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D’stationとスバルBRZが別格の走り。ファグが0.062秒上回るポール【GT300予選レポート】

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D’stationとスバルBRZが別格の走り。ファグが0.062秒上回るポール【GT300予選レポート】

 5月3日(土)、静岡県の富士スピードウェイにて、2025年スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』の公式予選が行われ、GT300クラスはD’station Racingの777号車D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得した。

 快晴のなか開幕した第2戦富士。決勝のスタートグリッドを決める予選は、14時30分からスタートした。全28台が参加するGT300では、前戦岡山の成績によって分けられた2グループでそれぞれ10分間のQ1が実施され、A組とB組にはそれぞれ14台が出走した。

【正式結果】2025年スーパーGT第2戦富士 予選


●2024年大会のウイナーが無念の脱落

 気温は20度、路面温度は33度というコンディションで、まずはQ1A組の走行が開始。各車はスタートと同時にコースインし、アウトラップ後に2周のウォームアップをしてからアタックへ入る。

 まずは、CARGUY Ferrari 296 GT3のザック・オサリバンが暫定トップに立つと、すぐ後にSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人がベストタイムを塗り替えた。

 さらに2台のアタックは続き、CARGUY Ferrariが1分36秒180へ更新してふたたび首位に。SUBARU BRZも1分36秒台063を刻んでトップを奪い返す白熱のタイムバトルが展開された。

 3番手争いはGAINER TANAX Zの大木一輝とリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの平手晃平が繰り広げ、リアライズGT-Rに軍配。また、開幕戦岡山のウイナーであるLEON PYRAMID AMGの菅波冬悟は、最後のアタックで13番手から7番手に浮上しQ1通過を果たす。

 一方で、2024年大会のウイナーであるVENTENY Lamborghini GT3は、元GT500王者の小暮卓史がアタックを担当したものの11番手となり、Q1脱落となった。

 こうしてA組のトップはSUBARU BRZとなり、上位9台がQ2へ進出。脱落となったのは、脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R、VENTENY Lamborghini、PACIFIC アイドルマスター NAC AMG、シェイドレーシング GR86 GT、HOPPY Schatz GR Supra GTの5台となった。


●B組トップは唯一の1分35秒台に

 続いてB組も14台が出走。A組同様に全車が一斉にコースインし、アウトラップ後に2周のウォームアップを行ってアタックに入った。

 まずトップに立ったのは、藤井が乗るD’station Vantage。唯一の1分35秒台となる1分35秒674を刻む。その後、他車も自己ベストタイムを刻んでアタックを終えたが、最終的に藤井のタイムを上回るドライバーは現れず、そのままトップでのQ2進出を果たす。

 2番手には、マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の木村偉織が入り、そこにGreen Brave GR Supra GTの吉田広樹、PONOS FERRARI 296の篠原拓朗、HYPER WATER INGING GR86 GTの平良響が続く上位陣となる。

 セッション終盤には、グッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也が自己ベストを更新して6番手に入り、次ぐ位置にはapr LC500h GTの小山美姫がつけてQ2に進出した。

 一方、公式練習で3番手と速さを見せていたUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、片山義章がアタック途中まで自己ベストを更新していたものの、パナソニックコーナー(最終コーナー)で大きく膨らんでしまいタイム抹消に。11番手脱落となった。

 これでB組のトップはD’station Vantageとなり、上位9台がQ2へ進出。脱落となったのは、seven × seven PORSCHE GT3R、K-tunes RC F GT3、UNI-ROBO FERRARI、RUNUP RIVAUX GT-R、apr GR86 GTの5台となった。


●Q2はさらにスピードアップ。ダンロップの2台が異次元のアタック合戦

 15時23分になり、10分間のQ2がスタート。気温はQ1時点とほぼ変わらず、2周のウォームアップを経て各車アタックを開始した。

 まずアタックを決めたのはSUBARU BRZの山内英輝。セクター2と3で全体ベストを刻んで1分34秒台に突入し、1分34秒882をマークしてトップに立った。

 SUBARU BRZのスピードに注目が集まるなか、セクター1全体ベストを刻んでいたD’station Vantageのファグがホームストレートに戻ると、0.062秒差で山内をかわしてトップを奪った。

 次いでCARGUY Ferrariの小林利徠斗がアタックを終えて3番手につけ、さらに4番手にはMC86 マッハ号の塩津佑介が続いた。しかし、3番手以下とトップの2台は約0.5秒の差が開き、その後も1分34秒台に入るマシンは現れずにQ2は終了となった。

 これで、D’station Vantageが2024年第3戦鈴鹿以来のポールポジションを獲得。2番手にはSUBARU BRZがつけ、ダンロップタイヤを履く2台がフロントロウを独占した。

 そして2列目にはCARGUY FerrariとMC86 マッハ号のヨコハマタイヤ勢がつける。そして、2024年シーズンは決勝でのタイヤ無交換作戦を武器としてきたブリヂストンタイヤ勢は、HYPER WATER GR86が6番手、Green Brave Supraが7番手という上位となっている。

 明日4日(日)の決勝は3時間にわたるレースとなり、14時10分にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年05月03日]

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