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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のステーションワゴン 10選 必要なものをすべて揃えたクルマ

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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のステーションワゴン 10選 必要なものをすべて揃えたクルマ

今こそ改めて注目したい万能ワゴン

多用途性、使い勝手の良さ、デザインの魅力、走行性能など、さまざまな観点から特に優れた10台のステーションワゴンをAUTOCAR英国編集部が厳選した。

【画像】欧州でも大評判! 低燃費で使い勝手の良いステーションワゴン【トヨタ・カローラ・ツーリングスポーツを写真で見る】 全32枚

ファミリーカーとしてSUVが注目を集める一方で、ステーションワゴンも依然として人気を保っている。

SUVの多用途性とセダンのドライビングダイナミクスを併せ持ち、多くの人が、SUVよりも「必要なすべてが揃ったクルマ」であると主張している。

現在のステーションワゴンは非常に多様化しており、サイズ、性能、機能性において無限の選択肢がある。

シンプルで燃費の良いディーゼルエンジン車から、スタイルにこだわったシューティングブレークまで、あらゆるクルマが揃っている。フォルクスワーゲン、アウディ、BMWなどのブランドから、EVのステーションワゴンも続々と発売されている。

快適な乗り心地、優れた経済性、スーパーカーにも引けを取らないパフォーマンスやハンドリングなど、さまざまな条件や予算に合う1台が見つかるはずだ。

AUTOCAR英国編集部がトップに選んだのは、チェコの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダが発売したスパーブだ。広々とした車内空間、多様なパワートレインラインナップ、そしてダイナミックな走りを実現し、ロードテスト(公道試乗)ではほぼ文句なしの5つ星評価を獲得した。

他にも検討に値するライバル車はたくさんある。ステーションワゴンに興味がある方は、ぜひ読み進めてほしい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます)

1. スコダ・スパーブ

デザイン:10点 インテリア:10点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:9点
長所:パワートレインの選択肢が豊富 インテリアは心地よく使いやすい PHEVの優れた電気走行距離
短所:低速走行時の乗り心地はやや硬い デュアルクラッチの挙動が時折ぎこちない インテリアの質感はいまいち
最適な用途:日常の足

チェコの自動車メーカーであるスコダが販売する『スパーブ(Superb)』は、大柄で保守的なステーションワゴンだ。フォルクスワーゲン・グループのハードウェアとソフトウェアを活用し、手頃な価格で、使い勝手の良い非常に魅力的なクルマに仕上がっている。

「スコダは、現在のライバルのほとんどに勝る、典型的なステーションワゴンを作り出した」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター(AUTOCAR英国編集部)

第4世代となる現行型スパーブは、先代モデルと同様、実用性、多用途性、快適性、扱いやすさを重視しつつ、車内空間がさらに広くなり、燃費も向上している。ボディタイプとしてはセダン(ハッチバック)とステーションワゴンの2種類があり、後者は『エステート』と呼ばれる。

フォルクスワーゲン・パサートと同じMQB Evoプラットフォームを採用しており、トランク容量は690Lで、60/40分割可倒式の後部座席をフラットに折りたたんだ状態では1920Lに拡大できる。

PHEVモデルでは、25.7kWhの大型バッテリーがトランクフロアの下に格納されるため、トランク容量は510Lに減少する。その分、電気のみでの走行可能距離は135kmと印象的なものだ。

マイルドハイブリッド付き1.5Lガソリンエンジンもあるが、魅力的なのは2.0Lディーゼルだ。静かでよく働き、燃費もいい。

欧州ではディーゼル車の市場シェアが縮小の一途をたどっているが、長距離を走ったり、高い牽引能力を必要としたりする人々のことをしっかりと考えたスコダには敬意を評したい。

スパーブは、特別スポーティなわけでも、飛び抜けて快適なわけでもないが、その2つの要素をうまくバランスさせている。長いボディはしっかりと制御され、コーナリングでサスペンションに負荷をかけるとステアリングに重みが加わり、路面追従性に十分な自信を与えてくれる。

