2020年シーズンのF1でフェラーリは苦戦が続いている。そんな状況を打破するため、開幕戦以降、彼らはパフォーマンスを向上させるためにアップデートを導入してきた。
第4戦イギリスGPではセバスチャン・ベッテルは苦戦したものの、シャルル・ルクレールが善戦。今季戦闘力を上げたマクラーレンやレーシングポイントよりも力強いレースぶりを見せた。
■負担軽減が功を奏するか? フェラーリのビノット代表、組織再編で技術職から離れる
だがチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今でもフェラーリが3番手に良いマシンだとは思えていないようだ。
「確かに、我々はメルセデスとレッドブルの後ろにいる。そして他のチームもかなり接近していると思う」
ビノット代表にフェラーリのマシンがF1で3番目に優れたマシンと感じているかと訊くと、彼はそう答えた。
「ここ(シルバーストン)へ、我々は低ダウンフォースのパッケージを持ってきた。それは我々のパッケージを最適化し、コンマ数秒の価値があるものだ。(ライバルとは)かなり近くなっていると思う」
「我々が接近するレースもあれば、先を行かれるレースもあるだろう。ただマシンを開発する、それが我々の仕事であり義務なんだ」
第4戦イギリスGPではライバルに発生したタイヤのパンクも手伝い、ルクレールが表彰台を獲得。チームにとっては歓迎すべき結果となったが、ベッテルがストレスの多い週末を過ごすなど、ただ喜んでいられるような状況ではない。
ベッテルは金曜日と土曜日にそれぞれトラブルで走行時間を失ってしまった。そしてレースを通じて一度もマシンを快適に感じられないなど、苦しい戦いを強いられた。
そしてビノット代表は先週末の出来事を無視しないと明言し、今後取り組んでいく必要があると語った。
「シャルルとはパッケージを最適化し、マシンのポテンシャルを最大限引き出したと思っている」
「素晴らしいレースで、その点では非常に満足している」
「全体的に、週末を通して空力やタイヤマネジメントに上手く取り組んだと思う」
「ただ金曜日に発生した問題……信頼性や取り付けといったものによって、セバスチャンの状況を助けることができなかったことには満足していない。そのため、あの週末は我々にとって完璧なモノではなかった」
「満足というのはマシンの全体的なパフォーマンスを除けばだ。現時点では素晴らしいほど十分なものではない。だから、あの週末は全体として完璧だったわけではない。素晴らしいこともあった一方で、ネガティブなこともあったんだ」
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