KTMは8月19日に、ブラッド・ビンダーとのMotoGP参戦契約を2026年まで延長したことを発表した。
ビンダーはMotoGPの小排気量クラス参戦時からKTMのライダーとして活躍。2016年にMoto3王者となり、2020年にはKTMのファクトリーチームのライダーとしてMotoGPクラスへと昇格した。
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その2020年の第3戦チェコGPで、ビンダーは早くもMotoGPでの初優勝を記録。これはKTMにとってもMotoGPクラスで初めての優勝であり、メモリアルな勝利となった。
以後もビンダーはKTMファクトリーチームからMotoGPへ参戦し続けてきた。現行の契約は2024年までとなっていたが、早くもその契約が2年間延長されることが、KTMの母国戦であるオーストリアGPの2日目に発表された。
ビンダーは契約延長に際し、次のようにコメントしている。
「僕を信頼し、さらに数年間この素晴らしいプログラムに参加させてくれることを決めたKTM、そして経営陣に大きな感謝を送りたい」
「僕らはコース上で達成したいモノにかなり近づいているけど、僕とチームはまだ十分と言えるほどの事を達成できていない」
「2015年のKTMとの最初のレースが凄く前のことに感じるよ! だけど時間があっという間に過ぎて、特別な思い出もたくさんできた」
「この先もたくさんの特別な思い出が作れると思っているし、それらを築いていくのが待ち遠しいよ。繰り返しになるけど、ありがとう」
KTMはビンダーの契約延長を発表したものの、彼らの契約ライダーには“渋滞”が発生してしまっている状況に変わりは無い。
サテライトチームであるGASGASを含めて、KTM傘下の4つのシートに対し、KTMは5人のライダーを契約している。中でも現在Moto2参戦中のペドロ・アコスタは若手有望株として手放したくない存在である一方で、既存ライダー達は既に来年の契約を結んでいることを主張している状況にあるのだ。
そんな状況のKTMは2024年に向けて、LCRとグレシーニに働きかけ、サテライトチームを増やす可能性を探っている。そしてホンダで苦戦中のマルク・マルケスと前出のアコスタを獲得し、新たなサテライトチームで起用するのではないかと噂されていたのだ。
ただLCRはホンダとの2024年までの契約を守ると主張し、グレシーニは最近ドゥカティとの契約を更新を発表した。またスズキの撤退により参戦枠がふたつ空いているものの、運営側は新たなファクトリーチームのためびこの空き枠を確保している状況であり、KTMが使うのは難しいと見られている。
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