また、標準仕様車は低速域での乗り心地の繊細さに欠けるが、オプションのDCCアダプティブ・ダンパー装着車では、よりしなやかで、上級モデルにふさわしい乗り心地を実現している。

2. フォルクスワーゲンID.7ツアラー

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:この価格帯のEVで最も乗り心地が良い 実用性が高くリムジンのような居住空間を備えている すっきりしたハンドリングと運転のしやすさは昔ながらのVWそのもの
短所:インフォテインメントの操作系はまだ不満が残る 主観的な魅力という点ではやや物足りない 仕様によってはとても高価になる

フォルクスワーゲン初の電動ステーションワゴン『ID.7ツアラー』には、魅力的な点が数多くある。

航続距離は640km以上、最大充電速度は200kWと、長距離通勤をする人にとってもバランスのとれた選択肢である。

「ID.7は、このクラスで最もバランスのとれたパッケージであることは間違いない」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

ID.7は、最高出力286ps、最大トルク55.5kg-mのシングルモーターを標準装備しており、さらに最高出力340psの四輪駆動モデル『GTX』も用意されている。

大型で重量感があり、テスラ・モデル3やBMW i4ほどスポーティではないが、それでも現在英国で販売されているステーションワゴン、そしてEVの中でも最もバランスのとれた1台である。俊敏な走りと十分なパワーを持ち、コーナリングでもしっかりとグリップする。

ID.7 ツアラーのトランク容量は545Lで、セダンよりも13L大きい。後部座席を倒せば1714Lまで拡大し、プジョーe-308やMG 5よりも大きい。

3. BMW 3シリーズ・ツーリング

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:優れた走行性能 世界トップクラスのパフォーマンスと経済性の融合 便利なガラスハッチ
短所:高価 トランスミッションの操作性がやや劣る Mスポーツ・サスペンションでは乗り心地が粗くなる
最大の特徴:オールラウンドな能力

5シリーズの弟分である『3シリーズ・ツーリング』は、兄貴分の長所をそのままコンパクトなパッケージに凝縮したモデルである。

「どんなにハードに運転しても、パワフルで落ち着きのある後輪駆動スポーツセダンのようなハンドリングを維持している」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

どの価格帯のステーションワゴンでも、3シリーズ・ツーリングほど運転のしやすいクルマはほとんどない。俊敏性、ドライバーの操作に対する反応、適度なボディサイズが組み合わさり、どんなに曲がりくねった舗装道路でも快適に走ることができる。

また、乗り心地はやや硬めだが、どっしりとした安定感と優れた洗練性により、ただのんびり走りたいときにもリラックスできる。

また、華やかな内装と仕上げも特徴であり、後席のベンチシートを立たせた状態でトランクには500L(PHEVモデルでは410L)の容量がある。

2022年の一部改良では主に内装が変更され、大型の曲面スクリーンを獲得したが、物理的な操作系の多くが廃止された。BMWのOSである最新版iDriveにはあまり魅力を感じないが、少なくとも特徴的なロータリーコントローラーが存在することで、その欠点はかなり補われている。

高性能モデルとして、最高出力510psの『M3ツーリング』もラインナップに加わった。M3セダンの驚異的なスピードと安定性をすべて備え、さらに実用性も高めている。

4. トヨタ・カローラ・ツーリングスポーツ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:素晴らしい経済性 驚くほど優れたハンドリング 快適な乗り心地
短所:「マニュアル」モードは形だけ がっかりする内装 貧弱なインフォテインメント
最大の特徴:経済性の高さ

少し前まで、『カローラ』は平凡な乗り物の代名詞的存在だった。耐久性と信頼性は高いが、走りの面では魅力に乏しいという評価であった。

「カローラは、最もホットでエキサイティング、あるいは流行の最先端を行くクルマではないが、目的にぴったり合った非常に心地よいクルマである」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

しかし、第12世代となる現行型ですべてが変わった。これまでの長所をすべて備えつつ、スタイルとドライバーの心を掴む魅力をたっぷりと盛り込んだのだ。

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)により上質な乗り心地とハンドリングのバランスに恵まれ、走りが楽しいだけでなく、快適かつ洗練されたクルマに仕上がっている。

