映画主演ブラッド・ピット、今度は“本物”のF1マシンに乗る。320km/hの壁を越えられず「悔しい！」マクラーレンが実現

　話題作の映画『F1／エフワン』の公開を前に、ソニー・ヘイズ役を務めた主演ブラッド・ピットは、マクラーレンの2023年マシンMCL60をドライブ。本物のF1マシンを経験した。

　ピットのF1ドライブ実現は、マクラーレンの協力があってのモノ。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ（COTA）で実施されたチームのテストプログラムの一環として、チームCEOを務めるザク・ブラウンから機会が与えられた。

　映画の撮影では、メルセデスがF1マシン風に改良を施したFIA F2マシンをドライブしたピット。F1の馬力やブレーキ、空力は大きく異なるため、5月にイギリス・ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センター（MTC）を訪れ、エンジニアリングミーティングとシート合わせ、シミュレータセッションをこなした。

　そして61歳のピットは今週、ノリスが2023年シーズンに走らせたMCL60に乗り込み、実際にCOTAを周回した。ノリスからアドバイスを得てF1マシンデビューを飾ったが、悔しさも残るテストだったようだ。

「今週、僕は197（mph／時速317km）を記録したんだ！」

　F1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』に登場したピットはそう語った。

「本当は200mph（時速321km）を出したかったから、ちょっと悔しいな。ストレートで3mph足りなかった。僕の人生で、これほどの臨場感を感じたことはない。集中しているけど、ひどく緊張しているわけではない。ただただ、神聖なグルーヴの中にいるんだ」

「本当に非日常なんだ。ダウンフォースの感覚を説明しようとすると、僕は毎回失敗しちゃうんだ。ジェットコースターみたいただと言うのは正しくない。自分の下に支点があるように感じるし、その中に自分がいるんだからね」

「曲芸飛行の飛行機に乗ったことがあるけど、それに一番近い。でもやっぱり、これは独特の感覚だし、絶対的な高揚感がある」

「まだハイな気分だ。本当にそうだ」

「ザク・ブラウンとチームには感謝してもしきれないし、ランドと共に1日を過ごした。本当にハイな気分だよ」

　そして“F1風”のF2マシンからF1マシンへの乗り換えについて、「非常に大きなステップアップ」だったとピットは振り返った。

「確かに、加速はこれまで経験したことのないモノだった。ブレーキもスピードも、コーナリング性能も、（劇中車より）ただただ大きかった」

「また乗りたいし、タイムを更新したい。僕は心の底から、タイムを更新したいと思っているよ！」

　映画『F1／エフワン』は6月27日（金）にいよいよ公開を迎える。

Comments

[ハンセン]

車の映画だから、丸坊主にしたの？