■お値段以上のお買い得「軽ハイトワゴン」に注目!
三菱の「eK」シリーズは2001年の初登場から20年以上にわたり、ハイトワゴンとしての高い実用性を追求してきました。
【画像】超カッコいい! これが三菱の「“4人乗り”軽ワゴン」です! 画像で見る(30枚以上)
確かな品質と時代に左右されないデザインで、幅広い世代のユーザーから支持を集め続けています。
現在販売されているのは2019年3月にデビューした4代目です。日産との合弁企業「NMKV」が手がけた共同開発車で、日産ブランドにおいては「デイズ」という名称で展開されています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mm(FF)で、ホイールベースは2495mmです。コンパクトで扱いやすい車体サイズに長めのホイールベースを採用することで、ゆとりのある室内空間を実現しています。
パワートレインは全グレード統一で660ccの直列3気筒エンジンを搭載し、これにCVTが組み合わされます。出力は最高52PS、トルクは最大60Nmを発生。駆動方式はFF(前輪駆動)を標準とし、4WD仕様も選択できます。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は23.2km/L(FF)。マイルドハイブリッドシステムはなく、バッテリーアシストシステムやアイドリングストップ機構などを備えるベーシックな仕様ですが、十分な低燃費性能を持っています。
安全性能については、全車に最新の予防安全パッケージ「三菱e-Assist」が標準装備。衝突被害軽減ブレーキシステム、アクセルとブレーキの踏み間違い時衝突防止アシスト、車線からはみ出した際の警報システムなど、充実した先進安全機能が含まれています。
2025年7月に実施された一部改良では、先進安全装備に関する法規制への適合を図るため、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)における警告灯の制御方法や警告表示の変更・追加といった対応が実施されました。
この改良に伴い車両価格も見直され、4万6200円の値上げが行われています。
それでも、車両本体価格146万8500円(消費税込)で販売されるeKワゴンのベーシックモデル「M」グレードには、コストパフォーマンスの高さという大きな魅力があるのです。
外観デザインは、ハロゲン式ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、14インチスチールホイール(ホイールカバー付き)といった装備でシンプルかつ落ち着いた印象に仕上げられています。
ボディカラーは、モノトーンと2トーンカラーを含めて全11色のラインナップです。
室内はライトグレーを基調とした配色で、シートにはファブリック生地が使われています。
Mグレード特有の仕様として、助手席のシートバックポケットおよびシートアンダートレイは省略されており、エアコンもマニュアル操作式で、上位グレードに採用されているタッチパネル式ではありません。
しかし、マルチインフォメーションディスプレイ、ステアリングスイッチ、リアビューモニター機能を備えたルームミラーといった便利な装備は標準で搭載されています。
特筆すべきは、最も安価なグレードであるにもかかわらず、前席にシートヒーターが標準装備されている点です。冬場の快適性を考慮した配慮といえます。
安全装備の充実度も見逃せません。
エントリーモデルであっても「三菱e-Assist」は標準装備され、SRSエアバッグシステムも運転席・助手席だけでなく、サイドエアバッグとカーテンエアバッグまで完備されており、万が一の際の乗員保護性能も確保されています。
なお、Mグレードに関しては、上位グレードにオプション設定されている「マルチアラウンドモニター」や「デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター付き)」といった先進装備を後付けで追加することはできません。
しかしながら、前述の通りリアビューモニター付ルームミラーが備わるなど日常使用における快適性や利便性は十分に備わっており、価格以上の価値を提供していると評価できます。
最上級グレードの「G 4WD」が168万3000円であることを考えると、21万4500円の価格差は装備内容の違いとして妥当な範囲といえるでしょう。
※ ※ ※
発売から8年目を迎えた現行eKワゴンは、そろそろ次期モデルへの期待も高まる時期ですが、現行型も依然として魅力にあふれています。
特にエントリーグレードのMは、実用性を最優先するユーザーにとって非常に魅力的な選択肢です。
日常の移動手段としての使い勝手の良さ、必要十分な安全装備の充実、そして手が届きやすい価格設定という三要素がバランス良く揃ったeKワゴンMグレードは、軽自動車に本来求められる基本的な価値をしっかりと満たした一台といえます。
派手さはなくとも、堅実で信頼性の高い相棒として、長く付き合える存在ではないでしょうか。(赤羽馬)
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