この記事をまとめると
■北米専売だった日産ムラーノの日本での受注受付が始まった
日本メーカーがアメリカから自社クルマを輸入して販売! そんなに売れないモデルを販売「しなきゃならない」理由とは
■最新ムラーノは国内初のVCターボを搭載して245馬力を発揮する
■左ハンドルや英語表示など北米仕様を色濃く残し手の販売となる
新ムラーノの受注受付開始で納車は2027年初頭
2026年6月3日、日産はかねてより日本導入を案内していたクロスオーバーSUV「ムラーノ」の受注受付を開始した。これによりムラーノは、約12年ぶりに日本に帰ってきたことになる。今回導入されるモデルは、4代目となる最新モデルであり、販売価格は796万4000円、発売は2027年初頭初頭以降が見込まれている。
ムラーノは、もともと北米市場向けに開発・販売されてきたモデルで、洗練されたプレミアムなデザインと高い快適性により、米国市場で長年にわたって高い評価を受けてきた。今回の日本導入にあたっては、2026年2月に国土交通省が創設した「米国製乗用車の認定制度」が活用されている。
この制度は、米国で生産され米国の安全・環境基準に適合する乗用車について、国土交通大臣の認定を受けた場合に日本の保安基準に適合するとみなすもの。つまり、日本独自の型式認証手続きを大幅に簡略化できる制度であり、必要最小限の仕様変更で日本市場へ導入できる仕組みだ。
では、ムラーノとはどんなクルマなのか。まず目を引くのはそのエクステリアだ。ワイド&ローなプロポーションに、薄型LEDヘッドライト、左右に力強く広がるリヤコンビネーションランプ、そして20インチの大径アルミホイールを組み合わせ、存在感のあるプレミアムモダンクロスオーバーとしての佇まいを確立している。ボディカラーはターコイズブルー、スーパーブラック、プリズムホワイトなどが用意される。
パワートレインは、日本市場向けモデルとして初採用となる2.0リッター直列4気筒VCターボエンジンを搭載する。VCターボとは日産独自の可変圧縮比技術のことで、走行状況に応じてエンジンの圧縮比を連続的に変化させることで、高出力と優れた燃費効率を同時に実現する画期的な技術だ。
最高出力は180kW(245馬力)、最大トルクは352N・mと、ミッドサイズSUVとして十分なスペックを誇る。
これに9速オートマチックトランスミッションを組み合わせ、幅広い走行シーンに対応する。駆動方式は4WDのみの設定で、路面状況に応じて最適なトルク配分を行うシステムと、専用チューニングを施した周波数感応型ダンパー、電動パワーステアリングにより、優れたハンドリングと乗り心地を両立させている。
北米仕様の特徴を色濃く残したままで日本発売
上質さと使い勝手を高次元で融合させた空間となるインテリアも自慢のひとつだ。12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイと12.3インチのディスプレイ付オーディオを水平に2画面並べたレイアウトを採用したインパネは、見た目的な先進性の高さだけでなく、車速やナビゲーション情報などを見やすく表示する視認性の高い操作環境を実現している。また、広い室内空間と十分な荷室容量も確保されている。
安全装備も充実している。360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)を標準装備し、高速道路での運転支援機能「プロパイロット」や、車体下の見えない部分を映像で確認できる「インビジブルフードビュー」、交差点などで運転席から死角になる前方左右の視界を補助する「フロントワイドビュー」を含む「インテリジェント アラウンドビューモニター」など、日産の先進安全技術を数多く搭載している。
なお、今回のムラーノは、基本的には米国向け仕様であり、一部米国基準に則った仕様となっている。そのため、購入・使用にあたってはいくつか留意事項がある。代表的な仕様は以下のとおり。 ■日本導入に伴い変更された箇所の代表例 ・ヘッドランプ配光の変更 ・発煙筒および発煙筒ホルダーの追加 ・日本のナンバープレート取付け用ブラケットの追加 ・プロパイロットおよび一部安全運転支援機能の市場に合わせた設定変更 ・インテリジェントキー内蔵リモートエンジンスターターおよびパニックアラームの削除 ・専用認証ステッカー(“★”マーク)の貼付
■北米仕様のままとなる箇所の代表例 ・左ハンドル ・左手側がライト・ウィンカーレバー、右手側がワイパーレバー ・ドアミラーは手動格納式 ・プロパイロット、インテリジェントクルーズコントロールの最高速度は144km/h ・地上デジタルTVの受信・表示機能なし ・メーターとディスプレイオーディオの言語は英語/スペイン語/フランス語のみ(Apple CarPlay、Android Autoの言語は日本語での表示が可能) ・メーター表示単位はキロメートルで設定可能 ・エアコン表示単位は摂氏で設定可能 ・NissanConnectのサービスの利用不可(スマートフォンデバイスの通信機能を用いた機能は利用可) ・SOSコールの利用不可 ・AM/FMラジオの利用不可 など 現在の日産の国内ラインアップには、エクストレイルの上に位置するプレミアムSUVが不在で、上級SUV市場におけるラインアップが手薄な状況が続いていた。このような状況のなかで登場することになった今回のムラーノは、単なる復活モデルではなく、日産のSUVラインアップに新たな選択肢を加えるとともに、ブランドイメージ向上も担う戦略車となる。日産のプレミアムSUVを待ち望んでいた人にとっては待望の復活といえるだろう。
12年ぶりに日本へ帰ってきたムラーノは、日産が再びSUV市場で存在感を高めるための足がかりになりそうだ。
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みんなのコメント
日本で復活!して欲しいのは、かつて大ヒットして誰でも知ってる「ジューク」だよなぁ。
PEUGEOT3008やAlfa Romeoトナーレを買ったほうが遥かにマシ。
価格からすれば、MercedesGLCもターゲットに入る。