パフォーマンスに特化したブランド
究極のパフォーマンスを限られたカスタマーのために提供する『W1』から、それまでのスーパースポーツとは一味違う、GT的な雰囲気も併せ持つ『GTS』まで、『750S』と『アルトゥーラ』をコアとしたラインナップで成長を続けるマクラーレン・オートモーティブ。
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この度、今年1月にチーフ・コマーシャル・オフィサーへ就任した、ヘンリク・ウィルヘルムスマイヤー氏が来日。マイケル・ライターズCEO直属の立場でマクラーレンのグローバルな販売とマーケティングにおいて陣頭指揮を執ることになった氏に、短い時間ではあるがインタビューを行う機会を得た。
これまでBMWやロールス・ロイスで手腕を奮ってきたウィルヘルムスマイヤー氏は、いわばプレミアムブランドのスペシャリストともいえる人物だ。そのノウハウを聞くにあたってまず尋ねたかったのは、これまで外から見たマクラーレンにどのような印象を抱いていたか、だった。
「あえてこう表現するのならば、マクラーレンは研ぎ澄まされた、パフォーマンスに特化したブランドですね。レーシングトラックから生まれたブランドなので、多くのメーカーとはオリジンの時代が違います。小さな企業ではありますが、本当にひとりひとりが情熱を持って、パフォーマンスを追求するために働いています」
『Build on your McLaren』という言葉
――セールスのうえでお客様に訴えかけるものは、やはりパフォーマンスなのでしょうか?
「企業、エンジニアリングともにパフォーマンスに優れていると思いますので、それを訴えかけることは重要です。ですが、それ以外のものもこれから伝えていきたいと考えています。例えばMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)の存在です。この部門で何をすることができるのか。『Build on your McLaren』という言葉を、お客様に理解して頂きたいとも考えています」
――『My McLaren』という意味を考えると、日本においてはまだMSOの存在はあまり知られていないように感じます。
「とても良い見解だと思います。私はまだマクラーレンで日が浅いのですが、日本におけるMSOの認知はまだ十分ではないと考えています。本当にたくさんのことができるのに、それが十分にお客様に伝わっていないのです。
リテーラー(正規ディーラー)を通してもMSOの強み、何ができるのかを伝えていきたいですし、デジタルを使ってお客様ご自身がイメージしたものを視覚化して見るシステムもあります。
多くの素材やサンプルをご用意して、日本のお客様がイメージしやすいシステムを作っていきたいですね。最終的にはサリー州ウォーキングから出荷されるマクラーレンは、すべてMSOの手が加えられたモデルにしたいというビジョンが私にはあります」
より差別化されたポートフォリオを
――W1、750S、アルトゥーラ、GTSという現在の商品ポートフォリオについては、どのように考えますか?
「商品ポートフォリオは非常に成功していると思います。すべてのモデルにおいて2シーターミッドシップ、そして軽量性を特長としていること。今はかなりニッチなフォーカスエリアですが、今後は新たな戦略を考えて、より差別化されたポートフォリオを持ってもよいのではないかと考えます。マクラーレンは台数よりもバリューが大切だと考えています。商品の魅力をきちんと理解して頂ければ、マーケットでの残価も高く保つことができますから」
――日本市場は2024年にかなりの成功を収めました。
「現在、日本は世界で2番目の大きな市場です。やはり、世界のほかのマーケットは経済情勢によって進捗は異なりますので、それが2025年にどのようになるのかには引き続き注視していきたいと思います。
日本で成功できた理由は、まずお客様を良く理解しているリテーラーが揃っていること。そしてMSOのコレクションシリーズなどの限定車が、常に話題となっていることなどがあるでしょう」
アルトゥーラは特に大きな成功例
――スーパースポーツの世界にもBEVの時代が訪れる日が近づいているようです。マクラーレンにもいつか、このテクニカルトレンドを追う日は訪れるのでしょうか?
「P1、アルトゥーラ、W1と、まずはハイブリッド化ができたことで、パフォーマンスがさらに拡張できました。個人的にはアルトゥーラは特に大きな成功例だと思っています。
この先BEVモデルの開発も進めていきたいところではありますが、マクラーレンは電動化とともに軽量化を開発の主眼から外すことはありません。軽量ではないマクラーレンは、マクラーレンの作とはいえないのです」
――最後に日本のお客様、そしてマクラーレン・ファンの皆様にメッセージを頂ければと思います。
「マクラーレンは、クルマ作りに高い評価を得ておりますし、パフォーマンスも同様に最高レベルに評価されています。たとえばパワーウエイトレシオなどを見ても、すぐにマクラーレンの走りは理解できると思います。そのようなDNAを今後も我々は引き継いでいきます。さらに、パーソナライズプログラムを充実して、もっと『Your McLaren』を提供していきたいと考えています」
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