンサー式のショートカットが備わる。車線維持支援の切り替えボタンは便利だろう。
気になる走りの印象とスペックは、マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG(2)にて。
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