英国仕様のカローラ・ツーリングスポーツ(日本名:カローラ・ツーリング)はハイブリッド車のみの設定だが、エンジン排気量は1.8Lと2.0Lから選べる。1.8Lは渋滞路でも驚くほど燃費が良いが、高速道路を長距離走行する場合は2.0Lの方が良いだろう。

インテリアは「プレミアム」と言える水準には達しておらず、インフォテインメント・システムも平凡だが、車内は十分に広く、頑丈に作られている。トランクも広く、フロア高が低く荷室形状も適切なため、荷物の積み込みがしやすい。

なお、1.8L車の場合、12Vバッテリーがエンジンルームに収まるためトランク容量は696Lあるが、2.0Lハイブリッドではバッテリーをトランクに配置している影響で581Lとなる。

5. ボルボV90

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:すっきりとして無駄のない外観 非常に洗練されている 実用性に優れる
短所:それほどエキサイティングなクルマではない スポーツ性能に欠ける
最大の特徴:スタイル

英国では一時期、SUVへのシフトによりボルボ『V90』の販売が中止されていたが、2024年半ばに復活した。

「V90は、洗練されたデザイン、安全性への高い配慮、卓越した走行時の静粛性、優れた実用性、非の打ちどころのない高い完成度を特徴としている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

英国仕様のV90にはPHEVのみが用意されているが、最高出力340psのモデルと、454psのモデルの2種類から選べる。

どちらも0-100km/h加速を5.5秒未満で加速し、電気のみで80km以上走行できる。

AUTOCARは以前からV90の類まれな洗練性と実用性に魅了されてきたが、PHEV専用モデルであるため、いくつか妥協点がある。以前は560Lのトランク容量を備えていたが、PHEVモデルではバッテリーの搭載位置により、490Lに減少している。

6. ダチア・ジョガー

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:9点
長所:クラス最高のコストパフォーマンス 3列目シートが実用的 低燃費
短所:アクティブ・セーフティ・システムが一部欠けている 大人にとっては車内空間がそれほど広くない パワートレインの洗練性がやや欠けている
最大の特徴:コストパフォーマンス

ルーマニアの自動車メーカーでルノー傘下のダチアが欧州市場で販売する『ジョガー』。これはステーションワゴンなのか、ミニバン(MPV)なのか、あるいはSUVなのか、意見が分かれるところかもしれない。確かに7人乗りで車高もそこそこ高いが、筆者はステーションワゴン、しかも非常に優れたものだと捉えている。

「ジョガーは、ライバル車とは一線を画す製品である。MPV/ステーションワゴン/クロスオーバー/SUVなどの要素を兼ね備え、購入を検討する際に話題に上ることも多く、また所有すればさまざまな用途に使える、手頃な価格のクルマである」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

ここ数年の生活費の高騰を考えると、ジョガーは特に歓迎すべきモデルだ。3列シートと高い実用性を備えているにもかかわらず、一般的なハッチバックよりも非常に安価だ。

安いからと言って、快適性を諦める必要はない。確かに、内装材のプラスチックは硬く、贅沢なレザーシートもないが、ファブリックやアルミ調トリムをうまく使うことで、コストを抑えながら好印象に仕上げている。

上級グレードにはシートヒーター、クルーズコントロール、ナビ、そして操作しやすいインフォテインメント・システムが追加される。

1.0Lガソリンエンジンはパワフルではないが、キビキビと決まる6速MTのおかげで十分に余裕を持って走れる。ATが必要なら、低燃費のハイブリッド車がおすすめだ。

サスペンションはソフトで乗り心地も良く、また全体のバランスに優れ、ワインディングロードでも快適に走れる。

欧州の安全性評価機関ユーロNCAPで「1つ星」の低評価を受けてしまったが、これは決して “危険な乗り物” というわけではない。一部のアクティブ・セーフティ・システムが未搭載であることから減点となったが、衝突時の乗員保護性能は他車と遜色ないレベルだ。これらのシステムは、場合によっては助けになるというよりもむしろ邪魔になることもあるため、大きな欠点ではない。

