ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の勢いが止まらない。2024年暦年(1~12月)におけるN-BOXの販売台数は206,272台。登録車を含む新車販売台数第1位を獲得し、軽四輪車の新車販売台数ランキングでは、なんと10年連続の首位となった。2025年3月は1カ月間で23,627台というすさまじい販売台数を叩き出している。なぜこれほどN-BOXは支持されるのか。ホンダN-BOXの強さの秘密と、売れ続ける理由について考えてみよう。
文:吉川賢一/写真:HONDA
横綱N-BOX年間販売10年連続首位確定 強さの秘密と売れる理由
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登場以降、軽スーパーハイトワゴンブームを牽引しつづけるN-BOX
ホンダ「N-BOX」は、2011年に初代モデルが登場したモデルだ。現行型は2023年に登場した3代目、パワートレインやプラットフォーム、デザインのイメージなど多くの部分を大ヒットした2代目を踏襲しつつ、こまかな部分をブラッシュアップ。もともと完成度の高いクルマが、さらに昇華されたイメージだ。
軽スーパーハイトワゴンといえば、もともとはダイハツ「タント」の独壇場。2003年の登場以降、人気を博してきたわけだったが、2011年にN-BOXが参入すると翌2012年にはあっさりとタントを追い抜き、軽乗用車でダイハツ「ミラ」につづく2位を獲得。2013年にはとうとう軽乗用車でトップとなった。2014年(タント3代目登場の翌年)こそ、タントに首位を譲ったものの、その後10年トップの座を譲渡しておらず、まさに軽自動車界の横綱だ。
ホンダN-BOXの3シリーズ。左から標準、カスタム、JOY。合わせて年間20万台が売れている
N-BOX最大の魅力は、軽とは思えない「質感」
なぜこれほどN-BOXが支持されるのか。タントやスペーシアともっとも違うのは、あらゆる面での「質感の高さ」だろう。走行性能は、他社車よりも圧倒的にロードノイズが少なく、乗り心地もいい。とても軽自動車とは思えない、まるでワンランク上のコンパクトカーに乗っているかのような乗り味だ。直進走行やコーナリング時の安定性も高く、乗り比べれば誰でもそのよさを感じるレベルだ。
インテリアの質感も、使われている素材の手触りや見た目が、N-BOXはスバ抜けて優れている。そのぶん価格は若干高めではあるのだが、軽自動車だから、というクオリティではないことで、満足感がものすごく高いのだ。
もちろん、ホンダ得意の低床パッケージングや驚くほどに広い後席エリア、便利な運転支援ホンダセンシング、センスのいい内外装デザインなどもN-BOXの強み。2024年9月に追加された「N-BOX JOY」も、内外装の質感がスバ抜けて高く、ユーザーの好みをしっかりと捉えたホンダのインテリアセンスを見せつけてくれた。
こうしたよさが認知されたことで、ユーザーの間で「皆が選んでいるから大丈夫」という認識が広がり、N-BOXは「売れれば売れるほど売れる」といった好循環にはまったのだろう。
2024年9月に登場したN-BOX JOY。ホンダのインテリアセンスのよさを見せつけてくれた
視界のよさ、運転のしやすさ、操作系の扱いやすさ、収納の場所など、考え抜かれたレイアウトがなされているN-BOXのインテリア(写真はN-BOX JOY)
ただ、今後も安泰とは限らない
ただ、これからもN-BOXが安泰かというと、そんなことはない。特に2024年は、N-BOXフルモデルチェンジ翌年だというのに、販売台数を落としているのだ。
実はN-BOXとほぼ同時期に、ライバルであるスペーシアもフルモデルチェンジとなっている。2024年は、タントが2023年に発覚した不祥事による販売停止を受けて大失速をしているが、そのぶんの需要もスペーシアに回ってしまったのだろう。N-BOXではなくスペーシアに回ってしまった状況に、ホンダはかなり焦りを感じているはずだ。
今後も、日産のルークスが2025年に、タントも2025年~2026年にはフルモデルチェンジとなると予想されており、N-BOXがこれまで通り安泰で過ごせるとはいえない。商品力が向上するであろうライバルに対して、ホンダはどんな手を打ってくるのか。今後の戦略に注目だ。
これまで1位を維持してきたN-BOX。ただライバルも商品力を向上させてきており、今後も安泰とはいえない(全軽自協のデータをもとに筆者作成)
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