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1000万円を超える絶版バイクも! まさに青天井の価格高騰にオーナー「泣き笑い」その深刻な理由

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1000万円を超える絶版バイクも! まさに青天井の価格高騰にオーナー「泣き笑い」その深刻な理由

絶版車がとんでもないことに

 4輪中古車市場では、スポーツモデルを中心に価格が上昇気味に推移しており、名車と言われる車両はまさに青天井ともいえる状況が続いている。この事象は4輪市場だけのものと思いがちだが、じつはそうでもない。趣味性の高いものについては総じて価格上昇の動きがみられる。おもな要因はこのコロナ禍の消費状況にあるといわれているが、その4輪以上に、むちゃくちゃな状況になっているといわれているのが、2輪市場である。

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80年代バイクに1000万円も! 価格応談も増加中

 2輪中古車市場と言えば、いわゆる絶版車と呼ばれる、すでに販売を終了したモデルがその高騰の中心にある。なかでも特定の車種の人気が強く、「アイツとララバイ」や「バリバリ伝説」、近年では「疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)」といったバイク漫画の影響を受け、これらに登場している一部の車両の高騰ぶりはあった。だがここにきて、それらの車種だけにとどまらず、“それどころではないとんでもない状態”になりつつある。

 近年値上がりが目立つのが、80‘sと呼ばれる80年代に販売された車両。しばらく前から盗難保険の掛けられない車両として、一部では知られているホンダCBX400FやカワサキZ1/Z2はもちろん、カワサキZ1000系、ホンダCB750Fも値上がりしている。

 角Zとして人気の高いZ750FXは、1000万円というプライスが付いたという噂もある。大型車両だけにとどまらず、400クラスもどんどん価格が上昇中なのだ。

 80’sの上昇ぶりが目立つわけだが、70’sはすでに領域を超えているといった感じであるホンダCB750FOUR、カワサキ750SS、ホンダCB400FOUR、カワサキ350SS、カワサキ400SS、スズキGT380なども、もう値段が付けられない状態。

 中古バイク情報誌の販売店の広告を見てみるとその高騰ぶりがわかるが、雑誌掲載車両はもちろん店頭でも、昨年の夏くらいまではそれでも値段が付いていた。だが、今年の初めくらいからは値段の表記もない「ASK」や「応談」の表記車両が多くなった。中古車専門店も一部では売る車両がない、とぼやきが出ている。

盗難被害増の社会状況にオーナーの心労いかばかりか

 それと同時に「盗まれた」という絶版車オーナーのSNSへの投稿もよく見かけるようになっている。こういった状況もあり、盗難を警戒する長年の絶版車オーナーたちも悲鳴を上げることになっているのだ。

 というのも、これまではそれほど真剣に盗難対策をしていなかったオーナーが、今回の事態に対して急に追加の施錠をしたり盗難対策を進めなければならなくなってきたというのだ。この価格上昇につられて「出来心でつい……」といった盗難ではなく、最初から盗む気で盗難を行っている輩が多くなっているのだから。

 とはいえ、急騰している販売価格に対して、買取価格はそれほど上乗せされていないという情報もある。盗んでまで転売したとしても利幅は良いとは言えないので、軽はずみな行為は控えていただきたいというのが本音のところだろう。

 絶版車だけに新しい車両が供給されることもなく、この中古車価格の高騰はしばらく落ち着かないように見える。オーナーの心労の日々はしばらくは続きそうだ。

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