FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦バーレーン8時間レース決勝が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車が優勝。8号車が2位となり、トヨタは最高の形で2019年を締めくくった。
トヨタは第3戦上海で優勝を逃し、今回も厳しいサクセス・ハンディキャップを抱えてグリッド2列目から決勝に臨んだ。
■7号車独走優勝でトヨタ勢1-2。厳しいサクセスハンデ乗り越え、レベリオンを下す
スタート直後、フロントロウのレベリオン1号車とチームLNTのジネッタ5号車が接触。これでトヨタ7号車がトップに立った一方、8号車はコースに復帰した際に軽いダメージを負って10番手まで後退した。7号車はトップを快走。最初のピットインでフロント部分のボディワークを交換した8号車も、徐々にポジションを上げていった。
トヨタの2台が着実に走行を重ねる中、ポールポジションを獲得したレベリオン1号車はトラブルでピットインし、5分ほどストップしたため周回遅れとなった。
レース開始から4時間半が経過したところでは、ジネッタ5号車が駆動を失ってマシンストップ。さらにその後、ジネッタ6号車もガレージでレースを終えた。
結局、ミスなく走行を続けたトヨタの2台がワンツーフィニッシュを飾った。全8戦で行なわれる2019-2020年シーズンのWECは、これで前半の4戦を終了。トヨタとしては、良い流れで2019年を締めくくる形となった。
村田久武チーム代表は、ワンツーフィニッシュは難しいと考えていただけに、今回の結果は素直に嬉しいと、チームのプレスリリースに語った。
「バーレーンで優勝することは大変難しいと思っていたので、今日の1-2勝利は素直に嬉しいです。我々チームは全ての分野で出来る限りの準備をし、TS050 HYBRIDの性能を最大限に引き出すことができました。また今日のレースは最初から接戦で、それが最後まで続くと思っていましたが、ライバル達がトラブルに見舞われてしまったのは少し残念でした」
「2019年は、2回目のル・マン優勝と世界チャンピオンを獲得した大変良い年で、今日の勝利がそれに花を添えてくれました。TOYOTA GAZOO Racingを支えて頂いているファンの皆様、WECの関係者の方々にこの場を借りて感謝致します。続く2020年がさらに良いものとなりますように、チーム一丸となって努力を続けます」
7号車のドライバーである小林可夢偉は、チームの完璧な仕事にも助けられたと振り返った。
「勝利で今年最後のレースを締めくくることができて最高です。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝します。強力なライバルとの厳しいレースになることは分かっていましたが、我々はミス無く、素早いピットストップにも助けられて着実にレースを戦いました。マイク(コンウェイ)とホセ(マリア・ロペス)も素晴らしい走りでした。まだシーズンは長いですが、今日の結果は本当に嬉しいですし、この勢いを維持していきたいです」
今戦の結果、ドライバーズランキングでは7号車の3人が8号車のメンバーを8ポイントリードする形となった。
スタート直後のアクシデントに巻き込まれたことで、8号車にとっては不利な展開となっただけに、中嶋一貴も運がなかったと話した。
「今日はスタートから我々8号車には運がありませんでした。あのアクシデントで大きく順位を落としたため、その時点で2位が我々の目標となりました。その後は着実にレースを戦い、チームとして1-2フィニッシュを果たせたのは良かったです。我々8号車にとっては最高の結果ではありませんが、チームとして最高の結果を得ることが出来ました」
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