イタリア生まれの個性派「VBB150」とは
米国のオンラインオークション「Bring a Trailer」に1961年式ベスパVBB150が出品され、ライトグリーンに再生されたボディと実走行8000マイルという数字が注目を集めました。
【画像】60年以上前のスクーターを発見! 米国オークションに登場した「ベスパ」を写真で見る(29枚)
現地でレストアされた車体は、当時の2ストロークサウンドとクラシカルなフォルムを保ち、世界の愛好家を惹きつけています。
1960年代の欧州で街を彩ったベスパVBB150は、空冷145.5ccの2ストローク単気筒と4速ギアボックスを組み合わせた軽量スクーターです。
全長1745mm×全幅710mm×全高1020mmで、ホイールベース1180mmです。乾燥重量は87kg、最高出力は5.5馬力、最高速は85kmhと公称されました。
スチールモノコック製ボディはライダーと車体を一体に包み込み、レッグシールドとエンジンカバーが衣服を汚れから守ります。
可変レートスプリングと油圧ダンパーを備える前後サスペンションは石畳でも粘り強い乗り味を実現し、当時の都市部ユーザーなどに支持されました。
低燃費かつ静粛で扱いやすい点が評価され、ヨーロッパのみならず北米やアジアへも輸出されたことで世界的な人気を確立した独特なモデルです。
今回出品された個体は1961年式で、フレームナンバーVBB1T33444を持ちます。現オーナーが取得する前にサンフランシスコでレストアが施され、ライトグリーンの車体色に再塗装されました。
ボディ同色の8インチツーピースホイールにはミシュランS83タイヤを装着し、スペアタイヤはレッグシールド裏へ縦置きされています。ライダーサドルとピリオンシートが別体で備わり、低マウントミラーやセンタースタンドも装着済みです。
ハンドルバーにはベリア製60mphスピードメーターが収まり、オドメーターは8000マイルを示します。そのうち約50マイルが現在のオーナーが加えた走行距離と説明されています。
エンジンはオリジナル仕様の空冷149ccユニットで、左グリップのツイスト操作による4速変速を採用します。
車載書類では車体番号表記がVBBではなくVBBBとなる誤植が見受けられるものの、エンジンケースに刻まれた273と278の数字が書類に一致しており整合性は確保されています。
サスペンションやドラムブレーキもレストア後の良好な状態を維持しており、実走行に耐えるコンディションと評価されました。
※ ※ ※
2025年4月19日、価格は6300ドル(日本円で約93万円)で落札されました。
完全未走行のコンコース級ではなく実用レストア車である点、VBBシリーズ自体が比較的流通量の多いモデルである点が価格を抑えた要因と考えられます。
それでも鮮やかなライトグリーンの外観と適度な走行距離、丁寧なメンテナンス履歴が買い手の関心を集め、現代の道路環境でも楽しめるクラシックスクーターとして評価されました。
海外製スクーターのなかでも独自の設計思想と愛らしいデザインを併せ持つVBB150は、半世紀を経た今も新たなオーナーの下で走り続けることになりそうです。
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みんなのコメント
見たい所の接写はなく、
全体像は引き気味で、
車体の美しさが伝わって来ない。
被写体に興味が無いのだろね。
右リアにバランス悪く搭載されるエンジンユニット
ワイヤーに繋がるグリップチェンジはグニュ チャッって変なシフト感
ガスも給油の度オイル混ぜなきゃ でも、それが良い。