ダチア・ジョガーは、比較的低価格で多くの楽しさを提供してくれる、陽気で気持ちの良いパッケージとなっている。高級車とは正反対のキャラクターだが、嫌いにはなれない。

7. メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:615Lの巨大なトランク 数々のハイテク技術 PHEVはクラストップの電気走行距離を誇る
短所:四輪操舵やエアサスペンションが選択できない(地域による) 高価 PHEVのバッテリーがトランクスペースを圧迫
最大の特徴:豪奢

ステーションワゴンよりも魅力的な『Eクラス』はあるだろうか? メルセデスの大型モデルで家族を快適に運ぶとしたら、お金をかけるべきところはここだ。

「Eクラスには明確な目標がある。それは、伝統的なエグゼクティブサルーンと、近未来のEVやコネクテッドカーとの架け橋となることだ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

シートを立てた状態でのトランクは615Lと十分な広さがあり、40/20/40分割可倒式の後部座席を倒すと1830Lものスペースが生まれる。ただし、他のクルマと同様、PHEVモデルでは460~1675Lとやや小さめだ。

トランクルームの形状はフラットで使い勝手もよく、低いフロア高や電動テールゲートなどにより、荷物の積み下ろしも簡単だ。

上級グレードには、ダッシュボード中央と助手席用のスクリーンが統合された『スーパースクリーン』が装備されている。

Eクラス・ステーションワゴンには幅広いエンジンラインナップが用意されているが、その中でも特に注目したいのは、108kmの電気走行が可能で、よりソフトなサスペンション設定のPHEVである。

8. BMW 5シリーズ・ツーリング

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:スタイリッシュなキャビン 強力なパワートレイン 洗練されたインフォテイメント
短所:乗り心地が硬い BMWらしいハンドリングに欠ける アダプティブ・サスペンションは標準装備ではない
最も優れている点:パワーとパフォーマンス

最新型の『5シリーズ』は、英国ではディーゼルエンジンが廃止され、BMWのエッジの効いたスタイリングが採用されたことで、やや物議を醸した。

「0-97km/h加速は4.4秒で、V10エンジンを搭載したE60世代のM5よりも0.2秒速い。また、160km/hまで10秒を切る、初めてのM以外のモデルではないかと思われる。
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

英国仕様では現在、ガソリン車とPHEVが販売され、エントリーグレードは最高出力205psの520iとなっている。

PHEVはさらにパワフルで、300psから488psの出力があり、0-100km/h加速は4.4秒。これはスーパーカー並みの速さであり、さらに87kmの電気走行が可能だ。また、最高出力600ps、航続距離560kmのEVモデル『i5ツーリング』もある。

実用性は相変わらず5シリーズの強みであり、トランク容量は570L、後部座席を倒せば1700Lにまで拡大する。

このハイブリッド・パワートレインでは物足りないという方には、非常にパワフル(かつ非常に重量級)な『M5ツーリング』も用意されている。727psのパワーと0-100km/h加速3.9秒のパフォーマンスに加え、電気のみで約64kmの航続距離を実現している。

9. フォード・フォーカス・エステート

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:俊敏で遊び心のあるシャシー 改良されたエルゴノミクス 操作が楽しい
短所:高速道路での燃費はまずまず 質素で安っぽい内装 限られたエンジンラインナップ
最大の特徴:ハンドリング

欧州では何十年にもわたって、フォードの中型車(エスコートやフォーカス)はファミリーカーとして「定番」の地位を築いてきた。より広いスペースを必要とする人向けにステーションワゴンバージョンも用意されていた。

「フルタイム4WDと3モードのアダプティブダンパーを搭載したエステートとパワフルなハッチバックは、ダイナミックな面では最高レベルの洗練度を誇っている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

SUVの人気が高まるにつれ、『フォーカス』は少し影が薄くなり、現行モデルが2025年に生産終了を迎えると、後継車は登場しない。

それでも、AUTOCARはフォーカスをかなり気に入っている。プジョー308 SWなどのライバル車のようなプレミアム感やPHEVは備えていないが、ドライビングやクルマを操作が好きな人にとっては数少ない選択肢の1つとなるだろう。

