22B-STiには戦いの場で鍛えたパワフルさを感じる!
インプレッサ22B-STiはコンペティションの匂いがする。WRCの戦いを彷彿させるタフでハードな、ある種のプレッシャーのようなものが感じられる。
パワースペックは280ps/37.5kgm。数字で比べる限り、22BはSTiバージョン4と比べてパワーは変わらず、トルクだけ1kgm向上したにすぎない。しかしクラッチをつないだ瞬間からパフォーマンスの違いがはっきりと感じ取れる。圧倒的に低回転域のトルクが太い。ターボが力を発揮する回転ゾーンに突入する前から、プラス200ccのアドバンテージは明確だ。
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アクセルを床まで踏み込むと、3000rpmに達する手前からターボの効果が感じられ、3300rpmあたりでフルブースト状態になる。22Bの場合、エンジンを7900rpmまで回す必要性はどこにも感じない。6500~7000rpmで十分。どこからアクセルを踏んでも、即座にターボが利きだし、強力なパワーと迫力の加速性能を発揮してくれる。恐ろしく実戦的なエンジンになっている。
ワイドボディが走りに貢献。意のままのハンドリングを生む!
ボディワークは22B最大の特徴だ。ピーター・スティーブンスによるWRカーのデザインを、保安基準をクリアしながら再現した。
全幅は1690mmという標準車に対して1770mmと80mmもワイド。左右のブリスターフェンダーがそれぞれ40mm張り出している。これは大きなサイズのタイヤ装着が目的だ。標準ボディだと、タイヤは205/50R16サイズが目いっぱい。17インチ化しても215/40R17が限度。それが235/40R17があっさり収まるのだ。
定常旋回を行うと、ややアンダーステア傾向が強いように感じた。しかし、そこからアクセルを踏み込むと、リアタイヤがわずかにスライドしてフロントタイヤが外に逃げていくのを抑え込んでくれる。普通はリアのトレッドを集中的に広げると、アンダーステアが強く曲がりづらいクルマになるが、そうしたバランスの悪さもない。
(カー・アンド・ドライバー 1998年5月26日号掲載)
ワンポイント名車購入ガイド
1stインプレッサWRX(GC/GF型)の中で1998年3月に400台限定で販売された22B-STiバージョンは別格。走行距離の少ない無事故車はプレミアム価格が付く。最近、ミントコンディションの車両が3300万円で取り引きされた。ただし標準仕様であれば100万円前後から入手可能。エンジンはフラット4ターボ。ターボ回りは負荷が掛かる部分。長く乗ろうと思うと、各部の部品交換が必要になる。4WDの駆動系チェックも重要だ。
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