この記事をまとめると
■中国系ブランド車はバンコク市及び近郊で見ている限りは勢いを感じる
BEV販売の失速対策! 中国自動車メーカーがいま「複数ブランド」を展開するワケ
■会期中の会場内には量販ブランドほどブース内に広い商談コーナーが用意される
■バンコク国際モーターショーで中国系ブランドはインパクトある購入特典を掲げていた
中国の次に中国車が走っているといわれるタイ
タイの首都バンコクあたりをブラブラしていると、多数のブランドで存在感を強めている中国車。日本車に交じってBEV(バッテリー電気自動車)だけではなく、PHEV(プラグインハイブリッド車)、HEV(ハイブリッド車)となる中国車が街なかで走っているのも目立ってきている。
大幅値引き販売など乱売傾向もあるのだが、とにかく中国系ブランド車はバンコク市及び近郊で見ている限りは勢いを感じるのは間違いない。
2025年3月末に“第46回バンコク国際モーターショー”取材のため、タイの首都バンコク及びその近郊を訪れた。正式開幕に先立って設けられたプレスデーや、その翌日のVIPデーなどでショー会場の様子は取材したのだが、やはり一般公開日における一般来場者の会場内での動向も見ておきたいと、3月28日にバンコクから高速道路を使いクルマで1時間弱ほどかかるところにあるショー会場を訪れているときに、バンコクでも158年ぶりという大きな揺れとなった、ミャンマーを震源とする大規模地震発生に遭遇し、その日は公共交通機関のストップや、高速道路の大渋滞もありバンコクに帰ることができなかった。
地震発生まで2時間ほど会場内にいたのだが、そこで日系ブランドと中国系ブランドの大きな違いというものを見ることができた。BYDオート(比亜迪汽車)やMGといった中国系ブランドでも大手はまだしも、新興ブランドほどショー会場に購入見込み客を呼び込めていないのである。バンコクモーターショーはトレードショーに特化したイベントであり、会期中は会場内で積極的に新車の予約販売が行われている。量販ブランドほど自分たちのブース内に広い商談コーナーが用意されるのも一般的。
3月28日は金曜日で平日なのだが、タイ国内販売トップのトヨタの商談コーナーへ行くと、多くの来場者が商談を行っていた。そもそもタイでは日曜日はディーラーが休みとなるので、日本ほど週末に新車を買うという習慣は顕著ではないとのこと。バンコクモーターショーは夜10時まで開催しているので、仕事帰りでも十分立ち寄ることができるようになっている。
一方、最近になってタイ市場に参入した中国系のあるブランドの商談コーナーは閑古鳥が鳴いており、詰めていた販売スタッフが時間をもて余していた。
会場内で積極的に新車を売ると前述したが、ふらっと会場に立ち寄ったようなファーストコンタクト客に売るというよりも、“ショー開催中だと特典も多いのでぜひ来てください”と、得意客やすでになんらかのきっかけをつかんでいるひとにモーターショーの招待券をプレゼントして、来場した際に商談して成約にもち込むという流れのほうが多いように見えた。
中国系ブランドでは、値引きをはじめオプションプレゼントなど、インパクトある購入特典を会場内でも掲げていた。トヨタなどの日系ブランドのように、購入見込み客を十分呼び込めていないからこそ、インパクトある購入特典でまさにその場で売るしかないという中国系ブランドは多いようだ。
すでに参入して10年ほどの実績のあるMGや、地元の有力ディストリビューターとタッグを組んでいるBYDなどは、トヨタ並みとまではいかないようにも見えるが、会場に購入見込み客を呼び込めているように見えたし、事実、今回の第46回バンコクモーターショーでは会期中の予約販売台数において、BYDがブランド別販売トップとなっている。
2位のトヨタとは僅差だったのだが、BYDは事前から販売トップを狙っていたようで、会期中限定とはいえ、かなり魅力的な購入特典を展開していた。会場内で購入見込み客の背中を押すだけではなく、インパクトある購入特典により、日本では店パク(店頭パックリ)ともいわれる、フリーでブースを訪れたお客が魅力的な購入特典を見て興味を示し、販売スタッフのプッシュもあり、そのまま契約してしまうという、まったく新規の受注台数というものの上積みが想定外にできたことでトヨタに僅差で勝つことができたのではないかと分析している。
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みんなのコメント
また富裕層はどこの骨かも分からない新興メーカーは眼中に無いので販売数に大きな差が生まれる。
最終処理に苦悩する。
まもなく中国が抱える大きな壁のひとつ。