フォーカスはマイルドハイブリッドの1.0L 3気筒エンジンを搭載し、6速MTで最高出力125psのバージョンと、7速DCTで155psのバージョンがある。

どちらも優れているが、AUTOCARは安価なMT車を選ぶだろう。いわゆるホットハッチではないが、とてもナチュラルで満足のいく運転体験を提供してくれるし、不満を感じることはほとんどないだろう。

フォーカス・エステートは大柄ではないが、実用性は高い。トランク容量は608Lで、後部座席を折りたたむと1653Lになる。

ホットハッチを体験したい場合は、最高出力280psのフォード『フォーカスSTエステート』も選択できる。

10. シトロエンC5 X

デザイン:7点 インテリア:7点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点
長所:しなやかでソフトなサスペンション しっかりとした造りのインテリア 経済的なパワートレイン
短所:ブレーキの感触がいまいち 時折ぎこちないトランスミッション 乗り心地が物足りない
最大の特徴:他とは違う個性

シトロエンは、他者とは異なる道を見つけるのが得意だ。『C5 X』は、その最も明白な証拠である。

「C5 Xは、魅力的で有能かつユニークな選択肢であり、同クラスのSUVに代わるかなり魅力的な選択肢である」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

クーペのスタイルとSUVのスタンス、そしてステーションワゴンの多用途性を組み合わせたこのフランス車は、独自の方法で実用性を追求している。これはステーションワゴンだが、我々が知っているようなものではない。

外観から明らかなのは、快適性が最優先されているということだ。もっとも、ダブルシェブロンの過去のモデルほど完成度は高くないが。

柔らかいサスペンションは不安定になることもあるが、それ以外はしなやかで楽な乗り心地を提供し、柔らかいシートは意外にもしっかりと体を支えてくれる。軽いステアリングと適度なボディの動きは、ゆったりとしたドライブに最適であるが、安定したグリップと正確なステアリングにより、運転が苦痛になることはほとんどない。

C5 Xは、精悍な外観とは裏腹に、広々とした快適な車内空間を備えている。また、後部座席を使用した状態で540Lという非常に便利なトランクも備えているが、PHEVでは485Lに減少する。

テストと選定方法

このリストに載っているステーションワゴンは、AUTOCAR英国編集部のジャーナリストたちが、特定の分野における優れた能力を基準として選んだものである。英国編集部は、現在英国で販売されているすべての新型車をテストした。

どのような点が優れているのか、そして今回選ばれた理由と順位付けについては各項目で説明している。

よくある質問 Q&A

ステーションワゴンとは?

ステーションワゴン(別名:エステート)は、セダンの快適性とSUVの広いトランクスペースを兼ね備えた実用的なボディスタイルである。家族、荷物、ペット、その他機材を載せるための広いスペースを必要とする人々に最適である。

ステーションワゴンはSUVよりも運転しやすい?

ステーションワゴンは一般的に、スムーズなハンドリングと安定した走りを備えており、SUVよりも優れている場合が多い。空力性能に優れ、多くのモデルでは高度なサスペンションシステムと低重心設計により、荷物を満載した状態でも運転しやすい。

EVのステーションワゴンはある?

ここ数年で、EVのステーションワゴンを製造する自動車メーカーが増えている。フォルクスワーゲンにはID.7、アウディにはA6アバントeトロンがある。BMWも昨年、i5ツーリングを発売した。

ステーションワゴンはトレーラーの牽引には適している?

多くのステーションワゴンは牽引能力に優れている。アウディA6アバントやフォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアントなどのモデルは、キャンピングカーやトレーラーを牽引する人の間で人気が高い。

ステーションワゴンは経済的?

一般的に、ステーションワゴンは重量が軽く、空力特性に優れたデザインであるため、SUVよりも燃費が良い傾向にある。燃料費をかけずに広いスペースを確保したい人にとって、ステーションワゴンは最適な選択肢である。

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みんなのコメント

2件
  • ねこにごはん
    カローラは入っているのにレヴォーグは無いのか。節穴だな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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