モータースポーツでの実績から信頼が厚いメーカーも多い
約3万点もあるクルマの部品の中で、パーツメーカーのブランド名が前面に出てくると、商品価値がグッと上がるものがいくつかある。それらの多くはモータースポーツなどで実績があり、誰もが一流と認め、その部品といえば真っ先に思い浮かぶ、いわば代名詞のような存在だ。
昔の純正部品は残念だった! 買った直後に交換が当たり前だったクルマの社外パーツ8選
そんな知名度抜群のパーツブランドをピックアップしてみよう。
1)ビルシュタイン
まずはサスペンションのビルシュタイン。マツダのスポーツカーや三菱のランエボ、スバルの各モデルなどに純正採用された高性能ダンパー。
1954年創業のドイツの自動車用ダンパーのモータースポーツでは、F1をはじめ多くのカテゴリーで、数え切れない勝利を挙げている。
量産車でも、ポルシェ、BMW、フェラーリなどのスポーツカーから、ベンツのコンフォートカーまで、純正採用されているのは有名。
公差が小さく、セッティングが決まりやすいのと、それをきちんと量産できるのがビルシュタインの強みだ。
2)MOMO
ナルディと並んで、ステアリングの二大メーカーであるMOMO。1964年創業のイタリアのメーカーで、革製品の本場だけあって、クオリティの高さはピカイチ。ステアリング以外にもシフトノブやシート、レーシングギアやホイールなども作っている。
エアバッグ付きのステアリングも作っているが、ここ10年ほど国産車の純正採用は減ってきている……。
3)ブレンボ
ブレーキといえばやっぱりブレンボ。1961年創業のイタリアのディスクブレーキ専門メーカーで、F1でも2020年は20チーム中6チームがブレンボのブレーキシステムを採用(メルセデスとレーリングポイントはキャリパー、フェラーリはディスクのみ)。
市販車でもポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、ベンツなどに純正採用され、ストッピングパワーを支えている。
90年代まで、国産スポーツはブレーキが弱いといわれ続けてきたが、日産がR32スカイラインGT-RのVスペックにブレンボ製のブレーキを投入して、その問題を克服。
ランエボやスバル・インプレッサ、ホンダのタイプRもこれに倣い、ハイパフォーマンスカーのブレーキ=ブレンボというイメージが定着した。
こうして国産スポーツカーに純正採用されたブレンボのブレーキは、住友電気工業(現・アドヴィックス)によってライセンス生産されたものも多く、「スミンボ」などと嫌みな言い方をされたこともあるが、これらもイタリアのブレンボ本社が認めた正規品なのは言うまでもない。
今でも定番の超有名ブランドも存在する!
4)ボルグワーナー/MHI/IHI/ギャレット
昔はKKK(現ボルグワーナー)が有名だったが、国産の三菱(MHI)やIHIのターボも一流ブランドとして知られている。三菱のターボは軽自動車からチューニングカーまで幅広く採用され、IHIはホンダF1の黄金期(第二期)にターボを供給し世界を席巻。通称「F1タービン」と呼ばれたRX6タービンは憧れの的だった。
あとは自動車用ターボのシェア3割を占める老舗のギャレットも名門中の名門。
この4社が、ターボの四大ブランドといわれている。
5)レカロ
次はレカロ。ハイスペックシートの代名詞といえるのはレカロだけだろう。1906年創業のドイツのシート専門メーカーで、クルマだけでなく旅客機のシートや新幹線E5系の「グランクラス」のシートもレカロ製が選ばれている。
人間工学に基づいたシート作りで知られていて、長時間座っても疲れない、腰痛にならないといった特徴は、他の追随を許さない。
モータースポーツ用のバケットシートもトップブランドで、ル・マンやニュル24時間レースをはじめ、スーパーGT、スーパー耐久、入門カテゴリーのレースまで、レカロを指名しているチームは多い。
6)レイズ/エンケイ/BBS
ホイールもいろいろなブランドが純正装着されているが、インパクトが大きかったのは、マツダのスポーツカーやスバルに装着されたBBS。
鍛造ホイールの代名詞で、軽くて高強度といえばやっぱりBBSだろう。
その他、ホンダNSX-Rやランエボが履いていたエンケイや、R35GT-Rのレイズなども純正装着のブランドホイールとして挙げられる。
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