MotoGPはこれまで延期が続いていたタイヤ内圧監視システムの導入と内圧管理の厳格化を、サマーブレイク明け初戦となるイギリスGPから正式に導入することを決めた。
タイヤ内圧の計測は今シーズンからの導入に向けて準備が進められてきた。全マシンに同一の計測システムを用意し、最低内圧(フロント1.9bar、リヤ1.7bar)に違反した者に対して罰則を与えることが予定されていた。
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当初はスペインGPから導入とされていたが、MotoGPはその後内圧監視システムの検証を続行することになり、即座に罰則などは与えられない状況でサマーブレイク前のレースは消化された。
そしてMotoGPはサマーブレイク明け初戦となるイギリスGPから、前述の内圧測定の有効化を決定。今後は最低内圧の違反者に罰則が与えられることとなった。なお対象となるのはスプリントレースと決勝レースの2セッションだ。
システムがまだ新しいモノであるということもあり、違反によるペナルティも段階的なものになる予定だ。最初の違反は警告で、その後は違反するごとにタイムペナルティ(3秒、6秒、12秒)がライダーに科されることになる。
そしてチームがシステムに習熟してくれば、最終的には最低内圧違反のライダーには失格の裁定が下ることになる。
ただこの最低内圧の値についてはライダーから懸念の声も挙がっている。アレックス・マルケス(グレシーニ)はプレシーズンテストの段階で、以下のように語っていた。
「このタイヤ内圧の新ルールについてはかなり作業してきたけど、興味深いね」
「フロントタイヤについては、正直意味がないよ。特にレースではね。安全じゃないんだ」
「リヤに絞れば賛成できる。僕はタイムアタックや週末全体で最低値以上で走っていたんだ」
「レースで失格になる可能性がある。例えばオーストラリアGPなんかでは、僕が思うに13人が失格とか、それに類する事態になっていたかもしれない」
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