2022年にF1参入の意思を明らかにした米アンドレッティ・オートスポート。既存F1チームはアンドレッティ参入によるエントリーフィーが「少なすぎる」とも主張していたが、現在はその金額を少なくとも6億ドル(約817億円)まで引き上げようとする動きがあるようだ。
彼らのF1参戦計画は昨年から公になってきたが、なかなかF1チームの賛同は得られていない。それは大手自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)傘下のキャデラックとの提携が明かされた後も大きくは変わっていない状況にある。
■F1チームは”金の亡者”だ! 新規参入の支持得られずアンドレッティ憤慨「強欲で自分のことだけしか考えていない」
既存チーム側が反発を見せている一因が、アンドレッティの新規参戦が実現した場合に既存チームへ対する配当金などが少なくなることだ。現在の規定では、そういった収入減少を補うという目的も含む2億ドル(約270億円)のエントリーフィーが定められているが、F1人気が急騰している今の情勢では「不十分」といった声も上がっている。
motorsport.comが掴んだ情報によると、既存の10チームは前述のエントリーフィーを3倍……6億ドル(約817億円)以上に引き上げることを要求しているという。
そして、あるチーム代表のひとりが語ったところによると、この6億ドルという金額は“最低額”だというのだ。また、この6億ドルという金額は、アウディによるザウバー買収にかかる金額を反映しているものだとも言われている。
この莫大なエントリーフィーが設定された場合、アンドレッティといえども現在のF1参戦プランを再考せざるをえなくなる可能性はあるだろう。
その場合、興味深いオプションとなってくるかもしれないのが、アルファタウリの存在だ。レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリだが、最近になってチームの将来に関する検討がなされていることが明らかとなり、イギリスへの移転や売却も選択肢にあると見られている。
アンドレッティは過去にアルファタウリの買収について問い合わせたことがあることが知られている。チーム買収には6億ドル以上が掛かる可能性も高いが、イタリアとイギリスの開発拠点があり、ライバルへの“補償”をしなくとも良いことを考えると、話し合いが再開される可能性もあるだろう。
FIAは2023年1月に新チーム候補のための入札プロセスをスタート。現在はアンドレッティのみが正式に立候補しているとされている。
なおコンコルド協定に定められているエントリーフィーの金額変更には、全10チームとF1側の全会一致での賛成が必要になってくる。そして、2026年以降の新しいコンコルド協定で増額された料金が組み込まれてくるはずだ。
アンドレッティが2025年からの新規参戦を目指している理由も、その点に一因があると言える。
しかし既存チームは、あくまでも2億ドルでの参入を許さず、現行のコンコルド協定の枠内でも、エントリーフィーの増額を目指している様子だ。そして、何ヵ月にもわたる話し合いの末に、その動きの結末が近づいていると考えられている。
ただしこうした動きには、度を過ぎたモノだと考えられた場合に法的な異議申し立てといった事態に発展する可能性もある。アンドレッティと既存F1チーム、そしてF1やFIAがどんな対応を示すのか、今後の動きに注目したい。
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みんなのコメント
周りで見てて吐き気がする
もうF1じゃなくて、death1