大久保篤志 “Beige Suit Style2025”──進化する東京アイビー

日本でもお馴染みのスタイルとして定着したアイビーファッション。発祥から70年以上が経った今、より自分らしく、より東京らしく着こなすためには何が必要か。世代の異なる7人のクリエイターが考える。スタイリストの大久保篤志が登場！

歩みを止めない、ベージュスーツの合わせ方「生活に根付いたアイビースタイルが東京に広まって約60年が経ちます。海外発でこんなに浸透したファッションは珍しい。歴史があるからこそ、スタイリングが真面目すぎると、昔の服をクローゼットから引っ張り出したようでしょ!? それでは古臭い。だから、シアージのベージュスーツのようにシルエットを今っぽくしたり、フェアアイル柄のニットベストからネクタイを思い切って出したりして、ワードローブも着こなし方もアップデートさせる。大人こそ、凝り固まらずに遊び心を持って取り入れるべきなんですよ」

大久保篤志／ATSUSHI OKUBO1955年生まれ、北海道出身。80年代から活動。2024年、自身の新ブランド、LASTMANを設立。ユーチューブの個人チャンネルでは独自のスタイリング術を発信。

PHOTOGRAPHS BY YUJI KANEKO
EDIT & WORDS BY KEIICHIRO MIYATA