2022年1月に入り、降雪が全国で猛威を振るっている。そのため連日どこかの道路が雪のために規制され、スタッドレスが必須となっている。
しかし雪国以外のクルマユーザーは、必ずしもスタッドレスなどを持っているわけではないだろう。それでも急な仕事やレジャーで降雪地帯に出かける場合に便利なサービスがある。それがスタッドレスタイヤのレンタルサービスだ。
スタッドレス全盛になぜ!? バスがチェーンをする絶対的な理由
今回はそんなサービスを実施している、アップガレージの練馬店を取材した。
文・写真/池之平昌信
[gallink]
■中古パーツ店はクルマ好きの強い味方!
首都圏でもこうなることはあるので準備は必要です
筆者はクルマいじりが大好き。タイヤにホイールにケミカル用品などなど、たくさんのモノを試してきた。仕事柄年間3万kmほどは走行し、愛車自体も2年ほどで乗り換える。
そんなカーマニアの強い味方が、中古カー用品店のアップガレージだ。安めの中古車を購入後に中古部品で治したり、インチアップしたりして楽しみながらいじる。全国で241店舗もあるうえにネット通販も可能。各店舗で部品の「程度」がチェックされているので購入しやすい。
つまり、届いてみて悪いほうに驚くこともある某オークション等よりも信頼できるのだ。そんなわけでアップガレージ「LINE登録会員」にもなっている筆者に年末、あるお知らせが届いた。
「スタッドレスレンタルの予約はお早めに……」と記されていたのだ。思わず二度見。消耗品であるタイヤのレンタルがあるとは! けど確かに年に1~2回だけ使えばOKという人はたくさんいるはずだ。これは革新的なサービスなのでは?
しかもアップガレージならホイールのラインナップは超絶豊富。各店舗にピットガレージもあるので素早く作業もしてくれるはず! いいことづくめじゃないか!
ということで東京都練馬区の環八と笹目通りの分岐点のすぐ近くにある「アップガレージ練馬店」に取材に伺った。おお~! この店の前の道路はバブル時代に「関越道前スキースノボ渋滞」が頻繁に起きていた場所そのものじゃないですか! と、取材対応してくださった、アップガレージ本社の山下隼さん(アラサーイケメン)に話すとポカーンとされた。そうですね、そんな35年も昔のこと、知りませんよね、とほほ。
■スタッドレスタイヤのレンタルサービスとは?
アップガレージのピットでの安心作業
まずはレンタルシステムが始まった経緯を聞いた。
山下さん「ホイール付きスタッドレスのレンタルを始めたのは7年ほど前なんです。その時は中古品店頭販売価格をもとに、期間に応じた価格設定での貸し出しでした。その2~3年後にサイズのラインナップを増やして本格的に始めました。
現在は販売する予定のモノを貸し出すのではなく、レンタル専用のホイールにKENDAのスタッドレスタイヤを装着して貸し出しています。タイヤはお客様から買い取ったものではなく、うちで新品タイヤとしても扱っているブランドです。
2年前後でニュータイヤに交換していますので、運が良ければ新品を借りることもできますね。タイヤサイズだけでなく、ホイールはPCD(ボルト間の距離や穴の数など)やオフセットなどいろんな種類がありますが、主要な車種、6プランを基本にそろえてありますので、多くの方にご利用いただけると思います。
その年の雪の多さにもよるのですが、ここ数年、倍増、3倍増の勢いでご利用者数が増えてきてまして、大好評なんです。ダントツで多いのは、ノア・ボクシ―、ステップワゴン、プリウス等々に使用する15インチのサイズですね。
出張や帰省、レジャー等のお客さまが多く、7泊8日のプランの方が人気です。うちの特徴としては、別料金にはなるのですが、貸し出し期間中もともと履いていた夏タイヤをお預かりできることです。よってこの練馬店なら、関越道に乗る前にピットインして最短15~20分ほどでタイヤ交換してスキーに行く!ということも可能です!」
スタッドレスレンタルの価格表。タイヤホイール脱着工賃4,400円(税込)が別途かかる。一度愛車と適合するか問い合わせてみよう
おお~、もちろん予約や支払い等の前準備は必要とはなるが、オジサン(筆者)のイメージどうりですね。
山下さん「ここ練馬店だけでなく、関東圏を中心に23店舗でやっていますので……(苦笑)。今シーズンのデータですと……千葉中央店や横浜戸塚店の貸し出し数が多いようですね。各店舗で各種ラインナップしていますが、セット数にも限りがありますので、お早めに電話予約されることをお勧めします」
■実際にレンタルして試してみた!
雪上走行はくれぐれも安全運転で!
今回はベストカー本誌での毎年恒例雪上テスト企画の前日、社用車のスバル・レヴォーグにレンタル品を装着。このクルマ、実はレンタルラインナップから外れてしまうホイール&タイヤだったのだが、今回は特別に貸し出してもらった。
前述した台湾の有名タイヤメーカーKENDAの気になる雪上性能はどうなのか? ベストカー本誌の雪上企画のために現地を訪れた、ラリーチャンピオン新井敏弘に聞いてみた。
新井さん「まあ標準的性能だと思いますよ。レジャーに行くにしても、もちろん問題はないと思いますが、雪や凍結路面はくれぐれも安全運転を心がけてください」とのことだった。
近年報道されているとおり、不意の大雪による立ち往生で痛い目に合うどころか、生命の危険に関わるケースも発生している。
スタッドレスタイヤはもちろん、チェーン、ゴム製滑り止めなどの装備も持たずに外出することはやめましょう。でも、好きな時に好きな場所に移動できるのもクルマの魅力。
一番貸し出し件数が多いという195/65R15サイズのスタッドレスをホイール付きで揃えると、最低でも5万円前後はかかるだろう(あくまでも参考価格)。それが2度の脱着工賃込みで13000円弱(2泊3日の場合)ということなのだから、使用頻度の少ない方にとっては検討する価値ありだろう。
やっぱりアップガレージは庶民の味方なんだなあ、と感じたカーマニアオジサンなのでした。
※スタッドレスレンタルは対象店舗で実施しています。実施店舗についてはアップガレージのホームページでご確認ください。
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スタッドレスのアジアンタイヤて新品ならまだしも2,3年落ちの出てきたら殆どグリップせんし・・・・・・